見出し画像

HOT HOTTER HOTTEST

去年の夏の異常な暑さ、そして今年の冬は2月ですでに20℃超え。なんだか気候の変動が著しい今日この頃に、以前南インド滞在中現地の友人から日本の気候について聞かれたことをふと思い出した。

「日本には四季があるんだよ。自分の住んでる場所は標高800mの里山で、桜の花が咲く頃に春の訪れを感じ、梅雨の終わり夕立で雷が鳴り響き夏の太陽の出番がくる。その太陽の暑さに疲れた頃、森の木々が色付き始めたかと思うと風の冷たさに秋を感じ、そのあと凍てつく寒さと銀世界の冬がやって来る。そしてまた静かに次の春が訪れるのをじっと待つんだ。」
友人は「へぇー」と感心していたが、あまりピンときていない様子だった。そこで「ところでここ(南インド)の気候はどうなの?」と聞いてみたら、「HOT HOTTER HOTTEST !」と返事がきた。
なるほど、暑さの3段活用か!それでは日本の四季の移り変わりを理解できなくてもしょうがないわけだと妙に納得したのだった。


それにしても、ホット ホッター ホッテストとは言い得て妙だ。自分は、一年中裸足にビーサンTシャツ短パンなんて最高だなと思う派だ。夏生まれだし、生業にしているハンモック業もホットなイメージだ。ただ、いちニホンジンとしてはやはり日本には四季があるのが望ましいと思う。『夏は夜 月の頃はさらなり』と清少納言が枕草子で詠んだように、その昔から日本人は四季の移ろいを感じ楽しんできたのだ。その感覚は現代日本人のDNAにもきっと刻まれているだろう。もしこのまま気候変動が進んだら日本全体が亜熱帯気候になり日本から四季は消滅し三季、二季となっていくのだろうか?もしそうなってしまったら未来では『その昔、日本には春というものがありました。』とか『ねーねー、秋ってなに?』といったことが言われるのかもしれないなぁと考えが一人歩きして行く。

そんなことはさておき、ホットホッターホッテスト国の友人は今日ものんびりと暑さを楽しんでいるのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?