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自由研究・探究活動

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「自由研究や探究活動って、どうやるの?」 方法論を知らないからこそ「むずかしい」と感じるのです。自由研究や探究活動で必要とされる方法論について、ご紹介します。
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記事一覧

【動画解説付き】研究倫理の基礎

この記事では、探究活動や研究活動で用いる、基準の使い方のルールの基礎となる、ルールと善悪…

大橋淳史
2年前

【動画解説付き】探究活動で用いる測って比べる3つの方法

探究活動や研究活動で重要なことは、科学の根幹である、測って比べることを、どのように行うか…

大橋淳史
2年前

【動画解説付き】探究活動や研究活動は、どのように進めるか

探究活動や研究活動は難しいと感じるのは、その取り組み方がわかりにくいことに原因があるのか…

大橋淳史
2年前
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中学生が行う研究活動

大村智先生のイベルメクチン発見に憧れる中学生と小学生の兄妹が「有用な土壌菌を発見したい!…

大橋淳史
4年前
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研究の心得4 研究をまとめよう

"ある男の牧場では、どうも白馬の方が黒馬よりエサをよけいに喰うと悩んでいます。男は、それ…

大橋淳史
4年前
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研究の心得3 結果が出たら終わりじゃないぞ!

”如何なる簡単なることでも実際よく調べてみるとなかなか六ヶ(むつ)しいことが多く、世界中の…

大橋淳史
4年前
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研究の心得2 重要で難しいテーマ決め

『人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者になれるのである。しかしそれだけでは科学者にはなれない事ももちろんである。やはり観察と分析と推理の正確周到を必要とするのは言うまでもないことである。つまり、頭が悪いと同時に頭がよくなくてはならないのである。』 寺田寅彦 「科学者とあたま」より あなたは自由研究や課題探究をするとき、どうやって研究テーマを選んでいるでしょうか。研究で、もっ

研究の心得1 研究に失敗はない

"科学もやはり頭の悪い命知らずの死骸の山の上に築かれた殿堂であり、血の川のほとりに咲いた…

大橋淳史
4年前
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自由研究での成長の鍵は保護者の支援にある【後編】

後編のトピック ・自由研究への保護者の支援は時代とともに高まっている ・同一年齢で比較する…

大橋淳史
5年前
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自由研究での成長の鍵は保護者の支援にある【前編】

 子ども時代は,多くの疑問や不思議を感じます。自由研究は,そうした知的好奇心を伸ばし,失…

大橋淳史
5年前
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【2分で考える】質問は発表者と聞き手のコラボレーション

日本では,質問のやりかたについて,あまり学ぶ機会がないようです。 そのため,子どもは質問…

大橋淳史
5年前
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【2分で考える】原稿を読まずに発表する方法

プレゼンテーションで原稿を読まずに発表するのはカッコイイだけでなく,伝わりやすさの観点か…

大橋淳史
5年前
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何を伝えないのかを決める

小中学生の発表に向けたまとめ用解説動画を作りました。 アメリカやオーストラリアでは小学校…

大橋淳史
5年前
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正解主義から脱しよう!【part2】

 『学校での過ごし方』に過剰に適合して,正解主義で物事を判断する危険性について,Part1に引き続いて考えてみましょう。 1 正解主義の弊害 学校教育では「正解」とされる原理や法則ですら,すべて未来への外挿に過ぎないことを,part1の最後で紹介しました。正解主義に陥った子どもは,正解のない不確かな状況を苦手としており,とくに研究(探究的活動)で特異な行動傾向が強く発現します(表2)。  たとえば,ある観察によって仮説(予想)が支持されたとしても,それは「正解」ではありま