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ep8 村境ルート探索#2(沼田原集落から下辻山、篠原集落へ下山)後編

自然林の美しさと人工物がある尾根道

 とにかく美しかった今回の村境。植林のされていない尾根道周辺は、落葉のシーズンという事も相まって、遠方の山々を見渡すことができました。下辻山へ進むにつれ、迫力のある大峰の山々が見えてきます。更に北へ目を向けると、遠くは奈良盆地、いつも親しんでいるダイヤモンドトレイルの山々が見えます。新緑のシーズンもきっと綺麗だと思います。

釈迦ヶ岳


 少し標高を下げると人工林の杉山が見えますが、尾根の周囲は全く手の入っていない場所が続き、相当な太さのミズナラがあちこちに生えています。落ち葉が積み重なり、人の殆ど通らない稜線。足元はふかふかの場所が多く、足にかかる負担が少ないと感じました。小刻みなアップダウンはありますが、崖登りをする様な箇所はありません。とにかく歩いていて楽しい稜線というイメージが付きました。

気持ち良い村境の稜線


 歩いている途中、林業で使われたであろうミズナラに巻きつけられた、太いワイヤーが転がっていたり、山仕事に来た人が使ったであろう一升瓶や栄養ドリンクのビンが時々目に入ります。
 また、突如と現れる大きな反射板。下辻山山頂と合わせると2ヶ所確認できました。電波を反射させるこの装置、どの様な用途で使われているのか興味深いです。

 稜線歩きをしている途中、幻のダム、瀬戸ダム湖が南の眼下に見えてきます。何故これが幻なのか?このダムは管理道でのみアクセス可能で、一般の人が訪れる事が出来ないからです。ロックフィル式ダムで石を積み上げ作られているダムです。ロックフィル式ダムは全国に沢山ありますが、近畿では少ないタイプで、奈良県ではこの瀬戸ダムのみ。因みに私が小学校3年生の時、十津川巡りという遠足の様なものがありました。その時このダムに来て発電所の見学をした思い出があります。30年以上振りに積み上げられた石を見る事が出来ました。

瀬戸ダム


 下辻山山頂には反射板が2つ並んでいて見晴らしの良い場所になっています。近くにはヘリポートがあります。何の為に作られたのか分かりませんが、おそらく管理用の物でしょう。真っ平な広い舞台で、衛星写真でも確認出来ます。暖かくなって風も穏やか、景色は最高です。ここの上で弁当を食べたいと思っていたので目標が達成出来て良かったです。

いつも楽しく頼もしいメンバー
山ww
下辻山近くにあるヘリポート

下山ルート

 下辻山を過ぎると、Murazakai村境は、七面山方面に分岐し、大峯奥駈道へと続いていきます。この先に十津川村最高峰で御釈迦様が誕生したと言われる仏生ヶ岳があります。大峯奥駈道は修験道の道。この辺りからは下北山村との村境になり険しい道が続きます。また行ける日を楽しみにしています。
 今回は、ゴールまで分岐点から、篠原集落に向かって下山をしました。この下山ルートは、かなりの人が歩いているらしく、アプリで確認しても、人の通った奇跡が多く残っています。途中で1カ所のみ上りのピークがあるのですが、杉林の巻道があります。午後2時頃にもかかわらず、杉林の中は薄暗く枝葉がたくさん落ちていて歩き難い道でした。その後、痩せ尾根を下っていけば、松林が現れ、一気に里山っぽい雰囲気になります。

篠原集落

 今回のゴールとした篠原集落は、国道168号線から幅の細い車道を川沿いに30分程度進みます。途中、惣谷(ソウタニ)と言う集落を通過します。惣谷は急峻な場所に家が立っており、下辻山に向かう稜線から何度もこの集落が目に入りました。篠原集落は更に奥地となり、その先には家屋がありません。小学校後の校庭は広く、駐車する事ができます。校庭には当時からシンボルであっただろう、大きな銀杏の木が今も元気な姿を見せています。この集落は『篠原踊り』で有名だと聞きました。

篠原集落

 冬を越して、暖かくなれば、ここから下辻山を目指し、七面山から大峯奥駈道に入り、釈迦ヶ岳へ向かうルートを歩いてみようと思っています。行きたい場所が一気に増えてしまっています。

メンバー 
kenta、みっちゃん、まゆぽん、
焚き火の兄、マムシのやすふみ

ヤマレコログ
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