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なぜ赤字確定の三線弦の販売に踏み切ったのか

夢弦流三線店という三線屋を始めた克樹と申します。生まれも育ちも海無し県の埼玉育ちで元々はギタリスト。6年かけたシンガーのプロデュースに大失敗してお金も夢も全部失って絶望に暮れてたところ、ひょんな事から世界一の三線屋を作るという目標が生まれて沖縄三線の販売を始めました。
経営未経験、業界でも全くの無名の僕がnoteでは世界一になる為に仕掛けた施策や経過や失敗を隠す事なく発信していきます。

つい昨日のことですが夢弦流のオリジナル商品第二弾である三線用の弦が完成したので、今回は企みについてお話しをしていきたいと思います。

パッケージ表
沖縄っぽい柄
パッケージ裏

台紙のデザインむっちゃ可愛くないですか?

これぞ沖縄!って感じするでしょう?信頼のおけるデザイナーさんに頼んで作って貰いました。イメージとして投げたのはこんな感じ

  • 泡盛のラベルっぽい見た目

  • 夢弦流のロゴをデカデカと載せる

  • 弦の詳細や特徴をぱっと見で分かるようにする

そしたらものの二日でこのクオリティですよ、プロって本当に凄いんだなって驚きを通り越して痺れました。そこから弦の製造会社さんにも確認を取りながら調整して完成した次第です。因みにこの弦は10/28(土)から販売開始となります。noteをご覧下さってる三線愛好家の方は是非お買い求め下さい、僕の励みと次の挑戦の糧にさせて頂きます。

一般販売価格は¥650(税込)です。勘の良い方なら直ぐにお分かりになるかと思いますが、この弦はかなりの数を売らなくては全く儲けが出ません。数にすると約370個が損益分岐点です。因みに卸売も同時並行で始めますが1個売る事に15円しか純利益が出ない計算です。業者に全部卸した際の損益分岐はなんと6400個程。

ビジネスにおいて重要なのは少ないコスト(原価と労力)で如何に大きな利益を生むかだと思いますがこの弦の製造に関しては薄利多売の典型です。今の日本で1番行ってはいけない悪手でしょう。では何故赤字が確定しているような事をやったのかを説明する前にこちらをご覧下さい

※琉王印の弦だけ持ってなかったのでリンクで失礼します

手元にある一般的な弦のパッケージ
これはこれで素敵だと思います
業務スーパーも真っ青なノーラベル品もあります

こちらは現在市場に流通している三線用の弦です。客観的に見てとてもシンプル、やもすると手抜きなデザインだと思いませんか?何より問題なのがそもそも三線用の弦なのかどういった特徴があるのか判別出来ません。

かねてより感じていたこの不親切なパッケージをアプデしたい、そして折角なら弦そのものを広告として働かせたいと思っておりました。
こちらの琉王印で検索してもこの弦が出てくるだけで他に何の情報も出て来ません。そこでサブリミナル効果を期待して表面も裏面も夢弦流という文字を意識的に盛り込んだデザインにしました。これは子供の頃に死ぬ程遊んだミニ四駆のタミヤ製品から着想しています。

タミヤ製のパーツには必ずあの2つの星が入ったパッケージに入っていて、ホビーを触らなくなった今でも名前は直ぐ浮かぶし頭の中でイメージする事が出来ます。三線販売の業界で先ずは名前を知って貰うには、検索をして貰うにはどうするかと考えて取り組んだ施策です。そして卸売も同時並行で行っていくことで取り扱ってさえ貰えれば他店に置いてあるだけで広告が期待出来ると考えました。
広告に予算をかけられるお金がまだ全然無いので最小限のコストで広告が出来ないか考えた末に開発販売に踏み切りました。

果たして上手くいくか失敗するか、皆さんも一緒に見届けて頂けたら嬉しいです。

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