美大時代
ティンダー日記も区切りまで書いたので
全然エロ抜きの文章を気まぐれで綴ってみようと思う。
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妹の友達から、美術好きなら一緒に春期講習受けてみない?と誘われたのがキッカケだった。
父には反対されたけど、それでも美大受験の予備校に通わせてくれた。
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私はそれまで普通の塾にすらまともに通った事がなかった。
私が通ってた高校は倍率1倍。勉強しないギャルばっかりだった。
その中で勉強頑張ってみたら、面白いくらい学年順位は上がった。
テスト期間だけヤマを張り、ガリ勉をする。
学年2位になる。簡単だった。
勉強はゲーム感覚だった。
それ以外の授業中は絵を描いてるか、寝てるかみたいな。あとは図書委員をやっていたので
漫画を片っ端から読んでいた。
(当時は浦沢直樹のモンスターとかNANAとかバガボンドとかベルセルクとか読んでた)
漫研に入り、週に一回部会という名のダベる日々。
異性を意識しすぎて男友達はいなかった。
先生は成績の良さから推薦で大学に行くものと思ってたようだ。
それが突然の第一志望美大受験。
先生に呼び出されて、お前大丈夫か、と心配される。
私は学校で勉強するのを一気にやめ、美大受験の予備校の課題をこなす日々にのめり込んでいった。
学年順位は100番代に落ちる。
友達関係もガラッと変わり、
いつも予備校に行くメンバーでつるむようになる。
予備校では"講評"という時間があり、
みんなクロッキー帳やメモ帳片手に藝大卒の先生の講評を聞く。
いい絵は上段に飾られる。
私は高3から始めたばかりなので
いつも下段になる。
どうしたら上段にいけるんだろう。
同じ課題を何度もやり直して先生に持っていく。
色彩構成もデッサンも下手。
学校の授業中もエスキースしたりする日々。
初めて美大に行ったのはオープンキャンパス。
こんな世界があるのか。
今まで死んでいて、急に生を受けたような日々だった。
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