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1. #睡眠時無呼吸症候群 身近な病気

(1)いびきから無呼吸をみつける
 睡眠時無呼吸症候群はご存じの方も多いと思いますが、見つけやすい方法があります。
 いびきをかいていて、息が通っているかは、まじまじとその人を見ないと解らないことが多いのですが、特徴的ないびきの掻き方をします。それは、いびきをかいていたかと思うと、突然止まり、また大息をしたあとにいびきをかき始めるものです。リズミカルにいびきをかいている谷間が息をしていない時間になります。
 いびきを掻いていたら、まず受診しましょう。いびきは掻くけど、無呼吸はあまりない人もいます。それは調べてみないとわかりません。いびきだけの人は、単純性いびき症といいます。
 いびきといびきの合間に無呼吸があると思えたら、是非調べてください。最近ではウェアラブルな電子機器が増えたので、Apple watchのような機器を用いても良いと思いますが、医療機器として保険請求出来ない機器は、あくまでも参考値としての位置づけになり、ウェアラブルだけでは診断できません。
 受診に行くなら、内科、呼吸器内科、睡眠時無呼吸を専門にしているところが良いです。

(2)痩せてても睡眠時無呼吸症候群重症
 睡眠時無呼吸症候群は太っているから発症するだけではなく、痩せていても睡眠時無呼吸症候群のある方がいます。特に欧米に比べて日本人には多く、日本の場合は約3分の1はそのタイプではないかと推測されています。
 太った人で気道が狭くなるのはわかります。扁桃腺が大きくて喉を塞ぐ人もわかります。アスチートではない体重100キロの人には、無呼吸があると疑うのは妥当です。痩せていてなるタイプは自分が無呼吸の自覚があまりないので、周囲の人が気づいてあげるのが大事です。骨格と軟部組織の状況によって、体重が40キロでも60キロでも、睡眠時無呼吸症候群の方がいますので要注意です。あなたの近くの人が無呼吸かどうかみてみませんか?

(3)無呼吸は何がいけないの?
 高いびきを掻いて気持ちよく眠っていればいいんじゃない?と思う方もいます。俺のいびきは大きいんだ、凄いだろ、俺の男らしさの表れだ・・等と思う方は昨今少ないのではないかと思います。旅行に一緒に行けば必ず迷惑がられ、影で「あいつのいびきうるせーんだよ。こっちはうるさくてねむれなかったぜ」とか、奥様にウチの旦那のいびきがうるさいので、一緒に寝てられないよ。さらには寝室を別にしたのにそれでもまだうるさいと言われている方がいます。そういった現実的な問題を他から突きつけられる場合もありますが、実際には心臓病や脳梗塞、糖尿病、高血圧の原因になりますし、会議ではいつも居眠りしてしまうとか、頭が働かない、物忘れが多い、などその人の昼間のパフォーマンスが低下しているはずです。インポになったりもするようです。そんな人はうたがったほうがいいかもしれませんね。




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