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おすすめのマンガを紹介します≪BMネクタール≫

個人的にオススメしたいマンガ「BMネクタール」を紹介します。あまり長い文章にはならないと思いますので、よろしければお付き合いください。


「BM ネクタール」(ビーエム ネクタール)は、
「週刊少年チャンピオン」において2000年から2002年まで連載された「藤澤勇希」先生の少年マンガです。
全12巻(105話)です。

「知る人ぞ知る」マンガであり、私は漫画喫茶で2012年頃に偶然手にとって読んだと記憶しています。
とても面白く、展開が気になって全巻一気読みしました。何度も読みたくはないマンガですが、個人的には傑作だと思います。
読んだ当時の感想は『出るのが10年早かったマンガ』です。
「進撃の巨人」のように人が食べられる描写や、「原発事故」のように人の生活と文明の利器とのジレンマについて考えさせられる描写があります。
善人と悪人の人物描写の分かりやすさが、昔の少年マンガらしいです(少し絵柄が古いです)。

簡単に「あらすじ」を説明します。
「食料問題」と「ゴミ問題」を同時に解決し人類の救世主となった「BM(バイオミート)」が、物語の主役です。
BMは、一般家庭に普及された「食用肉」となっており、ガラスと金属以外は何でも食べて増殖する「人造動物」です。

3部編成であり、
第一部は、小学生である主人公たち4人が、地震と人為的ミスでリサイクル施設から流出したBMが住民を食べて増殖する中で、逃げまどうストーリー
第二部は、中学生になった主人公たちが、再度BMをめぐるトラブルに巻き込まれ、国産BMとアメリカ産BMがはびこるビル内から、米軍兵士と共闘して脱出するストーリー
第三部は、20代になった主人公たちが、九州以外の地域はBMによって壊滅状態となっている日本で生きていくストーリー
です。

各ストーリーでは、人間の醜悪さとともに、人間の美しさも分かりやすく描かれています。私はこういった『人間讃歌』の要素が好きです。


私としては、パニックものとして、第一部や第二部は実写映画化したら面白いんじゃないかなと思っています。実写映画だと、小中学生は内容的に厳しいので(おそらくPG-12以上)、第一部は高校1年生に、第二部は大学2年生に、主人公たち4人の年齢を変更したほうがいいと思います。
20年以上前のマンガなので、スマホやSNSといった現代のツールをストーリー上どう扱うかというのが課題になります。
今のCG技術なら大量のBMも表現できると思います。BMの裏面はグロテスクで増殖する姿もキモいですが、表面はどこかマヌケなフォルムで、キュゥゥと鳴く生き物です。
実写映画化すれば、視聴した人は夢にBMが出てきて追いかけられて、うなされるのではないかと思います(子供にはトラウマものだと思います)。


見出し画像を美味しそうなローストビーフの写真にしました。この「BMネクタール」を読んだ直後に見ると気持ち悪く感じるのではないかと思います(それくらいインパクトのある作品だと思っています)。
グロ耐性のない方にはオススメしませんが、お肉を食べるのを控えようと思っている方にはオススメです。
興味がある方は、ぜひご一読ください。

簡単な紹介になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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