未知の料理と
対峙する瞬間

じょいっこは何度か行っている
鳥越にある宅配専門インド料理店。

「 Shreeji Foods」
日本では珍しいラジャスタンや
マハラシュートラの
肉魚玉ねぎニンニク不使用の
ベジ料理を提供しています。

基本的には宅配専門のお店ですが
事前にお願いすると
店内で飲食させていただくことも可能。
（今はコロナ禍なので一見さん
お断りになってしまったみたい）

今回はインドに詳しい
方々と共に行ってきました。

Shreeji Foodsについて

Shreeji Foodsは
宝石商を営むメヘターさんと
その奥様で運営しています。

ジャイナ教徒は
肉魚玉ねぎニンニク不使用の
ベジ料理しか食べられないのですが
日本で食べられるお店がないので
信者の皆さんのためにと立ち上げました。

メヘターさんは元々ジャイプル出身の
ジャイナ教徒でしたが、来日後の5〜6年前
グジャラート発祥のスワミ・ナーラーヤンを
本尊とする新宗派BAPSの熱心な信徒となり、
自宅に巨大な祭壇を作り
日本唯一のBAPS寺院支部を開設。

現在はコロナで宗教儀礼の
集まりを控えているんだそうです。

Shreeji Foodsのお料理はすべて
奥様の手作り。
ビカネール出身のマールワーリーということで
一部マールワーリー料理もリクエスト。
日本ではなかなか食べられない料理です。

マールワーリーとはラージャスターン地方出身の
移住商人のことを差すらしい。
商才に優れた人々らしく、立派な
Shreeji Foodsの建物を見ても
その片鱗が感じられました。

ジャイナ教のお料理は作り置き不可なので
食べる直前に作らなければなりません。
今回はいろいろ注文したので
多くの時間をかけて作ってくれたんだそう。
ありがたくいただきました。

Masala Chaas
500円

プレーンヨーグルト、青唐辛子、
コリアンダー、スパイスで作った
スパイスの効いたドリンク。

お店のHPにはインド風
バターミルクと書いてありましたが
さっぱりとしていました。

Kanji Wada

メニューにはない料理を
リクエストして作ってもらいました。

豆の粉で作ったボール状の揚げ物が
スパイス入りの水の中に入っている
不思議な料理です。

パンパコラ
Bread Pakoda
1,500円

パンの中にスパイスが効いた
ポテトが入った揚げ物。
サモサに近いですがふわふわとした
食感が特徴的。
謎の粉が振りかかっているのですが
これがとっても美味しい・・
グリーンチャトニとケチャップの
ようなものをつけていただきます。

ダヒバーラ
Dahi Bhalla

豆の粉から作ったスパイス入り
揚げ団子にヨーグルトソースをかけた
インドのスナック。
ザクロのアクセントが面白い

ダーベリ
2個 Dabeli (2 pcs)
1,000円

ゆでたジャガイモと特別な
ダベリマサラを混ぜて
パブ（ハンバーガーバン）に入れ、
タマリンド、ナツメヤシ、赤唐辛子などで
作ったチャツネを添えて作るスナック。
ザクロとローストピーナッツを添えて。

じょいっこは何度か食べていますが
非常に美味しい！！
他で食べられるお店も少ないと思うので
ぜひここに来たら食べて欲しい一品です。

バフラバティセット
Bafla Bati Set
2000円

3 Pcs バティ, ダル & チュラマ

丸いボールはBati。
アターという全粒粉で作る滋味深いパン
じょいっこは何度か食べてますが
粉の旨味が感じられて美味しくて好きです。

Rajesthani Dal Bati Set
2000円

先ほどのセットと似ていますが
ラジャスタンのセットということで
頼みました。

Plain Bati 2 Pcs, Masala Bati 1 Pcs Dal,
 Gutta Curry, Rice, Mirchi Pickle Churma 2 Type,
Papad, Chaas, Salad
※人数の都合上Masala Batiを
2つに変更してもらいました。

先ほどのBatiとはまた違います。
さっきのふかしていてこちらは
焼いているみたい
（詳細は分かりませんでしたが）

プレーンのとじゃがいもが入った
バージョンと2種類のBatiでした。

Dahi Arvi ki sabji
1000円

里芋のヨーグルト風味のカレー
里芋のカレーは日本では珍しいけれど
インドでは食べられているらしいです。
ホクホク柔らかく
ヨーグルトの酸味爽やかで美味しい～

Besan ki Pitod ki sabji

メニュー外の物を作ってもらいました。
一緒に行ったインドに詳しい方も、
日本でこれを食べるんははじめてとのこと。
希少なお料理です。

豆の粉でできた生地を平たく伸ばし
焼いたものをスパイスで煮込む料理。

ラジャスタンには月に4回
葉物野菜すら絶つ決まりがあるらしく
その代用料理とのこと。

とても複雑な工程のお料理なので
良かったら動画でご覧ください。

Beigan Masala
1000円

茄子のドライタイプのカレー。
茄子の旨味と甘み。
濃厚でとても美味しい！好きです。

Tawa Roti 10pic
1,100円

薄い素朴なロティ。
均一の形で料理人の腕の高さが
うかがえます。

Bhakri 5Pcs

ロティより脂分が多く
パロタみたいな感じです。

ファーフラ

サービスでだしていただいたスナック
これは日本で出しているお店はないらしく希少。
カリカリとした食感でマサラ的な
ものがかかっていてスナック菓子
のようで美味しい！

Mohanthal

メニューにないお菓子も作ってもらいました。
ベサン、ギー、砂糖、ナッツで作られた
伝統的なグジャラートの甘い料理。
ラージャスターン州でも作られているんだそう。
甘さの中に濃厚な旨味が詰まっていて
非常に美味しい！

チャーエ

サービスでチャイも出していただきました。
甘くて濃厚、ジンジャーの香りを
強く感じました。

どれも美味しかった～
肉魚にんにく玉ねぎ不使用
とは思えない料理たち。

4人で行って1人
4300円で済みました。

今回はインドに詳しい方と行けたので
自分たちでは考え付かないような
お料理をリクエスト出来たのが良かったです。

また、御徒町の宝石商のお宅には
専門のコックさんを雇っている話とか
知らなかった話がいろいろ聞けて
勉強になりました。

今日ご紹介した料理たちに関する文献は
アジアハンターさんの著書
「食べ歩くインド 南・西編」が
参考になります！

P246以後にマールワーリー料理
について書かれてていますので
良かったらご購入してみてくださいね。

以前行った時の記事はこちら

知らない料理に
知らない文化
まだまだ世の中には
知らないことが隠れてる
美味しい冒険は
まだまだ続く
蔵前駅から448m
シュリージ