見出し画像

【動画付き】足関節捻挫のリハビリ for アスリート

今回は足関節捻挫の段階的リハビリテーションを動画付きで解説していきたいと思います。
部活生・アスリートの方でも簡単にわかり、実践できるものとなっておりますので、足首の捻挫をしてしまった方など、是非実践してみてください!

こんな人にオススメ
・アスリートや部活生などで捻挫をしてしまった方
・学生トレーナー・スタッフでリハビリを選手に行わせる方
・足首の捻挫をしてしまった方

それではいきましょう!

足関節の捻挫の種類や重症度

足首の捻挫は主に2パターンに分けることができます。
・内反捻挫
一般的な捻挫といってもいいです。足首を内側に捻ってしまい起こすものです。専門的にいえば、底屈内返しの強制で発生します。
主に前距腓靭帯・踵腓靭帯の損傷が発生します。

・外反捻挫
専門的に言えば、背屈外返しの強制で発生します。
主に三角靭帯の損傷が発生し、内反捻挫よりも治癒にかかる時間が長くなります。

復帰までかかる時間(あくまでも目安)

重症度Ⅰ 1~2週間
重症度Ⅱ   3~5週間
重症度Ⅲ  2ヶ月程度

と言われています。

現場での評価(トレーナー・スタッフ向け)

問診


受傷起点・受傷状況・既往の確認をする。
(どのようにして怪我をしたのか、怪我をして歩けたか、今までに捻挫したことがあるかなど)

視診


腫張・皮下出血の部位を確認し、ある程度の損傷部位を把握する。

触診(圧痛点の確認)


内反捻挫ATFL(前距腓靭帯),CFL(踵腓靭帯),AITFL(前下脛腓靭帯)の圧痛を確認する。
外反捻挫三角靭帯の圧痛を確認する。

*足関節周囲の靭帯に圧痛がない場合は他の疾患を考える(腓骨筋腱脱臼など)

ストレステスト

今回はリハビリテーションがメインのため、こちらの動画は省略させていただきます。Youtube等で調べますとたくさん出てきますので是非見て実践致しましょう!
疼痛の有無を確認する場合は、損傷組織へ負担を与えすぎないよう充分注意して行いましょう!

内反ストレステスト
・前方引き出しテスト
・他動の底屈・背屈
・外旋ストレステスト
・外返しストレステスト

荷重動作による疼痛誘発テスト

・knee swing test
・カーフレイズ・ホップ動作のテスト

画像診断(必要であれば)

急性期(患部マネジメント期)

重症度にもよりますが、急性期は

Ⅰ度 3日~7日程度
Ⅱ度 1~2週間
Ⅲ度 3週間以上(固定の場合が多い)

といわれています。

受傷直後は一般的には、RICE処置で疼痛と腫張をコントロールします。
R:レスト
I:アイシング
C:圧迫
E:挙上

*最近ではアイシングを行わない方が良いという言葉もよく耳にするかと思います。2017年ごろからRICEからPOLICE、PEACE&LOVE処置へと変わってきています。
必ずしもアイシングがマイナスになるということは確定はしておらず、疼痛のコントロールをできるという点では使用することも大切だと思われます。
自分も現場では、どうしても痛い場合はアイシングを使用するケースが多いです。

https://athleticsweekly.com/performance/ice-delays-recovery-15471/

https://blogs.bmj.com/bjsm/2019/04/26/soft-tissue-injuries-simply-need-peace-love/


痛みが強い場合は荷重をかけないようにし、ギプス固定などを行って医師の判断をもとにしてリハビリを開始しましょう。

POLICE処置

P:保護
OL:最適な負荷
I:アイス
C:圧迫
E:挙上

応急処置の際は、損傷組織が伸張位にならないよう回内・回外、内反捻挫の場合は底屈をさせないようにテーピングや装具にて固定しましょう。

また、アライメント評価をしっかりと行いましょう!(今回は省略させていただきます!)

ではここからリハビリテーションに入っていきます。

   

ここから先は

1,489字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?