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自分的モノづくりの在り方。

少し遅いですが、
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

久々に書きますが、今回は自分が手掛けるプロダクト製作の在り方について考えてみました。
少し長いかもですが、どうぞお付き合い下さいませ。

洋服を作ると言うのは、あまり一般的では無いかもしれません。
ですので、あまりピンとこないかもしれませんが、
僕が作るプロダクトを所有してくれているお客様に伝わってくれれば良いなと思います。

過去に購入していただいた僕のブランドのプロダクトを、違う目線で見るきっかけ、そしてまた愛してくれるきっかけになるかもしれませんので、ぜひ最後まで読んでください。

まず初めに洋服として重要視されるのは、
なんといってもデザインですよね。

そりゃどんなに着心地が良くても、デザインがダサかったら着る気も失せますし。

今回は僕がやっている布帛のブランドMASSTARDを基軸に話していきます。
SUNSET BAYはまた今度。

MASSTARDのプロダクトは、特に個性的なデザインを落とし込んだりはしてません。

いわゆるオーソドックスなデザインを元に、
オシャレが好きな人たち(MASS)にとってのSTANDARDなプロダクトが揃ったブランドでありたいという思いを込めて製作をしています。
(massとstandardを合わせた造語でMASSTARDです)

なので、デザインと言う部分ではあまり突出した部分は無いかもしれません。

ただ、生地の素材感を生かしたプロダクト製作に関してはだいぶ上手いブランドだと思ってます。
自分で言うなって感じですけど、笑

なんていうかこんな感じでいいかなぁ?
と言うよりも、
これじゃなきゃダメなんだよ。
って心から思えるものづくりをしたいなって常に思ってるんですよ。

もちろん、デザイン重視で着心地は二の次ってブランドだってたくさんあるし、
それが悪いとも思わない。
ただ僕的には、どんなにデザインがカッコよくたって着心地が悪かったら、
すぐに着なくなる洋服になってしまうんです。
僕はね。

だから、MASSTARDの洋服を着てくれている人には伝わってくれていると思いますが、
生地感とシルエットとデザインのバランスが綺麗な三角形で表現できていると思うんです。

もちろんコスト重視でやっているアパレルメーカーさんとは考え方がそもそも違うし比較するものでもないですが、
作り手の思いが強ければ強いほどそれはストロングポイントにもなるし、着ている人の自信にもつながります。

まぁなんていうか、コスト重視の果ては使い捨てで、クオリティー重視は作り手買い手共に思いが乗るって感じですかね。

まぁ、そういった部分を加味して自分が行っている行動としては、最終サンプルを着倒します。

(最終サンプルとは量産1歩手前のものであり、そこにたどり着くまでに数回のサンプル制作の過程があります)

その最終サンプルが出来上がってから少なくても3ヶ月は様々なシチュエーションで着用します。

そこで気付くギアとしての欠点や無駄を排除し、
着衣としての利点や有益な部分を発見し伸ばしていく。
3ヶ月間その洋服を着る事であぶり出される良し悪しの部分を整えて、
皆さんの手元に届くプロダクトを完成させます。

もちろんその段階でボツになるものも、
たまにあったりして、悔しい思いもします。

そんな時間と思いを掛けて出来上がっている服なんだもん、最高に決まってますよね。
自画自賛と言われようが自信過剰と思われようが、
自分にとってそれが生き方だし表現方法なので気分悪くされた方はお許しを。

まぁとにかく僕はまず、使い勝手と着心地に重点を置く。
見た目はその後に整える。
料理に似てるのかもしれないですね。
まずは素材を選んで、その素材に合った味付けを何度も試して、そして全てが思い通りに行った後にお皿の盛り付けを考える。
もちろん逆算した作り方をする人も沢山いると思うので、どちらが正解とかは無いです。

どちらにしても、
あくまでも着ていて幸せになれる服作り、そして発見できる服作り、そして何よりも感動できる服作りを目指しています。

後は実際に着用してくれた皆さんが勝手に決めてくれればと思います。

今回も長くなりましたが、僕が洋服に対して持つ思いとモノづくりのポイントを簡単に書いてみましたので、SUNSET BAYやMASSTARD、Lampglovesのプロダクトを実際に着用して言葉の意味を感じてもらえれば幸いです。
それでは今年もよろしくお願いいたします。
ジャーニー加藤でした。

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