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「日本に来て驚いたことは?」と聞く人はなぜか悪い経験談を求めている

表題の質問は、私は見た目で外国出身とわからないので滅多に聞かれない質問の一つである。しかし日本で育っていないと話すとたまにこの質問をされることがある。持ち合わせている回答のレパートリーといえば

  • 子供の頃から定期的に来ていたから驚くことがあまりない

  • 面白い、可愛い商品が沢山ある

  • 夏が蒸し暑い

まあ、こんな程度である。一番目が最も素直な答えだと思っている。しかしこの後、必ずと言っていいほど「嫌だったことは無いの?」と聞かれるのだ。私の回答が不満なのか、日本に来て「嫌だったこと」を求められる傾向にあると気づいた。

どうしてそうなるのか、是非意見を聞きたいを聞きたいのでお気軽にコメントください。

私の立てた仮説は以下である:

  • 海外からの視点で日本の問題点を知りたい

  • 質問者が日本を居心地悪く感じていて共感が欲しい

  • 本音を探っている(好みのタイプをあげる時は2番目が本音、と同じ理屈)

「~じゃないの?」という否定形疑問文は回答が難しい、というか、地味に神経を使う。なぜなら 期待している答えがある時の言い回しであることが多い体。場合によっては思想に関わるので、話をややこしくしたくなくて余計に神経をすり減らすことになる。別に「聞いてくれるな!」と言っているわけではない。

私の思うところを話すと、良いところ、悪いところのどちらがより気になるかは、立場によって大きく変わると思っている。海外に暮らしている人にも種類がある。例えば:

  • 自国が嫌で(社会風土が自分の性格に合わない、海外で何かしらのチャンスを掴みたい、など)出て行った人

  • 止むを得ず(家族の仕事、難民など)出て行った人

  • その他(違い世界を見てみたい、など)

もちろん日本に来て嫌だったことがあったっていい。しかしそれを積極的に求められると「あなたは日本が嫌なの?」と聞き返したくなってしまう。

日本が嫌でももちろんいいのだが、課題を感じているならその課題に積極的に取り組めば社会のためになって改善されていくかもしれないし、私が再三書いているように外国だって天国ではない。私こそが「自国が嫌で(社会風土が自分の性格に合わないかった)出て行った人」なのだから。

#海外生活 #帰国子女 #元帰国子女 #本帰国 #文化の違い #カルチャーギャップ #日本での暮らし #日本での生活

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