Pfizer社の文書に、COVID-19を接種した妊婦の90%が赤ちゃんを失ったことが記述されているわけではありません。

Pfizer社の文書によりますと、COVID-19を接種した妊婦の90%が赤ちゃんを失い、COVID-19の接種が「大量人口減少」に繋がるということでしょうか?いいえ、そんなことはありません:その主張を裏付ける証拠は何もありません。データが無い状況で少ないデータからの外挿は、素人の思い込みでワクチンの効果について語ることを正当化するものではありません。

米国のワクチン接種の専門家であるCDC長官のRochelle Walensky博士は、「CDCは全ての妊娠中の人、妊娠を考えている人、授乳中の人がCOVID-19から身を守るためにワクチンを接種することを奨励します」と述べています。

この主張は、2022年10月15日にThe Exposéが発表した記事(アーカイブはこちら)の中で、「政府はあなたを殺そうとしている:Pfizer社の機密文書が明らかにしたCOVID-19ワクチン接種は、集団人口減少に繋がる」というタイトルで掲載されています。冒頭は以下の通り:

COVID-19のワクチン接種は、集団的な過疎化につながりそうだ。

これはかなり大胆な主張である。

「政府はあなたを殺そうとしている」はもっと大胆だ。

しかし残念ながら、これらの大胆な主張は今や山のような証拠で裏付けられており、その証拠の大部分は、FDAが裁判所命令によって公表を余儀なくされたPfizer社の機密文書の中に見出すことが出来るのである。

https://expose-news.com/2022/10/15/your-government-is-trying-to-kill-you/ 

以下は、The Exposéの記事執筆時の画像です:

(出典: 2022/10/20 木曜日 15:10:37 2022 UTCに取得したThe Exposéのスクリーンショット)

Phizer社のCOVID-19ワクチンが「大量人口減少」をもたらすという主張を裏付けるために、The Exposéの記事は、「Pfizer社の機密文書がCOVID-19ワクチンを接種した妊婦の90%が赤ちゃんを失ったことを明らかにした」と大胆に宣言しています。The Exposéは、その主張の中で、次のように述べています:

Pfizer社は、2021年2月28日までに、妊娠中にmRNA注射に曝露された既知のケースが270件あったと記載している。...

しかしながら、ここからが問題なのだ。Pfizer社は、270件の妊娠のうち、238件に何が起こったのか全く分からないと述べているのだ。

https://expose-news.com/2022/10/15/your-government-is-trying-to-kill-you/ 

これは正確な表現ではありません。この記事でリンクされているPfizer社の文書の12ページに、「238件の妊娠について結果は提供されていない・・・」と書かれているからです。これらの妊娠のいずれかが流産したことを示す証拠はなく、その欠陥のある仮定がThe Exposéが行なった宣言の根拠となっているわけです。

The Exposéは、報告されていない結果を全て死亡と仮定し、それをPfizer社のCOVID-19注射を接種して出産した人全員に外挿することによって、このように途方もない死亡率と「大量人口減少」の結論を得ているのです。238を270で割ると、答えは0.88となり、四捨五入すると90パーセントになります。しかしながら、報告されていない結果が全て死亡であるというThe Exposéの仮定は、証拠に裏付けられておらず、一般的な統計分析とは言えません。

流産

自然流産或いは二十週目以前の流産は、Pfizer社のCOVID-19ワクチンを接種した女性では、そうでない女性より多いということはありません。CDCは、COVID-19ワクチンが安全で効果的であることはデータが明確であると言います。接種資格のある6ヶ月以上の全ての人に対する接種、及び 5歳以上の全ての人に対してのブースター接種を推奨しています。それは妊婦を含んでいます、と公衆衛生局のホームページには書かれています:

v-safe 妊娠登録の最新データを用いた CDC の新しい分析では、妊娠初期のワクチン接種を評価し、妊娠 20 週までに mRNA COVID-19 ワクチンを接種した約 2,500 人の妊婦の流産リスクの増加は認められませんでした。流産は通常、妊娠の約11〜16%で発生しますが、この研究では、COVID-19ワクチン接種後の流産率は約13%で、一般集団で予想される流産率とほぼ同じであることが分かりました。

これまで、3つの安全性監視システムのデータから、妊娠後期に接種された妊婦やその赤ちゃんに対する安全性の懸念は見つかっていませんでした。これらのデータと妊娠中のCOVID-19の既知の重篤なリスクを合わせると、妊娠中の人がCOVID-19ワクチンの接種を受けることの利点は、既知または潜在的なリスクを上回ることが実証されたことになります。

https://www.cdc.gov/media/releases/2021/s0811-vaccine-safe-pregnant.html 

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