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この気持ちを忘れないために

先日、小学校で息子の「10歳を祝う会」があった。4年生最後の大きなイベントだ。

会場は教室より広い多目的室で、子どもたちと保護者が向き合う形でイスが並べられていた。

はじめにリコーダーと合奏、次に一人ずつ前に出てスピーチ、最後に歌を披露してくれた。

息子のスピーチは一番最初だった。 

僕の家族はみんな優しいです。
そして、時に厳しいです。
でも家族一人一人にいいところがあります。
僕はとても家族に恵まれています。
僕の家族を紹介します。

まず、一番仲がいいお姉ちゃんです。いつも喧嘩してばかりだけど、きょうだいだけでヒミツの話とかもできます。
お母さんはとっても優しいし、いつも笑っているのでこっちまで笑いたくなります。
そして、お父さんは一番こわいけど、一番優しいです。ラーメンを食べに連れて行ってくれたり、キャッチボールを一緒にしてくれます。

今、僕は代表委員を頑張っています。大変な事ばかりだけど、クラスの意見をまとめたり、代表委員会で6年生に囲まれ緊張しても、積極的に発表するのを頑張っています。
僕は家族が大好きです。家族とキャンプしたり、出掛けたりするのが大好きです。
家族はいつまでも僕の支えです。
これからもよろしくね。そして、ずっとずっと大好きだよ。

スピーチ全文


 

息子が生まれて、もう10年たったのかと思う時もあるし、まだ10年しか一緒にいないのか、と思う時もある。

たくさん愛情をかけて育ててきたのに、
私の方が愛情をいっぱいもらっていた。

娘が息子にキツく当たって、娘と私が言い合いになった時も「もうやめて、もういいよ、僕は怒ってないから」と言ってお姉ちゃんを庇ったりする。 


私が主人と喧嘩して泣いた時も、ティッシュを持ってきてくれて、目をつむって無言で頷いてくれる。
気まずい雰囲気の時は、私と主人の間に入って、どうでもいい話をしたり、とても気を使っているのが分かるから申し訳なくなる。

怒られて泣いているお姉ちゃんの横にきて、ずっと背中をトントンしてくれたことも知ってる。

あなたの小さな手に、たくさんたくさん助けてもらった。
家族の中で一番小さいのに、一番、意地をはらずに自然体で接することができるすごい人。

時々、すごく大人びたことを言って驚かされるけれど、まだまだ幼いところもあって
いつまでもかわいい。
どんな大人になるんだろう。
思いやりの心は、どうかずっとこのままであってほしい。

あなたを見ていると、いつまでギュッとさせてくれるかな?いつまで手を繋いでくれるかな?
と切なくなることもあるけれど、私の方こそとっても支えられているよ。

ずっとずっと大好き。私のヒーロー。


✳️✳️✳️

当日は息子がトップバッターで、動画を撮り忘れないように気が張っていたし、上手に発表できて感動したんですね。

私は人前でのスピーチが昔から苦手なので、
堂々とできる息子と娘がホントに羨ましいです。

主人が「なんかお母さんの紹介短くね笑?」
と、からかうのでその時は「は?そんなことないよ!上手だったよ!!」
と、ムカつきました。(主人は「冗談ってば」と言っていましたが)

今回改めてスピーチ原稿を見ると、あれ?やっぱりお姉ちゃんとお父さんのに比べたら、お母さんの紹介みじかっ!って思いました。

まあいいや。

これから反抗期とかあるのかな?とビビっていますが、この気持ちを忘れないために今回記事にしました。母親の狂気の愛にドン引きされた方もいるかもしれませんが…

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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