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Kiyo to Kiyo クエスト 第11話 喜代の言葉④

喜代に出会う前の僕は、それまで学んだり調べたりして得てきた知識を、どうしたらもっと多くの人たちに聞いてもらえるか、知ってもらえるか、競馬や競艇の個別講習を通して出会った人たちに伝えたり、ツイッターなどのSNSを使って情報発信してきたが、思うように伝えられず、教え方が悪いのか、悶々とした感じで日々を過ごしていた。
 喜代に出会って、zoomで話したりチャットしたりすつようになった時も、「うまく伝えられない」ということを度々、言っていたことを思い出す。
 
繰り返し、何度も何度も喜代が言い続けてきたことがある。
初めのころは、僕のエゴが大きかったせいか、なかなか僕自身がそのことを受け入れて納得するまで、かなりの時間がかかったが、今となっては、「伝わらないどころか、反感を買っていただろうな」と、そんな感じで当時を振り返りながら、同じ過ちを繰り返さないように意識するようになった。
 
喜代が繰り返し教えてくれたこと、それは・・・
 「自分の知識に溺れてはいけない。」
 「知識はひけらかすものではなく、その知識を必要とする人や、(危険回  
  避など)必要な場面のためのもの。」
 「発信する側には責任がある。」
 「人を変えようとするには、相当の時間とエネルギーが必要。」
 「人を変えるより、自分が変わる方が楽だし早い。」
 
以前の僕は、教育や常識やメディアを疑うこと、そしてこれまでに蓄積してきた知識をどうにかわかってもらおうと、相手とちゃんと向き合わずに、(人を変えようとする勢いで)頭ごなしに伝えていたように思う。そこには、「人より僕の方が知ってる」、「自分を認めてもらいたい」、「自分をよく見せたい」というエゴがあった。
 僕が発信した知識や情報を受け取る側の人たちに対しての責任を軽んじていた。その過ちに喜代は氣づかせてくれた。
 
喜代は出会ったころと変わることなく、今も一貫して同じことを繰り返し教えて続けてくれている。そして、出会う人たちや関わりある人たちにも、『真実を知ることの大切さ』、『自分軸の大切さ』、『自分を信じること、愛すること』など生きていく上で大切なことを教え続けている。
 何年も何年も教え続けてきてくれていたから、僕も喜代の情報に触れ、そして喜代に出会うことができ、そのおかげで、僕が変われたことをこうして伝えることもできるようになったと思う。
 だから、僕もこうして文章を書いていくことを続けていこうと思う。

         ~ つづく ~

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