見出し画像

鉄分不足の落とし穴 【Fe編】

鉄分について語るとつい熱くなってしまいます

あらゆる栄養素の中で、男女差が強烈にあるのが、鉄(Fe)です。

女性は毎月の生理で、貧血状態になり、それが回復しないうちに、翌月の生理がきます。さらに妊娠では、胎児に必要な分は優先的に胎児に注ぎ込まれ、出産では一定程度の出血。授乳が終わると、また生理が始まり……とにかく貧血になりやすいんです。

鉄分不足の症状

・イライラしやすい、集中力低下、神経過敏、些細なことが気になる
・立ちくらみ、めまい、耳鳴り、偏頭痛
・節々の痛み(関節、筋肉)、腰痛
・喉の違和感(喉が詰まる)
・冷え性
・朝なかなか起きられない、疲れ
・出血(アザ)、コラーゲン劣化(肌、髪、爪、シミ)、ニキビ、肌荒れ
・不妊
・レストレスレッグス症候群(RLS=むずむず足症候群)
・やたらと氷をガリガリ食べる  引用;こてつ院長のブログより




貧血は、一般的な血液検査ではわからない。フェリチン(貯蔵鉄)を調べること。


まず、血液検査でわかる『血清鉄(鉄の血中濃度)』と、同じ血液検査でも、わざわざお願いしたら測ってもらえる『フェリチン(貯蔵鉄)』は、まったく違うものです。

血清鉄(鉄の血中濃度)の数字は、ころころ簡単に変わります。

一方、「フェリチンが知りたい」と医師に言って測ってもらうと、同じ血液検査でも、体に蓄えられたフェリチン(貯蔵鉄)の数値がわかります。フェリチンは、変えたくても、なかなか変わりません。


貯蔵できる能力は、個人差があり、血清鉄が正常でも、フェリチンがちゃんと必要なだけ満ち足りてるとは言えないのです。近年、一部の産婦人科で、フェリチンの検査をするようになりましたが、残念ながらまだまだ広く浸透していません(海外では、貧血と言えばフェリチンを調べるのが一般的)。

我が家の娘っこ(お嫁さん)も、昨年、病院でフェリチンを測ってもらいました。一般的な血液検査では貧血ではなかったのですが、なんとフェリチン11…。そして鉄錠を処方されてきました。測らなければ、わからないままでした。処方された鉄剤は、キレート化されていないものだったので、『胃が痛いし気持ち悪い』と訴えてきたため、それはやめておいて、iHerbで購入したキレート鉄を、今は飲んでいます。飲んでも気分悪くならず、半年ほどで寝起きのだるさが軽くなった、と。体感がいいようです。正直でド・ストレートにはきはきした子なので、本当でしょう。※鉄錠のキレート化については、この記事の後半で、出てきます。

フェリチンの数値について

・フェリチン10以下  かなり重度。キレート鉄を摂取して回復させるには、最低でも3-6か月。長いと2年ほどかかります。

・フェリチン30-50   回復に1か月ほど。

・フェリチン100以下は、皆、鉄不足です。男性はほとんどが100以上あり、女性も閉経後は少しずつ回復しますが、何年もかかる場合も多々あり、そう簡単には長年の鉄不足は解消されません。


心。イライラしたり落ち込んだりは、自分のせいと決めないで

貧血では、イライラしやすくなります。それを自制心だけで、無理に抑え込むには、かなりの忍耐とストレスを、自身に課すことになります。

身体。寝つきが悪い?不眠症?それって鉄不足かも

貧血では、眠りの質も低下します。私は寝つきが悪く、睡眠導入剤を4年間服用してました。しかし、鉄分を毎晩寝る前に補給しはじめて半年ほどで、身体の必要分が満ち足りたのでしょうか、気がつくと、『そういえば最近は睡眠導入剤を飲んでないぞ?』の日が多くなり、今では睡眠導入剤はいらなくなりました。

(眠りの質については、各自で足りない栄養素を補給することで良くなると考えています。いくつかの栄養素が足りない場合がほとんどですが、女性の場合は、そこに鉄が含まれていると考えていいでしょう。人によっては、ビタミンⅮで眠れるようになった人もいて、私は鉄とビタミンDでした。また、夢で興味深いのは悪夢の理由。悪夢はビタミンB6不足の症状です)。

お子さんのために、今もしかして読んでくださっているママさんにこそ、摂ってほしいのが鉄です。ただし妊娠中は、摂取量に気を付ける必要があります。

妊活中や産後には、ぜひご自身のためにもおすすめします。目安は18㎎を2錠、または36㎎を1錠。日本のRDA(摂取推奨)上限は40㎎です。

私がこの二年間、飲んでいるのは、毎晩寝る前に36㎎×2錠。72㎎相当です。多いですよね。なぜかというと、日本のRDA(摂取推奨量)上限40㎎そのものが、他国と比較して低いからです。多数の海外含めた文献からの判断で、決めました。皆さんは、安心の40㎎までで、どうぞ。


画像1

画像4

 767円


         **********

画像2


画像3

991円



ここが大事!鉄錠には3種類あり、それぞれ効果や副作用に違いがあります


鉄錠には3種類あります。

①キレート鉄(Ferrocheフェロケル)/米アルビオン社特許のアミノ酸キレート鉄。キレート加工で吸収は数倍。胃に優しく便秘になりにくい。そして安い。海外で鉄と言えばキレート鉄。(どうして日本で主流にならないのかな……)。

②非ヘム鉄/吸収率5%。植物性食品に多い。 

③ヘム鉄/動物性食品に多い。キレート結合(キレート化ではない)はしているが、収集率10~20%で、しかも高価。海外では全く使用されていない。 

日本では一般的に②③の鉄錠を処方されます。しかし飲むべきは①です。
先進国でキレート化されていない鉄を処方しているのは日本くらい?ほかにもある?というレベルです。iHerbでは、キレート化された①の鉄サプリメントが売られています。

キレート鉄を知る前と知った後

キレート化された鉄分を摂取すれば、吸収よく、体にも優しく、安価。ミネラルの吸収率も数倍よし!!つい語りが熱くなってしまうのは、このことが日本女性に、あまりにも知られていないからなのです。私自身も、もちろん長年、その事実を知らなかったので、若かりし頃は鉄錠の服用には苦労しました。飲むと気持ち悪くなる。長年の薬嫌いの原因もコレです。鉄は空腹で飲まないと効果がないと当時の医師に言われ、胃の不快感に困惑し、そして飲まなくなる……の繰り返しでした。

今は、フェリチンは28→50まで回復。まだ100までは遠いですが、生活上でのだるさや、寝起きの悪さは改善され、立ち眩みや眩暈もなくなりました。多くの女性の『あぁしんどい』『いらいらしちゃう』が、少しでも軽くなることを願います。

ご参考までにどうぞ。


※この記事でも、鉄分のことに触れています。





この記事が参加している募集

#スキしてみて

523,364件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?