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〈小説〉福岡天神・流しのバーテンダー

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この時はドタバタラブコメディが書きたかったのです。 しかも自分が楽しむこと優先だったので、人が読んで面白いかどうかは全く判りません。舞台になる天神の説明もそんなにありません。今は… もっと読む
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記事一覧

小説|福岡天神 流しのバーテンダー 1

出会い 天神地下街を歩いていた。  職場のあるビルから、直接地下街へ向かう通路を通り、そ…

mitsuki
2か月前
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小説|福岡天神 流しのバーテンダー 2

再会 あるいは逃避行 十月に入り、コートが欲しくなる日も時々訪れるようになった。  そん…

mitsuki
2か月前
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小説|福岡天神 流しのバーテンダー 3

過去を背負う男 黙阿弥堂へ本を買いに行った。  カランコロンとカウベルを鳴らして中に入る…

mitsuki
2か月前
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小説|福岡天神 流しのバーテンダー 4

愛、散々 十二月に入ると、やたらに寒い日が続いた。  私は凍える外気を避けるように地下に…

mitsuki
2か月前
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小説|福岡天神 流しのバーテンダー 5

僕の胸貸します 新年会の帰りだった。  多香子と新人の体育会系男山田と三人で屋台の並ぶ道…

mitsuki
2か月前
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小説|福岡天神 流しのバーテンダー 6

言えない言葉 ソラリアを抜け、警固公園へ行った。  珍しく、長谷川と待ち合わせなんかをし…

mitsuki
2か月前
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小説|福岡天神 流しのバーテンダー 7

さようなら「いったい、あの凶暴性はどこから来るんでしょうね」 「優しいところもあるだろう?」 「確かに、時々は優しくしてくれるんですけど……。本屋で捕まった時なんか、約束した訳じゃないのに、ここで僕を待っててくれたし。それにしてもですね、生傷絶えなくて大変なんですから。見える所にはあんまりないから判らないでしょうけど、僕のボディーはアザだらけですよ、本当」 「でも、君が現われるまではそうでもなかったと思うけどね」 「僕が本性を目覚めさせたのかな?ある意味それはそれで…」 「そ

小説|福岡天神 流しのバーテンダー 8

それから 地面にそっと、長谷川を寝かせる。  すぐ近くに、バカ警官が立っていた。 「鬼の目…

mitsuki
2か月前
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