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0113.萌えるブランド

note の記事で、「古い iPhone を使っていて、さらに使い続ける」という方がいるのを知る。その理由として、たくさんの機能は要らないし、そのために大型化した端末は欲しくないという理由を挙げていることが多い。

同感である。俺も最軽薄短小機 iPhone SE 第1世代を使い続けたかった。Apple によるサポートが終了しても、使っていたかった。でも、どうしても俺に必要な機能が、ただひとつだけ、iPhone SE 第1世代には無かった。それが、タッチ決済である。

財布にいくら入っているか知らないほどに、タッチ決済を使っている。iPhone SE 第1世代でも、コード決済 PayPay は使える。しかし、電車、バスなどの交通機関に、PayPay は使えない。やはり、タッチ決済なのだ。いま、iPhone 13 mini では、タッチ決済の Suica と QUICKPay、コード決済の PayPay を使い分けている。

iPhone SE 第1世代は、携帯端末としての役目を終え、卓上クロックになっている。ベッドサイドに横置きし、デジタル時計を大きく表示させて、目が覚めたときに何時かすぐわかるようにしてある。他愛もない機能だが、壁掛け時計も卓上時計もないので、とても役に立っている。いっとき、iPhone SE 第1世代の背にカードホルダを貼って、カードの Suica を入れて使うことも考えた。でもやめた、もう、iPhone SE 第1世代を携帯することはしない。

そんなわけで、いまの iPhone 13 mini こそは、ずっと使っていきたい。携帯端末としてこれ以上の機能は要らない。アップデートしなくていい、できるセキュリティサポートをして欲しい。有償でいいからいつまでも修理を受けて欲しい。いまできていることをずっとできるようにして欲しい。

Apple には、良い物、好きなものを、いつまでも使えるようなブランドになって欲しい。Apple のみならず、“ものづくり” とはそうであって欲しい。常に新しいものを提示できる力と、いつまでも維持できる力、どちらも有してこそ “ものづくり” かなと思う。

そういうブランドに、使い手は “萌える” のじゃないだろうか。

柳 秀三

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