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【Zatsu】香りの世界へ行こう8

アンバーという言葉から何を連想するでしょうか。それぞれの環境に応じて答えも変わるでしょうが、いちばんポピュラーなのは琥珀こはくかもしれません。

そこから転じて、琥珀の色、琥珀をイメージした香り、などに派生していきますが、もとをたどるとアンバーグリス(Ambergris)にいきつきます。そして、このアンバーグリスを日本語で龍涎香りゅうぜんこうといいます。

龍涎香はマッコウクジラのおなかのなかで生成される結石なのですが、これが長い時間を経て変質し、香料となります。そうなるともう、その希少価値ゆえに恐ろしい価格で取引される(億単位にもなる)。

なので、龍涎香を模した香りというか、近しい成分を調香したものが龍涎香として流通し、庶民はこちらを手にすることがほとんどになります(ま、しゃーない🥴)。


本日は念珠堂さんへやってまいりました。浅草にあるお香屋さん。


店内はインセンスからお線香。練香や香炉、仏具、仏像、法衣などバラエティ豊か。


雪ノ下(沈香)と松園(伽羅)。これは香りもよくお値段も比較的お手頃なほうです。伽羅は産地や純度によって天井知らず。すぐに万いきますから、そういうのは手が出ません。


そしてこちらが龍涎香。クレオパトラや楊貴妃が好んだという伝説があります。まあ、伝説ですからね。ロマンですから😅 世の中にアンバーとして売られているお香はたくさんあるのですが、龍涎香の名を冠した商品ほとんどありません。この商品を置いている店もあまり見ません。


そとでは、弥勒菩薩の半跏思惟像がお見送り。毎度ありがとうございます😌


それにしても、クリスマスイブイブだからなのか、まだ全体として円安基調だからなのか、とにかく浅草は8割がた外国人観光客。三社祭かってくらい、もう活気がすごい。ついでに浅草のなかを回ってこようと思ったけど、あまりの人の多さに心がくじかれてしまい、そそくさと退散する。


さて、クレオパトラをお持ち帰りしました。海の金塊、龍涎香入り、と書いてあります。武州房が製造元かと思ったんですが、ネットで探しても出てこない。いろいろと謎の多い商品です。 


くゆらせてみる。独特の甘い香りが広がる。ふ~む、満足。


お店のなかは静謐な空間でした。一歩外に出るとものすごい人だかりなんだけど。ひょっとして、お香は日本旅行みやげとしてまだ認知度が低いのかな。オリエンタルな雰囲気は人気が出そうなんだけどね。

あと、友人から「このあいだ浅草に行ったら、いまだに小池百合子の三密Tシャツが売られていた。おみやげ屋さんみたいなところに」という情報を仕入れており、心が揺れていたんだよね。「早くしないと売り切れちゃう。急げ!」とせかされていたんだけど。まぁ、次の機会に😅。





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