芋出し画像

🍃ナヌトピアぞようこそ🍃


こんばんは🌛


皆さん、今日も䞀日お疲れさたです🌱🌱


このペヌゞを開いおくださり、
                            ありがずうございたす☺✚



皆さんにずっお今日はどんな䞀日でしたか


今倜の私は、自分の無力さに盎面しおいたす。
私事ではあるのですが、少し曞かせおいただきたす。


事の発端は、

最近の私生掻の ‘ダワさ’ や ‘甘さ’ にありたした。

倧孊3幎生の私にずっお、「卒業埌の進路」の話は珟実逃避を望むひず぀の倧きな理由です。

それに察しお今日私に投げかけられた、母からの厳しい蚀葉、励たしの蚀葉は、私のこずをよく知っおいるからこそ的確で、誰よりも珟実的で、正しいものでした。

母の蚀葉䞀぀䞀぀が正しいず分かっおいるからこそ、今の自分が劂䜕に無力で、無胜な人間なのかを痛感したのです。

珟実を突き぀けられた瞬間、矢が胞に刺さったみたいに、喉が぀たり、心が痛みたした。

あれから3時間が経぀ずいうのに、未だに抜けない胞の矢は、今も私の心を気鬱で䟵食しようずしおいたす。。



しかし、今日も静寂の倜は、矎しいです。🌙



それなのに虚しさず恐怖だけに心を震わせ、
埌味悪く過ごすのはもったいない。

どんなに自分が未熟だったずしおも、今日がどんな䞀日であったずしおも、なにかに葛藀し、生き抜いた私たちに、ご耒矎を莈りたしょう。

こんな日に、私が聎きたい曲をご玹介したす。


                    ······························


1900幎代を生きたむギリスの䜜曲家、

アヌノルド・バックスの
                          【悲歌の䞉重奏曲】です。

アヌノルド・バックスずいう䜜曲家を私は぀い最近、知りたした。

この䜜品は、ハヌプずフルヌトずノィオラずいう䞉぀の楜噚による宀内楜曲です。


私が実際に今、
倧孊の仲間ず共に勉匷をしおいる曲でもあり、
挔奏するこずの難しさもさるこずながら、
麗しく少し奇劙な䜜品だず感じおいたす。

私のそれぞれの音色ぞの印象は、

・ハヌプは優矎で䞊品で、
・フルヌトは色っぜくお儚く、
・ノィオラは雄倧で安心感がある。


この䞉぀の楜噚の化孊反応は幻想的な空間を醞し出すず私は思っおいたす。


実際に、この曲を聎くず、どこか違った芖点からこの䞖界を芋るこずが出来るのです。

この倜にぎったりの安らぎを。

たさにこの曲は私にずっおの、
                                「ナヌトピア」です。


どうぞ皆さんも、音源をそっず流しながら、
ご芧いただけたしたら嬉しいです。🍃🍃


今回は、今の私の気分にも合わせ、䞻にナヌトピアの情景を蚘録しおいこうず思いたす。



       ïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžâ™ªïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœž

ふぅ 

『今日も䞀日が終わった。』

そう自分に語りかけ、建物に背を向ける。

バシャバシャず鳎り響く雚音を聞き、倖は雚が降っおいるこずを悟る。

䜕故だろうか。
䞊手くいかないこずが䞀぀起こった日は、ドミノ倒しのように、䞊手くいかないこずが連鎖しお起こるものだ。

重い荷物をもう䞀床肩に匕っ掛け、
意気蟌んで傘を開いた。

雚の䞖界ぞ䞀歩、足を螏み出す。

駅に着く頃には、もう既にビシャビシャに濡れたズボンの裟を芋おは、溜息を䞀぀こがす。

·····たくさんの人を乗せお電車がやっおきた。

満員電車っお、なんだか自分の存圚が䜿い叀された雑巟のように感じるから苊手だ。

抌されお抌されお、、、

最寄り駅に着いた頃、もう私の心は荒み果おおいた。

ひず息぀く間もなく淀みなく抌し寄せる人の波に、比䟋するような人生のタスク。

息をするこずでさえも簡単では無いこの䞖界を生き抜くには、人にはそれぞれの ‘逃げ堎所’ があっおも良いのかもしれない。

私にずっおの ‘逃げ堎所’ 。
珟実䞖界をちょっず離れお、
心をカラに、童心に戻れる堎所。

こんな萜ち蟌んだ日を、ちょっぎり良くする、
秘密の堎所があるのだ。

その秘密の堎所は、最寄りの駅の改札を出お巊に、今はもう䜿われおいない、昔の叀いトンネルの跡地の先に珟れる。

緑のツタをたくさん巻いお、人の気配を䞀切感じない䞍気味なトンネルを少し進む。

するず、苔だらけの朚の扉が目の前に珟れる。

この扉を、キィヌヌ ず音を立おお開ける。

するず、䞖界が倉わったかのような景色が、
珟れるのだ。

目を疑うほどの矎しい緑の芝生ず、立掟な朚の連なりが目いっぱいに広がる。

その朚々の䞡脇には、薔薇の花やゞャスミンの花が矎しく咲き誇っおいる。

柄んだ颚がサヌっず私の頬を掠めた。

倧きく深呌吞をひず぀。錻の䞭いっぱいにゞャスミンの花の甘い銙りが広がる。

靎を脱いで、裞足で草原に足を螏み入れる。

『ただいた。わたしのナヌトピア。』

きっず誰も知り埗ない、私だけの秘密基地だ。



ここにはある秘密が隠されおいる。

その秘密ずは、
ここにあるものは党お生き物ずしお存圚し、
思いを通じ合うこずができるずいうこず。

そしお、ここにいる間は、珟実䞖界の時間は止たっおいるずいうこず。


䟋えば、ほら。
向こうの薔薇の花が歌っおいるのが埮かに聎こえるでしょう

足元にいるダンゎムシが、私に向かっお
「おかえりの歓迎ダンス」をしおくれおいる。
お尻をプリプリず巊右に振っおは、嬉しそうにしおくれおいる。ふっず笑みをこがしながら、

『ありがずうね。』

ず、私はそう声を掛け、䞊を芋䞊げた。

ピュヌヌヌ ずいう鳎き声ず共に、こちらぞ鳥たちが歓迎しおやっお来おくれたようだ。

癜色の鳩は、自分を筆頭に、小さな雀たちを連れお来おくれた。

「おかえりなさい」

そう元気よく喋るのは癜い鳩のホワむト。

ホワむトは私が初めおここに来た時に、䞀から教えおくれたわたしの友達だ。
あたりにも綺麗な真っ癜い色で衝撃的だったずいうこずから、「ホワむト」ず勝手に名前を付けさせおもらった。ホワむトはこの名前を気に入っおくれおいるらしい。

「雀の䞉兄効のスヌずズヌずメヌだよ。
君を歓迎したくおちょっずしたショヌを芋せおくれるっおさ」

そうホワむトに告げられ、雀の䞉兄効を芋䞊げた。

途端に、䞉矜の雀たちは、チュンチュンず可愛らしい声を掛け合いながら、私の頭䞊を飛び亀い、どこからか花を取っおきお、それを噚甚にくちばしを䜿い線み、私の頭の䞊にそっず被せた。

私の頭の䞊には、可愛らしい花かんむりが乗せられおいた。

『スヌ、ズヌ、メヌ。䞉矜ずもありがずう
ずっおも可愛いわ』

䞉矜の雀たちは、チュッチュッチュッず私の頬にキスを投げ、たた向こうの空の方に飛んで行った。

珟実䞖界でどんな事があっおも、こんな颚に、
圌らは歓迎をしおくれる。
これが私の唯䞀の楜しみであり、癒しなのだ。


目の前のむチョりの朚が、静かに呌吞をしお、
巊右の朚の枝を少し折っお私に挚拶をした。

私も倣っお、手を胞に圓お、腰をおり、挚拶をする。

空に優雅に浮かぶ雲でさえも、私に手を振っおいるように感じる。

血が通っおいなかった身䜓䞭に血が通い始め、
也ききった心の䞭に最いが宿った。
足が軜くお、螊り出したくなる。

思わず私は草っ原を走り出した。

『あぁ、気持ちいい』

爜快感でいっぱいの胞を抱きかかえるように蹲るず、足元でアリ達が行進をしおいた。

『君たちはどこに向かっおいるの』

そう尋ねるず、アリ達が

「やぁ、垰っおきたんだね。僕たち今からあの朚の元に行くんだ。僕たちの䜏凊だよ。」

芋おみるず、なんずたぁ。
朚の元たで、倧行列を成しおいるではないか。

䞀匹ず぀小さい食べ物を担ぎ、せっせせっせず運んでいる。

『がんばっお』

぀いそう応揎しおしたうほどに、なんずも愛おしい子達だ。

アリ達に別れを告げ、先を行く。


どこからずも無く、

「ホヌホケキョホヌホケキョ」

鶯の声が聞こえた。

声の方角ぞ足を進めるず、そこは䞀面が濃い緑色で芆われた森林の䞭だった。

森林の色に玛れるように、矎しい歌声を響かせる鶯は、なにか良いこずがあったかのように、少しだけ嬉しそうに歌っおいた。

この森の䞭で意倖にもずおも高朔な存圚な鶯なため、そう簡単に䌚話をしたりはしないが、その歌声はこの森を優しく圩っおいた。

巊方向から聞こえおきた他の鳥たちの歌声が芋事に、ハモるように、鶯が歌い出した。

新緑の森ずいう矎しいベヌルが、圌らの歌声をより矎しく共鳎させる。

この森を抜けるず、倩囜のような、
オアシスのような花畑が目いっぱい広がる。

その䞭倮には、小さなテヌブルずむスが眮いおあり、湯気のたったティヌポットが眮かれおいた。

今いる森の出口からそのテヌブルたで、虹のアヌチのように朚の通路が珟れる。

私はその䞊をスキップしながら歩いた。

『あぁ、な぀かしいな。』

そう。この堎所は、私が初めおこのナヌトピアを蚪れた時から䜕も倉わらない。

確かあれは、私が5歳の頃だっただろうか。

䞀人で初めおお䜿いに行った日、道に迷った私が蟿り着いたナヌトピア。

我ながら、䜕も恐れずにこの扉を開いたずは、
勇敢だず思う。

その時も、今ず倉わらないこの虹の橋を通り、
テヌブルの䞊にあるティヌポットの玅茶をゆっくりず飲んだ蚘憶がある。

案の定、倉わらないあの玅茶の銙りが錻を掠めた。

『萜ち着く。』

この銙りを嗅いでいたら、い぀の間にか眠っおしたいそうになるくらい、心が安らぐのだ。

そばにあるむスは、ゆりかごのような圢をしおいる。

そこぞ座るず、ギコギコず音がなり、
自分の身䜓が、前ぞ埌ろぞず䞀定のリズムを刻みながら揺れた。

ギコギコずいうむスの音は、やがおオルゎヌルの音色のように聞こえだした。
良くオルゎヌルの音色を聞くず、童心に垰っおいた私の心の原点が、ようやく繋がった気がした。

ゆりかごのようなむスの動きが止たった頃、
肩になにかが止たった感芚がした。


目を向けるず、そこには私の人差し指皋床の倧きさの劖粟の姿があった。

『リディア』

そう私が喜ぶず、ふっず品のある笑みを浮かべるのは、ホワむトず䞊ぶ、私の友だち。
劖粟のリディアだ。

薄い桃色の柔らかい髪に、ペリドット色の矜を付け、優雅に私に挚拶した。

きっず、この玅茶を甚意しお埅っおいおくれたのも、圌女だ。

圌女ずは、かれこれ20幎の付き合いになる。

「頑匵ったね。おかえり。」

そのリディアの䞀蚀に、私は心が熱くなった。
「頑匵ったね」なんお蚀葉は、倧人になった今はそう簡単には䞎えられないものだ。

それなのに、どんどん倧人になるに぀れお生きるのはずおも難しい。

リディアの蚀葉は、私を童心ぞ垰しおくれる。

思い出話をしお、埮笑みあっお、再び背䞭を抌され、このお花畑を埌にした。


さっきの森の脇にある、緑のツタのカヌテンをくぐり抜けた。そこには、

倪陜の光に照らされ氎面がキラキラず茝く、
小さな湖が珟れる。

近くにある朚補のボヌトに足を掛け、
オヌルをこぐ。

湖に反射した倪陜が宝石のように、矎しく茝いおいる。

普段の生掻では感じられない、䞍思議な暖かさに包たれた気分になるこのボヌトの䞊は、
すヌっず氎の圧が背䞭に僅かに感じられる。

ここでは、たどろみの䞭にゆったりずした時間が経぀のをたのしむのだ。

芋枡すず、優雅に癜鳥たちがゆったりゆったりず氎面に浮かんでいた。

その光景は、目を芋匵る皋の矎しさだ。

この䞖のものずは思えないほどの優矎な姿に、私は思わず息を飲んだ。

私に気が付いた癜鳥たちは、こちらぞやっおきお、バレ゚のような螊りを芋せおくれた。

なんず蚀うか、珟代瀟䌚を生きおいるず ‘芋栄を匵る’ こずがよくあるず思う。

ちょっずでも良い化粧品に、銙氎を振りたく。
こういう矎しさは、努力が必芁な本圓に玠敵な
こずだず私はちゃんず分かっおいる぀もりだ。

でも、そういった矎しさは、芋る人に心の底からの感動ではなく、ちょっずした劣等感ずか、劬みなんかも呌び起こすものだずも思うのだ。


けれども心の底からの感動っおいうのは、
きっず自然ず調和した自分のプラむドずかを捚おた先に生たれるのだず感じた。


癜鳥たちが空䞭を舞うたびに、ピチャピチャず氎面が動き、雫が飛んでいく。

その雫が光のように茝いおいた。

その光景を芋ようず、湖の䞭から巚倧な鯉が顔をのぞかせた。

螊りが終わったころ、くねくねずたた湖の底ぞず、鯉は姿を消した。


「ボヌボヌボヌ」

フクロりの声がする。

そろそろ、このナヌトピアの日が暮れおきたずいう合図のようだ。

少し颚が先ほどずは倉わった。

涌しさを混じえた秋のような颚がふんわりずやっおきた。

ナヌトピアの入口でも埮かに聎こえた、圌女たちの麗しい歌声を、最埌に堪胜しお行こうではないか。

気が付けば、ボヌトは向こう岞ぞ着いおいた。

さっきずは逆方向にある、緑のツタでできたカヌテンをくぐり抜ける。

そこはなんず、薔薇の園だ。
赀、癜、黄色、ピンク、玫、黒。

この䞖の䜕よりも色っぜい、艶めかしい花園だ。

その薔薇が「こちらぞいらっしゃい」
ず誘わんずばかりに、ハヌモニヌを奏でおいる。

゜リストは、咲き誇った赀い薔薇だ。
花びらを口のように動かしおいる。

ただ぀がみのたたの子䟛たちも、嬉しそうに目を现めおその歌声に酔いしった。


花園を抜けたら、ナヌトピアの入口だ。

さっきのように柄み枡った倧草原ぞ戻っおいく。

倕暮れ時のナヌトピアは、

ビルや建物が無いせいか、蟺り䞀面がオレンゞ色に染たり、

電車の音や自動車の音が無いせいか、虫の音色がより鮮烈に聞こえおくる。

その景色は、なんずも、味わい深いのだ。

倕日がだんだんず沈んでいく。

その光景は、ずっおも儚い。

毎日芋るこずができるず知っおいおも、やっぱりこの䞀瞬には、涙を流さずにはいられない。

どこかに明日ぞの垌望をも感じるのが、
自然のパワヌず蚀ったずころだろうか。

最埌の景色を愛おしくも、目に収める。

私の背䞭をそっず抌すそんな感芚を優しく感じた。

『さぁ、行こうか。』

動物、虫、怍物党おの生き物たちが、私に向かっお優しい埮笑みを浮かべる。

「い぀でも垰っおおいで。」

「僕たち埅っおるからね」

「行っおらっしゃい。」

『ありがずう。行っおきたす。』

この蚀葉ず共に、扉をそっず閉める。

扉が閉たるに連れお、だんだんず扉の隙間から芋える光が小さくなり、切なさに心駆られる。

トンネルの䞭を出た先の䞖界は、未だ、
時間が経っおいないたただった。

䜕も倉わっおいないように、ガタンゎトンず電車が走り、改札の出口には、人々の疲匊した顔色が䌺える。

しかし反察に、私の心はふっず軜くなっお、励たされ、心の䞭には忘れかけおいた愛の気持ちが芜生えおいた。


私たちの生掻の䞭にも、どこか叀めかしい扉の先に、こんなナヌトピアが眠っおいるのかもしれない。

どんなに散々な䞀日にも、自分自身がどれだけ倧切で特別な存圚かを教えおくれるちょっずした秘密基地が。。

                                                                           ïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžâ™ªïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœžïœž

最埌たで読んでくださっお、
                           ã‚りがずうございたす🥹✚

いかがでしたでしょうか

皆さんの明日にも、幞せな時間が流れたすように。






















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