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【Zatsu】次のトレンドを考える5

みなさんこんにちは。シリーズ「次のトレンドを考える」のお時間です。
第5回は、新しい万博のあり方を考えるです。

パビリオンの建設は遅れに遅れ、費用もあっというまに倍増した。ゼネコンからの悲鳴、現場の阿鼻叫喚。
ホントにやるの? という声がいまだに聞こえてくるという異常事態で、もうだれもやりたがっていないんだよね。でも、「やめよう」と言えない。言い出しっぺが責任を取らされるんだ。
どこかの勇者に声を上げてもらいたくて、いざ声が上がれば自分も諸手もろてを挙げて賛成する準備はできているんだけれど、自分が声を上げる役になるのは避けたい、というチキンレースなんだな。

2025年の大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。
だったらもうVRでいいのでは?

そんなことを言うと「いまさら何を言ってやがる、とっくにやっているよ」と鼻息荒く食って掛かる御仁がいるでしょう。
まあ、おちつきなさい。
公式がバーチャル万博(Virtual EXPO)というコンテンツを用意しているのは知っているよ。けれど、おれに言わせればそんなの小学生でも考え付くコンセプト。安直すぎるっての。

前回(1970年)の大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」だった。でも、現状はどうだ? テクノロジーは進化したが、今回のドタバタをみるにつけ、肝心の人間は進歩も調和もあったもんじゃないだろ。前回の目標は、まだ人類は達成できていないんだよ。
だからさ、前回とのつながりをもっと前面に押し出すべきだと思うんだ。

具体的には、1970年大阪万博の会場をメタバース空間に最新テクノロジーで再現する。これはいままでどの国もやったことのない、意欲的な試みだよ。
「こんにちは~、こんにちは~🎵」
どこからか、あの曲が聞こえてくる。会場では若かりし頃の三波春夫が精密に再現されていた。
「本職? 人間だ!」(薄っすい知識でゴメンナサイ😅)どうやら岡本太郎も参加されているようだ。なんなら触ることもできる。
パビリオンも当時の様子を精密に再現。時代の空気感を感じ取ることができるね。日中しばらく会場を回っていると体力ゲージがへってきた。おっと、どうやら光化学スモッグ警報がでていたようだ。

さらには、1970年に実現できていなかった「夢」、レトロフューチャーのブームを採り入れるのはどうだろうか。2025年の目玉になっている空飛ぶ車とか人間洗濯機とか、そんなのいらないんだよ。そのかわり、街中に張り巡らされた透明チューブのなかをエアカーがバンバンとびまくる。温故知新。当時の「夢」をVRで実現する。時代の先を行くコンセプトはこれしかない。

もちろん、雰囲気作りにも徹底的にこだわる。赤と青のセロハン式偏向眼鏡をかたどったヘッドマウントディスプレイ(HMD)を公式グッズとして販売するんだ。ダサカッコイイという評判が評判を呼び、Eminemが自身のMVで採用すると、世界中で大ブレイク。PS5以上の入手困難アイテムに。一周回ってこれがいまアツイ! ほかにも構想があふれ出てきてキリがない。

このコンセプトを「シン・日本万国博覧会™」としてプロデュースする準備を万端整えたまま、ひたすらオファーを待っている状態なんだ。

建築費用とかオーバーツーリズム、タクシーやホテル不足も一気に解決する。経済効果もすべてオンラインショッピングモールから生み出される。

大阪万博の開催日程は2025年4月13日から10月13日まで。東京オリンピックの時と同様、熱中症問題がついてまわるだろ。でもVRなら炎天下で長時間並ぶ必要もないしね。

もっとも、わざわざ万博を使ってやるほどのことかと言われれば、こちらも視線を外さざるを得ないわけですが、あんだけ費用が膨れ上がっている現状にかんがみれば、あながち悪い話でもないと思うんだけどね😆。


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