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夏の甲子園速報 第3回「県予選と同じ継投ができない理由」

おはようございます。ワクチンの副反応が怖くて仕方がない氏原です。

ワクチンを受けるかどうかの考え方は人ぞれぞれですけど、周囲にいる人によっては避けられないこともあるのも事実ですね。

さて、甲子園はなかなか進み具合が悪いです。当初の予定では8月23日は準決勝だったので、相当な遅れです。本音を言うと、あと1週間、甲子園の仕事をしている場合ではない!

 そんな甲子園の戦いぶりを今日も振り返ってみたいと思います。


県予選と同じ継投ができない理由


 試合を見ていると、どうしても、サロンでいつも話しているようなことが気になってしまいますね。サイン伝達のことや送りバントのこと、継投など、どうしても視点はそこになります。

今日は継投について、「どうして、県予選と同じことができないのか」をテーマに話したいと思います。

今大会は県予選で一人の投手で投げ勝ったチームが2校しかありませんでした。過去との比較を覚えているわけではないんですけど、これはかなり少ないはずです。今年の春から始まった球数制限の影響ではないかと大会前から喜んでいました。

 ところが…

 大会が始まるとまぁまぁ完投がある。
 盛岡大附の投手のように8回2死まで完全に抑え、9回115球ならまだわかるのですが、結構、投げています。前回のコラムで話題にした神戸国際大付の阪上は昨日、143球完投しましたし、オール継投の三重もエースが完投。同じく継投メインだった日本航空もエースのヴァデルナが2試合連続完投しています。

また、完投していないケースでも、球数が多く投手が疲れているにもかかわらず先発した投手を8回まで投げさせたりしています。横浜を破った智弁学園などがそうですね。

しかし、なぜ、県予選では継投してきたのに、本大会ではこうなってしまうのでしょうか。

理由の一つは球数によっての縛りを設けていないからだと思いますが、これは日本全国でも稀有なケースなので、今の高校野球の概念ではなかなかできないこと。

 僕が思ういちばんの問題は継投が戦略的なものではないからではないかと思います。

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