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サイコパスな彼氏

IGにメッセージもなく、リクエストが来る。

GenZ世代は割と普通なことのようだが私はちょっと身構える。
そして先日
昔、ちょっとだけ付き合っていたような、彼氏だったような人から
リクエストが来た。

別れたのは私たちの個人的な問題だ。
それだけであれば、このリクエストへの対応は
私の大人としての心の大きさが試される瞬間でもある。

しかし。

この外見は朗らかで清潔感があり、大人しそうでいて
誰からも好かれるという得なルックスと裏腹に
実はこいつ、とんでもない「サイコパス」なのだ。

彼に関するサイコパス事件簿は色々とあるのだが
私が最初の違和感を感じたのは仲間内のグループに入ってきた時のことだ。
しばらくして、もともとグループにいる男性を気に入らないと理由をつけて
意地悪をしだしたのだ。

その男性は少々子供っぽいところもあるが、グループのために今までたくさん仕事をしてくれてきた仲間だ。
やれ、目立ちたがりでイタいといちゃもんをつけ始め、
その方が発言中、他の仲間数名と嘲笑したり
執拗にからかったり、無視をしたり
みていて不快になる程陰険な行動がエスカレートしていった。

まるでカッコーの雛のように
他の鳥の巣に潜り込んで、元あった卵を力づくで
落とそうとするような光景であった。

みかねた私はサイコパス彼と話をするが聞く耳持たず。
彼の信じている正義は自分の気に入らないことはねじ伏せて、暴力を使ってでも
排除することと等しいことに、驚愕した。
それでいて権力のある人(上司や、先生やヒエラルキーの中心人物)に媚を売るのがすこぶる上手かので、彼はあれよあれよとグループの人気者へとなったのである。

グループ内で交際が発覚すると

かるめちゃん、サイコパス君と付き合ってるの?
いい選択だわ!彼、本当にいい人だもの!

と言われたが、私はあのとき感じた不自然さや
「自分の勘」を信じられず、ずるずる付き合ってしまったのは
自分の弱さと寂しさゆえで言い訳も思いつかない。

さらにサイコパスは外国語話者だったため、グループ内であまり言語と文化に精通した方がいなかったことから彼の陰湿さについて気づいている人が私ともう一人以外おらず、ほとんどの方が気にも留めていなかった。

私たちの交際はあちらの不貞で終了した。
メッセージ上での出来事だったので、やっぱり最後くらい面と向かって会っといた方がお互いあとぐされなくていいよなと提案したが
さすがGen Z.「話すことはない」と拒否。

その後グループ内で
「僕、かるめと別れたけど、いいひとですよ」キャンペーンが実施されたことは言うまでもない。二人の問題は二人しかわからないのだから普通にしていればいいのに、あからさまにアピールする腹黒さに言葉もでなかった。

それから2年。
この無言リクエストが届いたのである。

振り回される自分も情けない。
そっと「リクエストを削除」をクリックした。

「いい人」にはご注意ください。





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