見出し画像

土木技術者が読んでおきたい書籍 ~委員によるビブリオバトル~ vol.14

土木技術者の皆様、日々の業務お疲れ様です!教育小委員会の和田です。

 そろそろ花粉の時期が近づいてきました。私は社会人で東京勤務になってから花粉デビューしましたが、この時期はテンションが下がります。
目がかゆい・頭痛がする・鼻水が止まらない状態になったときは、仕事どころではありません…
 毎年、今年の花粉の飛散量は例年よりも多いか、少ないかのニュースが流れて一喜一憂してしまいます。が、結局のところ、病院に行って点眼・点鼻・飲み薬を処方してもらい、マスクとティッシュが手放せない生活をGW頃まで行っています。
今年は花粉症状がひどくないと良いのですが。

さて、今回紹介する本はこちら!
「施工がわかるイラスト土木入門」です。

この本は、橋・トンネルといった土木構造物の施工を、準備工から完成に至るまでイラストを中心に簡単な解説を加え一冊にとりまとめたものであり、他に類を見ない内容となっています。対象は、主にゼネコンの新入社員・若手技術者、大学等の学生を想定して制作していますが、ベテラン技術者でも経験の少ない工種での作業確認、あるいは建設業に興味を持つ小学生から高校生にも参考になるものと考えています。
 構造物をイラスト化することで、例えば都心の地下工事など、実際には見えない部分を可視化できるだけでなく、イラストの片側から順に掘削開始、土留め、床付け、構築開始を1枚の絵にするなど、写真では見せることができない分かりやすい表現となっています。
 価格は税抜き3,200円、本文はオールカラー、A4版約200ページ、出版社は彰国社で、5年前に日建連から出版した「施工がわかるイラスト建築生産入門」(彰国社)の姉妹本です。

この本を紹介してくれた井川委員のコメントです!

土木工事の工種は多岐にわたり、私自身も専門分野以外の工種は知らないことが沢山あります。この書籍では様々な工種の準備工から完成までの流れをイラストを用いて解説しています。土木構造物のつくり方が、非常にわかりやすく紹介されている書籍です。
内容も「土木工事のしくみ」の解説だけでなく、「橋」、「トンネル」、「道路」、「河川構造物とダム」、「鉄道の地下駅」、「港」、「海上空港」の準備工から完成までが紹介されています。また、「環境への取り組み」、「未来の土木エンジニア」として、ものづくりだけでなく、環境への理解、未来の働き方につながることまで紹介されています。
また、本文中には「豆知識」、「情報コラム」、「環境コラム」として、ものづくりの醍醐味、注目の技術、自然との共存についても紹介されています。
これまでの紹介文を読んだだけでも、興味がある内容はあったのではないでしょうか?
私も実際に読んでみましたが、非常にわかりやすいイラストで解説され、重要なこともしっかり紹介されています。そのため、学生から若手土木技術者の方も土木工事のイメージがしやすいのではないかと思います。
この書籍は日本建設業連合会が製作したものであり、製作には100名以上の建設会社の社員が関わりました。非常に読み応えのある書籍であり、学びの多い書籍だと思います。
ぜひ1度、読んでもらいたいです。また、わからないことがあれば、先輩、上司、先生などに質問して理解を深めてもらい、皆さんに役立ててもらいたいです!!

土木工事は経験工学と言われますが、「見る」経験だけでなく、「知る」経験=知識の習得が重要と私は考えています。特に現場を異動し、新規工種に係る機会が多い若手技術者には有効な情報が詰まっていると思います。
みなさんも、是非一読ください。

教育小委員会では、若手技術者育成に役立つ簡潔な動画の作成や、既存のコンテンツの紹介などの活動し、広く公開する活動をしています。
少しでも記事を『面白い』・『ためになった』など思ってもらえたら、
是非noteの「スキ」をお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?