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サイレンが鳴ってるのに、気付かないふりをした。

こんなこと言えるのは、僕が会社勤めしてないからなんだろうなぁと思いつつ弁解させてほしい。

正月明け、案外悪くない

仕事は徐々に始まってきているのに、正月を理由に「本調子じゃなくても仕方がないよね」という空気がどことなく漂っている。

普段気を張ってる人が、ゆったり生きる人間の味方でいてくれるかのようなグラデーション。悪くない。

そんなカメのようなのろのろとした気持ちを自白しながら、2020年に残し忘れた気持ちを書き記しておこうと思った。

2020年は、正直なところ満足のいく年ではなかった。

年の初め。

このままじゃいけない。変わらなきゃという気持ちでnoteを綴った。

振り返ってみれば、やりたいことリスト100のうち、50%は達成していた。数だけみれば上出来だ。

数だけじゃない。
自分の人生の行き着きたい先に、確実に近づけた1年だった。
そうやって言いきれるほど、大きな気付きのある年。

なのに、なんだか
満足しちゃいけない気した。

手放しに喜べない訳を心のうちから探っていると、
ひとつの言葉が頭をかすめた。

背伸びしてたんだ、きっと

思い当たる記憶が、感情とともに、どんどんと沸いてくる。

目標がいつまでも定まらないことに、焦った。
どこかに向かってかなきゃ、この社会から干されちゃうんじゃないか。

何がしたいの?と馬鹿にされる
そんな実力で、と笑われる

その言葉が怖くて、
「もうしっかり考えてるよ」と抵抗した。

優しく聴いてくれる人もいた。
でも、ほんとは大丈夫じゃないのに元気になったふりをした。

迷惑かけちゃうから、一人で解決しないとって。

「しっかり考えきれてない自分がダメだ、早く見つけなきゃ。
それさえあれば、自信を持てる。あとちょっと、がんばらなきゃ」

そんな気持ちが、どんどん自分を苦しめた。

外側の自分を大きく見せれば見せる程、本当の自分はどんどん衰えていく。大きく見せた自分が、自分へのプレッシャーを大きくしてく。ずっとそのパフォーマンス出さなきゃ、みんないなくなっちゃうと。

痛い。

こんな感情、痛いに違いないのに。

いつからその感情は、痛みを感じなかったんだろう。

何が大丈夫だったんだろう。

***

これは2020年に始まったことじゃない。
僕の物語の中にずっとあるもの。

誤解なきように記しておきたいのは、2020年はむしろ素の自分を受け入れてくれる人がたくさんいたおかげで、この重大なサイレンに気付けた。

いままで、サイレンが鳴ってるのに、気付かないふりをした。解決してないのにサイレンを止めていた。

そのことに気付けた、とても重要な年。
でも、だからって「満足いく年だった」なんて言ったら、また同じことを繰り返してしまう。

しんどかった。

それだけなのに、その言葉を言っちゃダメだと思ってた。強がってた。弱さを受け止めれなかった。

良いこともあったからって。

でもサイレン鳴ってる状態を、「学びがあって良かった」なんて言葉で片付けて良いわけないんだよな。

2020年は、大変な年だった。

強くなくて良い。
弱さを受け入れてくれる人、いっぱいいるから。

ZaPASSのコーチング講座で、「弱さを分かち合えるほど、世界は面白くなる」という言葉を聴いて、そんな世界があったら最高だと思いつつ、「ほんとに?」と半信半疑だった。

今だってその真は分からないけれど、弱さを受け止めてくれた人に2020年いっぱい出会ったから、きっとそうなのかもしれない。そんな世界を信じてみたい。

もし自分の心のサイレンに蓋をしている人がいたならば、

弱い自分でも受け止めてくれる、一緒に生きたい思える人と、しっかり嘆いて、先に進みましょう。

完ぺきでない、弱い僕からのお願いです。

***

気付けたからと言って、すぐに状況がガラッと変わるわけじゃない。
何もかも話すのはまだ怖いし、勇気がいる。だから、2021年は、少しずつ自分の中の鎖を手放していくことで、弱い自分を認めていけたらと思う。

●Being と ゴール設定をごちゃ混ぜにしない
「辿りつくゴールが高ければ高いほど、優秀である。だから、人生はできるだけ高いゴールを目指す方が良いし、目指していく姿勢を持つ方が偉い」

こういう価値観、よく見かける気がする。

前提として、ゴールを目指すことは確かに気持ち良いことだし、それが困難な道であれば、達成したときの喜びも大きい。それは確かだと思う。だから、コーチングをしていて、その歩みに伴走できれば我ごとのように嬉しい。

ただ、人はみな一人一人違っていて、それだけで価値がある。それがあって、初めてゴールを目指す目指さないの話がある。

だから、「出来る、出来ない」という評価で、価値がないとは思わない。

●背伸びしない、
カッコつけない


1回たまたまできたことを「よし、これは実力だ」なんて思うのやめよう。
うまく本調子でない時は、いや準備が整ってなくて…とか言うのも。

自分は別に何かに長けてないし、超のつく人間ではない。
そんなとこで背伸びしたって、それはほんの少しの見栄っ張りにしかならない。

背伸びって、ほんの数センチ大きく見せるだけなのに、チャンスも奪うし、余計な不安を呼ぶんだよな。


そうこうしてる間に、弱さを認められる人は、ぐんぐんと成長していく。

●一回で全て吸収しようと思う癖(それで嘆くサイクル)

「人間誰しも、忘れる」という当たり前のことをつい忘れてしまう。

講義とか本とか、
全部一回で習得しようとしちゃう。でも見切らなくていい、習得しなくていい。何回も見たらいい。全部見なくていい。

一つでも自分のためになったことがあれば、それを忘れず抱えず磨いていけばいい。どうせ覚えてられることなんて、一つや二つしかないんだから。

まだまだあると思うけど、カッコつけない等身大で生きる1年が過ごせたら、それで良いなと思います。

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