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腸内細菌と私 納豆菌との出会い



  医薬品の他にも健康食品を手がけ、納豆菌を利用した栄養補助食品を
製造、販売しています私と、納豆菌との出会をご紹介します。。
 
私の会社は病院に薬を納める医薬品専門商社です。会社を始めて55年になりますが、30数年前よりお薬を飲まれている患者さんのある変化に気が付き始めました。
それは、

以前はよく効いていたお薬が効かなくなった

、昔は副作用など出なかったのに多くの副作用が出るようになるなどの症状です。それ以外にも今でいう生活習慣病の患者さんの年々の増加、あるいは若年化が進んでいるように思えました。
この事は色々な要因があると思いますが、私はこの症状の一番の要因は人々の体質の変化ではないかと考えました。
 
社会情勢や生活環境、食生活などの外的な変化に人々の体質が変質させられているのではないかということです。この体質の変化で顕著なものが微量元素の不足によるものと腸内環境の悪化によるものだと気づきました。
そこで36年前になりますが食物繊維とミネラルの豊富なアルファルファを製品化し健康食品をスタート致しました。これにより微量元素の不足を補うことが出来るのではないかと考えたのです。この製品は多くの方のご支持を得ることができました。
 
次に腸内環境を正常化できるものはないかと色々考えました。様々な論文や研究を重ねていくうちに、腸内細菌叢が腸内環境を良くする重要なポイントであることを学び、腸内有益菌を増やすために納豆菌の飲用が有効であるという考えに至りました。
 
納豆菌と私どもの出会いはかなり古くからのもので、医家向け医薬品に納豆菌を用いた消化酵素剤を長年販売しており、主に抗生物質や抗菌剤を使用した後に整腸剤として投薬するものですが、それ以外でも病気の回復に時間のかかる人や生活習慣病で悩む人には便秘、下痢など腸の不調を訴える人が多く、そのような方々にとても有効であり、お使いの医師の方々にも大変好評をいただいておりました。
この納豆菌を何とか生活習慣病の予防に役立つ食品に安価に提供できないかと考え、弊社と関係する研究機関、関係会社の協力をいただき、生菌としての

納豆菌との出会い

、1998年に〔ちょう元気なっとうや〕として発売するに至りました。発売以来大変ご好評いただいております。
 
腸内有益菌としては乳酸菌、好酸性乳酸菌や酵母菌など色々考えられましたが胃酸の影響や増殖力、菌の強さなどから考えるに納豆菌は非常に優れた菌だと思いますし、古来から土と親しんできた農耕民族としての日本人に適した菌ではないかと思っております。
 
今までの病気の回復には主にその原因を外に求めました。その病気を発生させている病原菌を殺せば解決できる考えです。この事は有効で今後も成果を上げるでありましょうが、それに甘える事無くなぜそうなったかを考える時、病原菌の繁殖に適した環境を提供した自分自身をどう改めるかに取り組まないと問題の解決にはなりません。病気は過去の自分がつくったものです。

ちょっとした「気づき」と少しの努力で今よりずっと健康に暮らすことができます。それはこれからの自分が決めることです。
病気は一日にしてできたものではありません。長年の生活習慣や環境が大きく影響していることは誰でも知っていることです。病気になりたくてなる人はいません。自分の何かが間違っていると気がつかないままに病気になっている人がほとんどかもしれません。
食べすぎを控え,腸内有益菌(善玉菌)を増やすことに心配りが出来るように自分自身が変われば世界が変わり、おなかが活き活きに変われば生きる活力が変わります。
 20世紀の問題解決は自分に都合の悪いことはそれを取り除けばよしとし、目的を果たす為には邪魔者は消せの思想には限界を感じます。
21世紀はバランス、ハーモニーの時代、目的達成の為、病気の回復を達成する為にそ
の環境をいかに作り上げるかその協力者をいかに増やすか、そのために自分の出来る事は何なのか。病原性ウイルスにしろ癌細胞にしろ意味のない存在はあり得ずそれらが増殖繁殖するのに都合の良い環境を与えていることに過ぎないのです。腸内細菌叢のバランスを良くしていくこと、そのために納豆菌を飲用していくことは、自分自身が実は様々なものから生かされているのだということが実感できる健康法だと思います。
 
納豆菌は従来の納豆を作るためのもの以外に、九州大学の原敏夫先生のご研究にみられるように様々な活用が考えられておりますが、私どもは長年医療に携わってきた経験をいかし、納豆菌を人々の健康維持のために活用していけるようにこれからも努力していきたいと思っております。

1分でわかる「納豆菌」
https://www.youtube.com/watch?v=EosbY1f4T1Q

次回のお楽しみ
第3章 微量元素と腸内細菌
腸と微量元素
◎腸の吸収のしくみ
 


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