つぶやき

目が覚めた
障子の色は薄墨色
まだ外は昏いんだ
起きよかな
起きよ
部屋は夕べの名残りの景色
リビングは なぜかあったかく
読み差しの本がパソコンのそばにあり
とにかく 疲れて休みたかった自分を映してる

しどけなくうたたねして
片付けもしないで寝たのだ
その部屋は 懐かしい顔のまま 
いいよ、大丈夫って微笑んでいる
あれこれしながら 珈琲を入れる
歳の離れた姉と旅をすると
「夜明けの珈琲を飲もうか」と言っては休む
どこかで流行った言葉を 嬉しそうに言うんだ
懐かしい景色が通り過ぎる
飲もう
いっとき ゆっくりして
日常のなんでもない朝を過ごして


こんな時間
行かなくちゃ
そう言って 花陰の夫にいうと
無言の返事がきた
ん?
あ!
今日は お休みやったんだ
 辞めたら?
ボケてきたかな
そう言って笑った朝。
 
 ワードを見てたら これがあって懐かしい気持ちになりました。


もし 心に留まって下さったら、、、本を出すと言う夢に使わせていただきます。