海辺の夢


小さな波で揺らめいて

大きな波で流される


散りばむ星に照らされて

月の光に吸い込まれる


歩く足跡で少し窪んで

出来た僅かな砂の山


風は潮の匂いを握って

木々が、やわらかに受け止める


海鳥は月夜に空を舞い

待ち焦がれた暗闇に歌い出す


世界はいつもより小さくて

僕はいつもより少し僕


ずっとこのままでいるのかな?

そうして消えた夢の中

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