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本当に嫌なことって、体に出るんだなあ。


体って、正直だ。

どんなにごまかしても、自分を納得させても、やらなきゃならないことでも。
本当に心底「いやだなあ」と感じることをすると、その代償は体にそのまま出てくる。

頭でごまかそうったって、
体はついていかないよ。

私の心の中で暮らす何かが、そうやって忠告してきているみたい。
きっとその忠告してきた誰かは、私を守ろうとしてくれてるんだろう。



大層な話で始まったが、起きたことは大したことではない。

私は、「お金」の管理がとても苦手だ。
それは、自分の懐のお金もそうだが、例えばどんな小規模でも、何かの団体の「会計」などをやらされると、ほんとにストレスになる。

迷惑をかけられない重たい仕事と強く認識してしまって、肩に余計な力が入る。
小まめに確かめなければ。
何度もすり合わせなければ。

そう思うのに、苦手意識が強すぎて、つい後回しにしてしまう。
それが結果的に自分の不安を煽っていると分かっているのに、手を付けるのが億劫になるのが「お金」なのだ。


なんでこんなに毛嫌いしているか。
詳しくは書けないが、社会人になりたての頃、一度「会計」で大きな失敗をしでかしてしまって、それがトラウマだからである。
あと単に、私が後回しする性格だから。


それでもなんでも。
私は「リーダー」より「司会」より「発表者」より「責任者」より、なにより「会計」が嫌なのだ。

それなのに、当たってしまった。

小さな「会計」だが、やはりメンタル的に負担だった。
今年度の「会計」なので、とりあえず年末までの収支を計算し、報告書にまとめる仕事をしなくては。 

そう思って、日中次男を寝かせた隙に、ようやく取り掛かった。


なんで、手書きやねん。
なんで一枚しかないねん。
なんでなんで。 

頭の中で、文句を垂れまくりながら、「やるしかない」と諦め、テーブルにお菓子を並べて自分の機嫌をとりつつ、黙々と作業をしていた。

そのとき。
ふと、「あれ?」と気づいた。


かゆい。

わたし、さっきから肩のあたりを、ずーっと搔きむしっていないか?

はたと気づいて、恐る恐る服をめくって、肩あたりの素肌を触る。

ぷつぷつぷつぷつぷつぷつ。


じ、じんましん・・・!!!!


右肩あたりから胸、左の方にまで、ぶわあああっと蕁麻疹が発生していたのだ。
だから、かゆいのか!
無意識に掻きむしっていたせいで、肌はピンクに腫れて、少し熱を持っていた。



私は、どんだけ「会計」がしたくないねん!!


そう突っ込みながら、こわいやら、情けないやら、逆に笑えてきてしまって、すぐに夫にLINEをするために写真を撮った。
「こんなん出た」とメッセージをつけて送る。


ちなみに。
自分の身に何かあったとき、真っ先に自分の安心する相手に言いたくなる心理は、子どもが親に「転んだー!えーん」と言いに行く原理と同じだそうだ。

私はいつも、夫に言いに行く。
人はだれでも、大きいもののそばにくっついていたくなるのだ。


話がそれた。

結局、かゆいだけなので、そのまま「会計」の仕事を続け、ようやく目処が立ったところで、次男も起き出し、私のいや~な仕事は一旦強制終了となった。

蕁麻疹は、相変わらずかゆいままだったが、どうしようもないので、そのままにした。
いつか消えるだろう。

夫は「体にも心にも負担がかかってるんやね」などと、すごく大層な心配のLINEをしてくれた。
ごめん、なんか逆に申し訳なくなるわ。

「会計が嫌すぎてん」とLINEするも、なんかしんどい人の言い訳みたいになった。
夫ますます心配しただろう。
重ねてごめん。

でも、蕁麻疹が突然出るのって、ほとんど原因不明なんだとか。
長男も一年に一度、蕁麻疹大量発生期間があるのだが、病院に行っても原因不明だし、大して良い薬をもらえたこともない。

季節の変わり目。
ストレス。
日々の生活リズムの乱れ。
寝不足などなど。
本当にいろいろなことが重なって起きるのだと言われてしまったので、「そんなん、どうしようもないやん」状態だ。

きっと私も、最近の寝不足と食べすぎで免疫が弱まっていたところに、大嫌いな「会計」の仕事をしたもんだから、心身が一気に弱まったのだろう。 


自分が嫌だと分かっていることを、やらねばならないというのは、本人の想像以上に体に負担がかかってるもんなんだなあ。

もう二度と、「会計」をするのはやめておこう。



自分の体は、自分でしっかり労わるしかない。
そんなことに気づかされた、師走のとある日の出来事だった。

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