見出し画像

男と女は実際どれくらい違うのか?

男と女の違いというのは一体どんなものなんだろうと考えることがある。確かに自分の子供を見ていると、5歳の娘は今のところ好みや行動が女の子っぽく、3歳息子は同じく男の子っぽい(いずれもn = 1)。とはいえ、この「っぽさ」とは何なのだろう。

今回取り上げる論文は、この男女差について論じた代表的な総説論文。

Gender similarities and differences
男女の共通点・相違点

この論文では多くの男女差についてのメタアナリシス研究を元に様々なことを論じているのだが、結論から言うと男女というのは相違点よりも類似点のほうが大きいとのこと。具体的には、

・統計学的に性差が小さいもの:数学の成績、言語能力、社交性、良心性、報酬感受性、ネガティブな気質、関係的攻撃性、仮言症、性的ないくつかの側面(例:口腔性経験、婚外性交渉についての態度、自慰についての態度)、リーダーシップ効果、自尊心、学問的自己概念

・統計学的に性差が大きいもの:三次元の精神回転、同意性、寛容性、感覚追求性、人に対する物への興味、身体的攻撃性、いくつかの性行動(マスターベーションとポルノ使用)、カジュアルセックスに関する態度

とのこと。

Q: フェミニスト、そうでなければ何がしかの活動家には一定の性格傾向パターンがあるんだろうか?性格傾向と思想には因果関係はあるんだろうか?

Personality traits (“Big Five”) and the propensity to political protest: Alternative models

性格特性 (「ビッグ ファイブ」) と政治的抗議の傾向: 代替モデル


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?