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【告知】フォーサイト・シンポジウムを開催します!(2023/11/28)


こんにちは、あわたです。
日本総研 未来デザイン・ラボでは、来る11月28日(火)に「未来を先読む力を組織に実装する~欧州・日本の官民フォーサイト活動から学ぶ~」と題したシンポジウム(※1)を開催します。


今回は、なぜそのようなシンポジウムを開催するに至ったのかについて解説しますね。

未来洞察の現在地』でも紹介したように、新規事業開発や長期ビジョン策定のためだけでなくVUCA時代に適応すべく、組織的なフューチャーズ・リテラシーを高度化する動きが官民ともに広がってきています。

しかしながら、情報収集のための適切なテーマが設定できなかったり、収集した情報が一時点のスナップショットになってしまったりあるいは組織全体で収集した情報を共有・解釈できず、そのため戦略的な意思決定にうまく反映できなかったりなど、さまざまな実践上の課題を抱えているとの声も寄せられています。

一方で、こうしたフォーサイト活動の実践を一過性かつ属人的なものにせずに、未来を見据えたインテリジェンス活動として実践している企業や行政組織も出てきており、それら組織では未来洞察のエキスパートにのみ依存するのではなく、多様なツールを活用したり、新たなツールを開発したりしているようです。

本シンポジウムでは、「先見的ガバナンスの政策学―未来洞察による公共政策イノベーション」(※2)という著書を発表したOECDやその本を翻訳した新潟大学白川先生(※3)、またForesight Strategic Cockpitというウェブツールを利用して未来洞察/フォーサイトを継続的に実践しているフィンランド政府や、そのウェブツールを開発したドイツ企業4Strat社(※4)、さらには日本でホライゾンスキャニングを活用した未来洞察についてアカデミックに研究と実践をしている一橋大学鷲田先生(※5)や、ホライゾンスキャニングの自動化に取り組む産業技術総合研究所(※6)など、欧州・日本の官民でフォーサイトに取り組む多彩な登壇者の皆さんと一緒に、未来洞察/フォーサイトを組織知にしていくための課題や知恵について考えていきます。


組織的・継続的に未来洞察に取り組みたいがうまくいかない、あるいはこれから取り組もうとしているがどこから手を付ければよいかわからない、とお悩みの皆さんのご参加をお待ちしています。

フューチャーズ・リテラシーの高い、言い換えれば不確実な未来に対してプロアクティブな日本社会を、共につくっていきたいですね。


(注)
※1 【11月28日開催|現地&オンライン】 未来を先読む力を組織に実装する ~欧州・日本の官民フォーサイト活動から学ぶ~|日本総研
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=106364
※2 先見的ガバナンスの政策学 - 株式会社 明石書店
https://www.akashi.co.jp/book/b623217.html
※3 研究者詳細 - 白川 展之 (niigata-u.ac.jp)
https://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/html/200002174_ja.html
※4 4strat | Expert- and data-driven Strategy Foresight Tools
https://www.4strat.com/
※5 鷲田 祐一 | 一橋大学 一橋大学研究者情報 
https://hri.ad.hit-u.ac.jp/html/100000100_profile_ja.html
※6 未来洞察 (aist)
https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/20220629.html

(あわた)



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