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【Zatsu】次のトレンドを考える6

みなさんこんにちは。シリーズ「次のトレンドを考える」のお時間です。
第6回は、新しい紅白歌合戦を考えるです。

直近(2023.12.31)の紅白は過去最低の視聴率だったらしいね。自分は見なかったのでよく知りませんが、やれけん玉がどうだの、やれ定番の歌手が少ないだの、視聴率は低いくせに視聴者の不満は天を衝く勢いだったとか。

すでに語り尽くされたテーマではあるけれど、おくればせながら改革が必要だってことだな。せっかく国民から合法的に金を巻き上げる立派な集金システムを持つ「公共」放送であるからには、スポンサーにきがねすることなく(いや、受信料を払っている以上、スポンサーは国民だとは思うが)番組内容もあれこれ変更できると思うんだけど。

でも、やらない。

なぜだ。現状維持は不満維持。受信料拒否のいい口実を与えるだけなので、何かやってきそうなもんだけど。でも動かないよな、以前から。

上のお偉いさんがアタマ固くてハンコを押さない? それともいい案がわかない? やり方がわからない?

ひょっとして、おれのプランナー手腕に期待しているのか?

仕方ないなぁ。ちょっとだけですよ。軽いヒントだけ。おれも商売でやってるんですからね。

まず何よりも最初に手を付けるべきはタイトルだよ。
紅白歌合戦
ハッ、まったくもってナンセンス。男女のチーム分けについてはすでに批判の嵐だけれど、おれはそれよりも歌合戦のほうにNOを突きつけたい。だいたい合戦って、誰と戦っているんだ、こんな年の瀬に。
本気で合戦する気があるなら、ほら貝とかときの声が聞こえるはずだよ。でも、実際には「ボオォ~、ボオォ~」「ワアァァ~」が無いじゃない。それでいて「合戦」とは片腹痛し。
ここはやっぱり「フェス」に改名すべきだよな。
「年忘れにっぽんの歌」に対抗するには、もうこれしかないと思う。

お次は番組構成。これも時代遅れはなはだしい。紅組白組が交互に歌を披露するスタイルは現在どう受け止められているかというと、見たいアーティストのところだけチェックしてあとはテレビを消すという「つまみ食い状態」が実情だろ。

あきらかに現代の観客ニーズとアンマッチを引き起こしているので、大幅な改革が必要だと思うよ。たとえば「フェス」だったら複数会場で同時にライブが開催されていたりは普通でしょ。紅白もフェスを名乗るのであれば交互演奏は廃止して、同時演奏にしたらどうだろうか。もっというと、今回なら出場44組がみんな一斉に演奏するんだ。これは壮観だよ。カオスっぷりが半端なく、じつに年末にふさわしい。

放送も10分くらいで終わる。つづけて、「ことしは紅組が優勝です、良いお年を~!」とかやったらよろしい。楽しめるかどうかはともかく、ライブ感は群を抜いてものすごいと思うけどね。

さすがにそれは大御所の歌手に失礼だというなら、いっそのこと新人発掘オーディション番組にしたらどうだろうか。出演者は誰も知らない人たちばかり。で、そのなかで視聴者がお気に入りを見つけるっていう趣旨。

昨今はリアル書店がどんどん減っていって、店頭でたまたま目についた偶然の出会いの一冊を手に取る、みたいなことはなくなりつつあるじゃない? YOUTUBEだってアルゴリズムに導かれて、自分好みの音楽ばかりが上がってくる「大きなお世話」が横行している。効率化の波にさらわれて出会いが減殺されていっているんだ。意図的に仕掛けない限り、これに対抗できない。

だから、あえて誰も知らない人たちをだす。これは意外といけるとおもうんだけどね。まあ、はっきりいってそんなのはネットにたくさん転がっているわけで、あえて大晦日のテレビでやる意味があるのかといわれると、モゴモゴしちゃいますが。

審査員の採点も、紅組と白組の勝負というよりは、それぞれの曲に対して評価すればいいんじゃないだろうか。あらかじめ合格点を決めておいてさ、演奏が終わったあと審査員の採点メーターがあがっていく。合格ラインギリギリ、もう少し、あと少し、ああ、ダメか・・・?
そんなとき「ねぇ、もう1点入れてあげてよぉ」の天の声が聞こえてきて「パンパラパッパ、パパパパーン!」合格~、みたいな。

あるいは、逆転の発想で、某海外刑事ドラマみたいに勝敗結果から始めるのは斬新じゃない? 今年は白組の勝利です。では、どんな演奏があったかその演奏を追いかけてみていきましょう、とかね。新しい視聴者を取り込めるかもしれない。

これらのアイディアを「New comers' EVE FES 仮装大賞コロンボ™」としてさきほど商標登録をすませてきたところなんだ。
NHKも放送まであと1年あるとはいえ、事前交渉などふまえると、いますぐにでも動き出したほうがいいんじゃないか?
そんなわけで、プロデューサーさん、ご連絡お待ちしています。


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