ライブの集客は告知で決まる

前回の記事と続けて読むと前提がわかって読みやすいです。

相変わらず集客の話ですが、今回はより具体的な方法について僕なりのアイディアをシェアしたいと思います。

結論から言えば集客で1番大切なのは
ライブ当日までの導線設計だと思います

導線とは?

本来は経路とか道すじという意味になりますが、ユーザーを目的の場所に呼び込む意味でも使われます。その上でこの記事においては以下を指します

お客さんがあなたのライブに来るメリットの創出
お客さんがあなたに思わず興味を持つように仕向ける

そもそもなぜ人はライブに来るのか

1.アーティストのファンだから(応援したいから)
2.別の場所であなたを見て興味を持ったから
3.付き合いで呼ばれたor付き添いで来た
4.対バンを見に来た

1は既に自分の存在を知っている、もしくは好きでいてくれている人ですね。
3に関しては知人or友達だったり、誘った人の連れ合いということになります。

4はお目当てのライブが終わるとほとんど帰ってしまうパターンが多いので、ファンになる確率は下がりますが運良く気にいっていただけるとこちらのライブにも来てくれます

どれも自分のライブやアーティストとしての能力が高ければ、新規ファンになってくれたり、よりたくさん応援してもらえる可能性があります。

しかしながら友人や知人の数は限られておりますので、普通は2のように外部からお客さんを呼ぶ込む必要があると思います。

ライブまでに出来る事

大半の人はライブ告知とライブの練習と生配信でほとんどの方が終わっていると思います。もちろん必要ではありますが、それをやるのは当たり前というかデフォルトなんですよね。酷い時にはメンバーの中で告知すらしない人もちらほら。それ本気で売れたいって思ってるんか?

前回の記事にも書きましたがライブに来ないお客さんの心理としては

あなたのライブに行くメリットがわからない
ライブに行かないメリットの方が大きい
そもそもあなたを知らないから行けない

だから'ライブではない場所で如何にお客さんが来ようとする動機を作るか'がめちゃめちゃ大事だって事。

僕としては動画コンテンツを使ってお客さんをその気にさせる(誘導する)が今取れる最善策だと思います。
例えばお金があったりすればCMやメディア掲載なんかバンバン出来ますけど、そんな方はこの記事を見ないと思いますので、前述のやり方に絞ります

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アイディア一例

歌ってみたor弾いてみた
ユーチューバー的な企画
MV
対バンとのコラボ企画

ざっと上げるとこんなもんでしょうか。すでに何回も使い古されているものですので、目新しくはありません。
「そんな当たり前のことをやって何か変わるのか?」と思われるかもしれませんが、奇抜なアイデアを起用する必要はそこまでないと僕は思います。

というのも奇抜な事をやるにはタレント性や企画力が求められるので、下手にプロの真似をすると滑稽な動画になってしまうだけです。
性格や趣向が反映されるので、めちゃめちゃざっくり方向性を提示すると

・趣味があったりアニメなどのサブカル好きであれば個性を活かしたユーチューバー的企画
・技術や作曲アレンジのアイディアがある人はカバー動画
・趣味は特にないけど人当たりが良い人やルックスが
    良い人は対バンとのコラボ企画とユーチューバー的企画

最後のやつは対バンと仲良くなってイベントを盛り上げる意味もありますが、自分達以外の事も知って貰う事でお客さんにとって同じチケット代で楽しめる量が増えるのがポイント。

うちはルナのワンマン前にインタビュー企画をやったんですが、結構好評でした。今思えばエンタメ系の動画として企画すれば良かったなって感じ。

ユーチューバー的な企画に違和感や抵抗がある人はいると思いますがエンターテイメント的な動画が切り口で集客に繋げるのは今やスタンダード。
シイナナルミさんがめちゃくちゃその辺凄い上手。"誰に見て欲しいとか自分ならこういう動画が見たい!"って試行錯誤して作る事が実はめちゃめちゃ大事。因みにこういうのをブランディングって言います

中国の屋台などではライブ配信や動画を撮りながら営業している店も増えているそうです。

アーティストとしてはオリジナル曲をバンバン乗っけたいところですが、曲名やあなたの事を知らないと誰もその曲を聴くことが出来ないので、多少後回しにしても問題ないと思います。

最初は検索に引っかかるものをコンテンツにする

たまに○○のラジオ放送!みたいなコンテンツやってる人いますけど、タイトルやあなたの名前を知らなきゃ見れないのでやめましょう。
辛辣な事いうとそういうタイトル付けてる動画ってマジで1ミリも面白くないの何でなの?

ギタリスト的にオススメなのが自分のエフェクターボード紹介。アマチュアでも楽器やってる人死ぬ程いますから、そうゆう人にリーチ出来るので強い。そして自分が楽しみながら出来るのもポイント。

検索が出来るものは他人の関連動画に出る可能性があります。YouTubeの仕様として、関連動画はユーザーが興味関心のあるコンテンツを積極的にピックアップしているので、表示されて見てくれた場合に自分の事を気に入って貰える確率がめちゃくちゃ高い!

結局知って貰えなければ告知すら出来ない

集客という点から考えると知って貰える確率を兎に角上げるのが大切。
内輪なネタを幾ら発信しても結局あなたを知っている人しか反応出来ません。隠れた名店が隠れすぎて潰れたら意味ないのと一緒!

歌ってみたや弾いてみたも凄く有効ですが、今やユーチューバーも高画質高音質高クオリティで参入している為、演奏やミックスに自信がなければ手間を考えると避けても良いと思います

しかしこんな感じでアイディアがあればそこで勝負出来ますから、自分のアーティスト性と合っていれば試す価値あり!つーかマジでこの人歌も上手い

でも一番大事にしたいのは継続出来る事

どんな事でもそうですが、継続出来ないとまるで意味がないです。何を発信してもいいけど"嫌じゃないもの""出来る事or頑張れる事"にした方がいい。
僕は弦楽器を教える事が好きか?と聞かれたらぶっちゃけ普通。
でも数少ない出来る事で、尚且つ続ける事が嫌じゃないから成り立っているんだと思います

今やパーソナリティも売りの一つである

ひと昔前まではアーティストっていうのは秘密に包まれた常人とはかけ離れた存在であるべきでしたが、今や仕事とプライベートを使い分けて発信出来る人の方が圧倒的に支持されます。

僕だって好きなアーティストのプライベートな考え方や別の一面見たいと思うし、もっと好きになると思います。19のけんじ君がYouTube始めたのを知ってめちゃめちゃ嬉しかった!

エンタメの中で音楽の優先順位は下がっている

音楽ファンだけに向けたやり方はお客さんの取り合いな上に年々その数も減っています。そりゃスマホでゲームも出来てドラマも見れたらそうなるわ。
しかもインディーズ界隈は絶滅危惧種かな?ってくらいにお客さんの総数は少ないのが現実。
だから新しい場所で新しいファンを獲得するのが大事!その為のYouTubeです
サバンナの動物が餌が取れなければ移動して餌場探すのと同じです。

次はタレントとアーティストの違いについて書いてみようと思います


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