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【精油#9】香りの化学成分



こんにちは、ゆりです。


今日は、少し小難しいトピックですが、
"香りの化学成分"についてまとめます。


\精油についてのまとめはこちらから/


私自身、看護師というキャリアを持ちつつも
化学という文字を見るだけでアレルギー反応が出てしまいます・・・。


しかし、精油が持つ自然の力を科学的根拠とともにまとめる事で、少しでも精油の魅力が読んでくださる方に届けばうれしいです。


※専門的な言葉が並びますので興味のない方は
シャッとスクロール、または違う方の記事に
行っていただいて大丈夫です(`_´)ゞ



精油と化学成分


まずはじめに、世の中に存在するものは原子がつながった分子の形で存在しています。

原子とは・・・炭素(C)、酸素(O)、窒素(N)
分子とは・・・水(H20)、二酸化炭素(CO2) など


精油も同様に、さまざまな分子が集合して成り立っておりその分子のことを化学成分と呼んでいます。


化学分子はそれぞれ異なる性質があり、
何をどの程度含んでいるかによって精油の個性が決まります。

イコール、含まれている化学成分で、精油の香りがある程度イメージできどのような働きを持っているかを理解できるということ。

しかし面白いことに、含まれる化学成分がほとんど一緒でも全く異なる香りがする場合もありますし、その反対のことも起こりうります。

つまり、精油を理解するためには含有する化学成分の成分を知っておきつつ、また香りを嗅いで感覚で感じとる、この両方の側面が必要という事のようです。

化学成分の分類

①テルペン系

●モノテルペン
【特徴】
・柑橘系の精油に多く含まれ、揮発性が高い
・柑橘系の精油の特徴を表す成分

トップノートで非常に揮発性が高く香りがすぐに無くなるため、敵数は多めが良い。ただ、皮膚を刺激する成分を含んでいるため、モノテルペンの精油ばかりのブレンドを皮膚に使用するのは避けたほうが安心。

【作用】
消毒、殺菌。抗ウイルス、抗炎症

【主な精油】
オレンジスウィート、グレープフルーツ、ベルガモット、
レモン、ジュニパーベリー、ティートリー

●セスキテルペン
【特徴】
・効能が豊富で幅広く活躍
・少量でも強く香る

モノテルペンと比べると揮発性は低いが、酸化しやすく、香りが変わりやすいという特徴がある。
炎症を抑えたり、感染を防ぐなど役立つ効能を豊富に含むため有用性が高い。
※少量でも強く香るため敵数には十分注意が必要。

【作用】
消毒、抗菌、抗炎症、鎮静

【主な精油】
カモミールジャーマン、サンダルウッド、クローブ、パチュリ

②アルコール類

【特徴】
・安全性が高く、子供からお年寄りまで使える

精油に含まれる成分の中で最も安全性が高く、安心して使える。
抗菌作用や、鎮静作用など心身に役立つ作用を多く含む。
しかし、このタイプの精油ばかりを使うと香りに特徴が出ず、何をブレンドしても香りに変化が出ません。

また、深く甘い香りの精油が多いため重い印象になりがち。
香りの奥行きを楽しむ場合は、意識して違う成分の精油を加えるがポイント。

●モノテルぺノール
【作用】
消毒、殺菌、抗ウイルス、抗炎症

【多く含まれている精油】
ゼラニウム、ティートリー、パルマローザ、ペパーミント、ラベンダー、ローズ

●セスキテルぺノール
【作用】
抗炎症、消毒、強壮、刺激

【多く含まれている精油】
カモミールジャーマン、クラリセージ、サイプレス、サンダルウッド、ニアウリ、ネロリ

③ケトン類

【特徴】
・ブレンドしやすい成分だか、使用には注意が必要

化学成分のケトンには2種類(無害のケトン神経毒性を現す有害ケトンがある)。名前だけで、恐怖感を抱きますが一般的に使う精油に含まれているのは良いケトンがほとんどで、含有量も少量です。
多量の使用は避けたほうがいいが、適量であればブレンドしやすい。

【作用】
去痰、鎮静、鎮痛、粘液溶解、消化、創傷の治癒

【多く含まれている精油】
カモミールジャーマン、カンファー、セージ、ヒソップ、グレープフルーツ、ジャスミン

④アルデヒト類

【特徴】
・強いレモン調の香り、虫除けには不可欠

レモンに類似した香りがし、虫除けしたい時には不可欠の成分。
心身を元気づける働きがあり、血圧下降作用、抗炎症作用がある。
ただし、多量に使用すると皮膚を刺激する可能性が高くなるため注意が必要です心地よいと感じる量を使用する程度では問題は無い。

【作用】
抗炎症、鎮静、血管拡張、強壮、解熱

【多く含まれている精油】
ユーカリタプスシトリオドラ、レモン、レモングラス、ミルラ、レモンユーカリ

⑤フェノール類

【特徴】
・優れた抗菌作用と殺菌作用
・少量でも存在感がある

少量でも、その場の雰囲気を変えてしまうような存在感を放ちます。
手術器具や消毒に用いられる成分で、抗菌作用殺菌作用に優れる。
空気の洗浄になるので、風邪やインフルエンザ予防にも効果的。
※多量に使用すると皮膚刺激をする可能性がある。

【多く含まれている精油】
オレガノ、クローブ、タイム、バジル、シナモンリーフ

⑥エステル類

【特徴】
・リラックス効果が高く、優しく包み込むような香り

アルコール類と匹敵するくらい安全性が高い
リラックス効果が高く、含有量は異なるが精油のほとんどに含まれている。

【多く含まれている精油】
イランイラン、カモミールローマン、ネロリ、真正ラベンダー、クラリセージ、ジャスミン、ベルガモット

⑦オキサイド類

【特徴】
・爽快感があり、シャープな印象
呼吸器系に良い働き

揮発性が高く、嗅いだ瞬間にスーッとする爽やかな香りが鼻に届きます。
喉や、肺などの呼吸器系に良いほか、血液やリンパなどの循環を良くする働きがあります。
爽やかな香りですが、多量に使用すると頭痛がする場合があるので注意。
また多く入れすぎるとトップの精油の香りを消してしまいます。

【多く含まれている精油】
カモミールジャーマン、ニアウリ、ユーカリ・ラジアータ、ユーカリ・グロプロス、ローズマリーカンファー

⑧ラクトン・クマリン類

【特徴】
・グリーンでフレッシュな香り
・光毒性に注意

グリーンでフレッシュな香りはほかの精油では出せない魅力があります。
光毒性の原因となる成分で、皮膚を刺激する可能性があり、原液のまま使用すると水ぶくれができたり、軽度の火傷になる場合があります。

【多く含まれている精油】
ベルガモット

さいごに

まとめながら、頭が痛くなってきたので終わります(笑)

今日も、私の勉強に付き合っていただきありがとうございました。

おやすみなさ〜い。





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