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アンコール遺跡とピラミッド

「アンコール・ワットのパワーはすごい」
何度となく聞いたコメント。
いつかは行くのかなぁ、と思っていても、
友人の暮らすプノンペンからは、
飛行機で1時間、バスで7時間。
忙しい彼女を連れ回す訳にはいかないし、
と思っていたら、約10年経ってしまった。

しかし、今年になって、あれよあれよと
2ヶ月のうちに、2回も訪れることに。

アンコール・ワットは、
カンボジア北西部に位置するユネスコの
世界遺産(文化遺産)であるアンコール遺跡の一つであり、
その遺跡群を代表する巨大な寺院である。
建設時はヒンドゥー教寺院として作られたが
16世紀後半に仏教寺院に改修され、
現在も上座部仏教寺院となっている。
(Wikipediaより)

そう、世界遺産のアンコール遺跡には
アンコール・ワット以外にもたくさんの遺跡があり
すべてを鑑賞しようとしたら、かなりの日数が必要だ。
仕事で行っていることもあり、観光の時間はない。
初めて行った6月初旬は、朝4時半に起きて、
夜明けからアンコール・ワットを訪れ、
バイヨン寺院があるアンコール・トム
ガジュマルの侵食が激しいタ・プロームを
午前中で周り、午後は仕事へ。

夜が明けるにつれ、背景の空の色が変わり美しさ全開。
アンコール・ワット内にある有名な乳海攪拌のレリーフ。神話を読んで行ったので見飽きない。
バイヨン寺院があるアンコール・トム。神様が降りた場所。
修復中であるが、ガジュマルが寺院を侵しているのか、支えているのかの議論がなされている。

たった3箇所しか回れなかったけれど、
その建物のレリーフは素晴らしくて、見惚れた。

遺跡を訪れると、その造りの美しさもそうだけれど
その方位や配置などが計算されてつくられたことにも
惚れ惚れする。

ご存じの方も多いと思うが、
アンコール・ワットも、春分と秋分の早朝は、
中央塔の真後ろから昇る太陽が鑑賞できる。
設計士は、天体の動きを計算していたのである。

エジプトのピラミッドも同じく
春分の日を想定して造り込まれている。
隣接しているクフとカフラー王の2大ピラミッドは
春分の日だけ、太陽が2つの間に昇るのが観れる。

また、ギザの大スフィンクスも春分の日のみ、
肩から太陽が昇るように造られている。

さらに、アブ・シンベル神殿は、
春分の日と秋分の日にのみ、
日の出の光が神殿の奥まで届き神像が明るく輝く。
(ちなみに、過去にエジプト出張の経験あり)

宇宙を観察しながら、
地球に起こる理を読んでいた古代の叡智。
宇宙に敬意を払い設計された建造物、遺跡。
そこにパワーが無い訳がない。

7月にも、夜空に星が見える時間から見た
アンコール・ワットは、変わらず厳かだった。

前日のすごい雷雨の影響で、霧が立ち上る妖艶なアンコール・ワット。

そんなアンコール遺跡のある
シャムリアップの国際空港内にAmazing Cambodiaがオープン。
途上国あるあるで工事が延長し、
滞在中にオープンできなかったけれど
あの土地にお店を持つ友人のがんばりに乾杯!
今度の秋分には、彼女の頭の上から太陽が昇るかな。(このオチかい)

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