見出し画像

#007_50代無職がどうのこうのと言ってるオレ、ちっさ過ぎる!

地震・雷・火事・親父。

怖いものを表現するときの古典的な言い方。

でも、この表現が意味しているところは、もう一つあると思う。

怖いものの順番も示しているということ。

地震はやっぱり怖い。とてつもなく怖い。

自分が生きてきた中で、阪神・淡路大震災があり、
実家のある新潟で中越地震があり、
東日本大震災があり、熊本地震があり、
そして元日の北陸地震があった。

たまたま、本当にたまたま被災地に自分がいなかっただけ。

だからこそ、痛感するのが、
いつ何が起こって人生が急転するかわからない。
ある日突然命を落とすかもしれない現実。

にもかかわらず、50代で無職になって
これからの人生どうしようとか、ヌルすぎる。

そんな思いで昨日ハローワークに行った。
月に一度の失業保険の支給手続きのためだ。

ハローワークは、あまりにもたくさんの人でごった返している。

そういえば、無理やり退職した後の言い訳のために
心療内科に診断書をもらいに行った時も
待合室に溢れかえる人の多さに圧倒された。

会社員時代には、無関係だったいろいろな現実を
たった数ヶ月で次々に目の当たりにした。

つくづく日本は会社員に都合のいいようにできていると感じた。

会社に雇ってもらえない人たちに会社員が目を向けることはない。

自分もそうだったので
偉そうに言える立場ではないが、
「会社員でない人は無能であり、無能だから資本主義の世の中で生きることができず、
滅びてしまっても仕方ない」という認識が蔓延している気がしてならない。

これほどまでに日本人が残酷だと思ったことはなかった。

日本人は自分に利益をもたらす人しか認めない。
会社(社長)の基準で仕事ができないと判断した人間を平気で切り捨て、
その人が路頭に迷おうがどうなろうが知ったことではない。
というのが日本だと、つくづく感じている。

そうして切り捨てられた人のほとんどは
精神的に強力なダメージを受けているし、
自己肯定感なんて言葉を信じている人はいない。

でも、そうした人がめちゃめちゃ多い。

あんなスーパーブラックで、月の残業が100時間を超えるようなクソ会社こそ、
地震の被害者に・・・・なんて思ってしまう。

でも、今の日本では会社員になれなかったら、
非難してもいい対象者でしかない。

そんなことを年始に考えるなんて初体験だが、
確かに言えるのは「50歳過ぎのジジイ」を求める会社はごく僅かだ。

(つづく、かも)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?