わだ

アイデアノート

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2つは1つ

体は1つ? 心は1つ? 君と向き合って手を繋ぐ ああ、今、 一つになっている 君と背を向けて、くっ付いた ああ、今 前も後ろも見える 君と抱き合って、目を閉じた ああ、今 見えない全てが見える 僕は君で 君は僕 空は大地で 大地は空 愛は孤独で 孤独は愛 真っ白な世界 真っ黒な世界 今、宇宙と一つに 今、自分と一つに

    • 悲しみの翼

      少女が泣いていた 朝日に照らされるように どうしてそんなに泣いているの? 悲しい心は白いもの 辛い心は青いもの ほら、青い雨が降っているよ ほら、白い雲が浮かんでいるよ 背中に生えたその翼 後で飛べるように畳んでて 朝日は君を迎えてる いいんだよ、泣いていても いいんだよ、いつ飛び立っても 光はそれほど大きいのだから 全てを包み込めるものなのだから

      • どうにか見える薄い空 切り裂くような白い風 回転、推進、振動 見える螺旋が この空間ごと、突き刺して ぐるぐる回る ぐるぐると 周りは何も見えなくて 僕の生み出す渦たちが 遠くに広がる様子を見る 明日はさっぱり晴れるかな 今日は帰ったら寝ようかな そんな心の中で 僕は空間ごと虚を突き刺した

        • 朝日のカーテン

          朝日の匂いがする 白いカーテンが 靡き、静かな風の音 そこに生命の息吹を感じる どうして、君じゃなかったんだ? どうして僕が選ばれた? 何の価値もない鼓動 何も生まない時間 何も無い 何も、、、 ああ 光が僕を消してくれるのか 僕の意志を 心を 形を 朝日が漏れて カーテンは揺らぐ

        2つは1つ

          虚空の彼女

          綺麗な形 全て同じ面 くるくる回って キラキラキラ 深い崖から ひゅーっと落ちても ころころ回って カッカッカッ そんな強くて硬い君 君の中には何がある? あれれ、中身は空っぽだ 青も、赤も、黄色も無い 空気も、風も、匂いもない 何も無いけど強い君 何も無いから強い君 君は、華麗に崩れ去り 新たな虚空を創り出す

          虚空の彼女

          残されたもの

          手のひらすくった砂の粒 潮の匂いの砂の粒 力を抜いてさらさらと 最後に残るものは何? キラキラ光る僕の手に 最後に残った砂の粒 もうほとんど何も無いよ それでも、この手は光ってて それでも、風はそよいでる もう僕には何も無いよ それでも、世界が光ってて それでも、希望がそよいでる

          残されたもの

          最近の自由

          ああ、これね 単純な仕組みだよ ただ、回路の繋がりが分かれば良い そう、後はそこに危険性が無いか確認するだけ 将来性があるかって? 別にどれだって未来はあるし どれでもいつかは廃れるよ ふっ、そんな事は聞いて無いよね 簡単に言ったら、大した将来性は無いよ そもそも、お堅い仕事だからね 保守的な思考がマッチしているんじゃないかな? 大事なのは、君が未来を感じるかどうかだろう? 僕は、そんなにお金も要らないしなぁ 自分が面白かったら、それで良いし 面倒

          最近の自由

          何ものにもならない

          誰か、強い人になりたい 何も、強くはなりたくない 空を、自由に飛び回りたい 何も、動かずにじっとしたい 何か、ものを作りたい 何も、ものは作らない 何か、力が溢れてく 何も、力を入れはしない 何か、世界が見えてくる 何も、周りを見はしない もう、分かったでしょ? もう、たくさんだね 命は、ここに 命は、どこかに

          何ものにもならない

          まんまるの水

          僕が分かる? ああ、それが僕だよ 僕と僕以外の境界線 そこに、触れてしまったら きっと、たちまち分からなくなるだろうね そりゃ僕だって分からないさ 大体、君達もそうじゃないのかな? 本当は、他人の目を通して自分を見ているだろう? 君は、ここには居ない 僕はここに居る 僕がなんとも希薄に見えるのなら 君がきっと、、 随分、希薄なんだろうね

          まんまるの水

          クラゲでグッバイ

          ゆらゆらゆれる 僕クラゲ 貴方の波を感じたら ゆらゆら揺れて 透き通る 体の中まで感じるよ 君が悲しみに揺れた時 僕は青く透き通る 君が怒りに揺れた時 僕は赤く透き通る 君が愛に揺れた時 僕は白く透き通る 君が僕を見つめると 僕は、透明に透き通る 君が僕に触れたなら 僕は消えて、透き通る それじゃ、またね またいつか いつかの海で、会いましょう

          クラゲでグッバイ

          白い夢、青い夢

          揺れて揺れて 薄い雲 溢れて溢れて 遠い空 君が笑ってる白い夢 僕が泣いている青い夢 凍りつく様な君の指 僕はそれを感じながら 君にそっと触れてみる ああ、そうだったんだ 今、分かったよ 君は、人なんかじゃ無かったんだね だから、こんなに美しいんだね だからあの時の 薄い雲の切れ間に差し込んだ光の 丁度真ん中に 君は、佇んでいる事が出来たんだね

          白い夢、青い夢

          綺麗さの端

          「それでね、私、デートしてみたの。」 彼女のイヤリングが、テーブルライトに反射して光る。 「顔が良かったから。 でも、会ってみたら案外微妙ね。」 「そうか。」 僕が、タバコを咥えてライターを出すと、一瞬彼女は怪訝そうな顔をする。 「それでね、私の話、全然聞いてくれないの。 爪もなんだか手入れされてないし。 きっともう会う事はないわ。」 「うん。じゃあ、仕方ないね。」 「しかも、あの男、食事に行ったら、ご飯の代金はどうする?だって ありえないでしょ?品性を疑うわ。

          綺麗さの端

          海辺の夢

          小さな波で揺らめいて 大きな波で流される 散りばむ星に照らされて 月の光に吸い込まれる 歩く足跡で少し窪んで 出来た僅かな砂の山 風は潮の匂いを握って 木々が、やわらかに受け止める 海鳥は月夜に空を舞い 待ち焦がれた暗闇に歌い出す 世界はいつもより小さくて 僕はいつもより少し僕 ずっとこのままでいるのかな? そうして消えた夢の中

          海辺の夢

          現実と幻想の灯火

          「僕はやっぱり、仕事はしなくて良いと思う。」 目の前に、小さなロウソクがあった。 平たく円形で、コインを厚くしたような形だ。 「私もしたくない。 本当は、ずっと1人で過ごして、誰も構わないで欲しいな。」 静かな暗闇の中、ロウソクの火だけが、彼女の言葉に反応し、僅かに揺らめいた。 「そっか。 多分、実際にそれは出来ると思うよ。 でも、現実はそうなっていない。 きっと皆何かに怯えているんだ。」 「何で、そんなに怖がってるいるの? 私は、もう、そんな理由で付き合わされるの

          現実と幻想の灯火

          静かな心

          分からない 分からない事が怖くない 分からない事が嬉しくない 分からないから分からない 分からないから考える ぐるぐるぐるぐると同じ事 それは何も辛くない それは何も苦しくない ただ、水に流されるように ぐるぐるぐるぐると回っている 自分で回っているのか 誰かに回されているのか それすら何も分からない ただただ分からないと思い続ける 無限の螺旋上 あるのは小さな渦 静かに回転 その渦は粒子を振動させ 次第に大きくなり たちまち空気を飲み込

          静かな心

          ゆるやかにプール

          深い、青い、冷たい ぷかぷかと浮かぶ泡 それは、さっきまで 僕が呼吸していた印 泡が上に上がったら 僕の体が沈んでいく 体はどんどん水面と 引き離されていく 沢山浮かんだ想像 それも、すぐに浮上して ぷかぷか消えていく 僕が口に出す思考の泡で 僕はどんどん沈んでいって それでも、最後の一息の 小さな泡に きっと価値があると信じて 目を細め、はき出す その最後の泡も 左右に揺れて ゆらゆら浮かんで ぱっと音を鳴らして 弾けて消えた

          ゆるやかにプール