見出し画像

第2回読書会レポート

こんにちは、しんです。
3月30日、江戸川乱歩の『孤島の鬼』をテーマに第2回あやせ高架下読書会を開催しました。

今回は僕を含めて、4名の男性で語り合いました。たぶん一番緊張していたのは自分だろう(笑)と言う状態で会はスタート。そして時間とともに少しずつ盛り上がっていき、いつしか誰もが気負う事なく(これまたたぶん)自由に発言するようになりました。

それでは実際どのような意見が出たかと言うと(以下ネタバレを含むのでご注意)、

「この作品は乱歩にとって過渡期の作品ではないか。以降はよりエンタメ色が濃くなっていったように感じる」
「乱歩って変態だよね(笑)、当時の読者はこの表現をどう感じていたのだろうか?」
「主人公が同性からも異性からもやたらモテていて、そこに魔性の魅力を感じた」
「(当時の)日本人でもミステリは書けるんだぞ! と言う乱歩の意気込みを感じる」
「(窮地に陥った)主人公は、助けてくれた親子が危険に晒されても、割と冷たい反応をするのがおもしろい)」
「乱歩のミステリはプロレスである。読者は彼がどのような表現をするかを、ある程度前提つきで楽しむものだと思う」
「読書会の課題本として挙げられていたので、初めて江戸川乱歩の作品を読んだ。もっと読みにくいかと思ったが、意に反して面白く、良い経験をした」

この他にも色々な興味深い意見が出ました。時に思考し、あるいはリラックスして、さらには乱歩の他作品にも思いを馳せつつ、時間はあっという間に過ぎていくのでした。
ひとえに参加者のみなさんのおかげです。今回もとても楽しかったです、ありがとうございました!

さて次回は雰囲気をガラッと変えて、SFかつ純文学の雰囲気をも併せ持つ、間宮改衣さんの『ここはすべての夜明けまえ』と言う作品を選びました。ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞し、デビュー作に当たるこの本は、今年3月の上旬に単行本として発売されたばかりです。コレちょっと凄いですよ、オススメの小説です。
まずは読んでみて下さい。そして是非、当読書会にご参加頂ければと思います。
4月29日、あやセンターぐるぐるでお待ちしております。
尚、お申し込みはコチラからお願いします。

それでは、またお会いしましょう。読書会はやっぱり楽しい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?