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天然繊維のデメリットの方に着眼してみる

前回の記事で、洗濯乾燥機について執筆したので

今回は繊維について、執筆してみたいと思います。
今回は「天然繊維」
天然繊維は、主原料が天然素材のもので、『植物繊維』と『動物繊維』の2種類に分けられます。

『植物繊維』

主原料がコットン(綿)・リネン(麻)など植物のもの
熱や洗濯などの摩擦に強い特長がある。

『動物繊維』

シルク(絹)・カシミヤ(山羊)・ウール(羊毛)などが主原料のもの
保温性や保湿性に優れている

三大天然繊維は「綿」「絹」「羊毛」

天然繊維は、肌触りがよく着心地がよい点や吸湿性や通気性に優れているものが多い反面、縮みやすく・耐久性に難があるというデメリットがあります。

天然繊維の良さは、常々耳にすることが多いので、
今回はあえて、天然繊維のデメリットの方に着眼してみたいと思います👀

①値段が高い👛

天然繊維は加工に手間がかかる、量産しづらいという理由から、高価になります👛
絹はカイコが糸を吐いて作った繭(まゆ)から作られます。この繭を精錬し、糸をつむいで、そして製品となります。
少し話を聞いただけでも、手間暇かかっていそうです。

②洗濯に気を遣う部分がある

綿は繊維自体が縮みやすく、シワになりやすい素材です。
これは吸水性に優れている事が逆に作用しています。
綿繊維の構造上、中心が空洞になっているため洗濯時に水分を吸収しやすく、体積が増えた後に乾燥すると以前より縮んでしまうのです。
前回の記事で執筆した、洗濯乾燥機については、綿は縮みやすい性質があることを考慮し、綿100%のシャツなどは乾燥機にかけないほうがよいと考えます。
(縮んで着られなくなる❗😥)

Yシャツは、洗濯をした後に、しっかりと伸ばして干すことで縮みを軽減させることができますが、綿100%よりも少し合成繊維が入っていた方が、洗濯後が楽と思われます。

羊毛については、「水洗いOKで、ドライマークがあるものは、中性のおしゃれ着用洗剤で洗う」という方法もあるようですが、それでも手洗いすると、やはり多少は縮むものです。ドライクリーニングが無難ではあります。

③手入れに手間が必要

春に衣替えをする際は、動物性繊維の場合、防虫剤が必要です👕👚
動物性繊維は、ヒメカツオブシムシの幼虫や、イガと呼ばれるガの幼虫などの虫食いに遭います。
衣類の害虫が卵を産み始めるのは、幼虫が成虫になる5月ごろからなので、収納ケースの中に防虫剤を入れるようにしましょう。
(空気より重いので、衣類の”上”に置くのがポイント)
つまりそれだけ、手入れに手間が必要、ランニングコストがかかるのです❗

絹に関しては、日光は厳禁です⛅👘🆖
絹は日光の紫外線によって黄変(おうへん)します。


【手入れに手間がかかる、その理由は・・・】

手入れに関しては、羊毛と絹を例に挙げましたが、
なぜこのような手間がかかってくるか❓
というと、「羊毛と絹が、タンパク質からできている」からです。

羊毛の主成分は、ケラチンです。人間の髪の毛や皮膚と同じです。
表皮(スケール)があり、表皮はウロコ状になっています。
羊毛を、表皮に水分を含んだ状態でもみ込むと、繊維が絡み合ってフェルトになり、これが縮みの原因になります。
虫食いに遭うのも、ふ化した幼虫がタンパク質を食べるからです。

絹が日光の紫外線によって黄変するのは、主な原因は絹を構成しているフィブロイン中に含まれているアミノ酸が、空気中の酸素や紫外線によって酸化・分解を受けてメラニンに変わるからなのです。
人間の皮膚と同じで、日焼けをすると肌が黒く変色する機能です。

「タンパク質」というと、食べ物の話、肉の話のように思いますが🍗🥩
繊維製品も高分子の世界で見ると、実はタンパク質でできているものがあるのです❗😎👕👚👘

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