見出し画像

『10年後の仕事図鑑』を読んで不安になった。

堀江さんと落合さんによる、『10年後の仕事図鑑』を読みました。
二人のメッセージを超大雑把に一言でまとめると、「好きなことで、生きていこう」です。

目次

・「普通」という考え方を捨てろ
・AIに代替されない価値は「趣味」で探せ
・お金より「信用」を貯めよう
・まとめと感想

「普通」という考え方を捨てろ

「我々が普通だと思っているものは、たいてい誰かが言い出した発明にすぎない。」と落合さん。

例えば、日本人に多い持ち家信仰
堀江さんによるとこの価値観は、戦後国民からお金を吸い上げ、経済を回すため、植え込まれたに過ぎない。
実際、買った瞬間からマイホームの資産としての価値は下がり続けるし、流動性も非常に低い。

たしかに、現在の社会システムや価値観は、誰かに発明されたものが多いのかもしれないですね。

また、私たちは「普通」が大好きだ。
大学に行くのも、行くのが普通から。就活をするのも、皆がしているから。
このように流されて生活していくと、自分自身で意思決定する能力が格段に下がってしまう。
試しに、次の質問に即答してみてください。

今晩何が食べたいですか?



......数秒で答えられましたか?
僕は無理でした(笑)

自分がいかに個を出さずに生きているのか実感しました。

ブロックチェーン、IoT、AIなど、社会に大きな変革をもたらす技術が続出する時代に私たちは生きています。
幻想の「普通」に縛られ、周りと合わせているだけでは、置いて行かれてしまいます。


AIに代替されない価値は「趣味」で探せ

落合さんと堀江さんは、AIによる社会の変化にポジティブだ。
・人間がしなくてはならない仕事が減り、
・自由な時間が増え、
・生活コストが下がり、
・そのため、無理にお金を得る必要もなくなる

いいこと尽くしに聞こえますが、やはり自分のスキルがAIに代替されてしまうのは不安ですよね。

では、どんな職業が機械やAIに代替されてしまうのでしょうか。
その際の検討資料は、「コスト」しかないらしい。
機械が行った方がコストが低いのであれば、機械に任せればよい。
いたってシンプルですね。

落合さんによると、以下の2つのタイプの仕事が無くなるor変化する。

①不当に給料とインセンティブによる資産が高い仕事
例えば、経営者。
経営者の仕事うち、「組織を管理する」という仕事は、AIの方が得意である。そのため、経営者は、「組織にビジョンを語る」という仕事のみになる。

②定型的に仕事のため低コストだが、携わる人数が多い仕事(=トータルで見たらコストが大きい)
例えば、一般事務職。
特殊な能力は必要ないが、どの会社にとっても必要不可欠である。会社が大きくなるにつれて、雇う人数も増える。優秀なAIが一台あれば十分だ。

それでは、AIによる代替不可能な価値はどう身につければいいのか。
その答えが「趣味」だ。

好きなことに没頭し、仕事になるまで遊びつくせ。

堀江さんは、YouTuberやInstagramのインフルエンサーなどを例に挙げ、好きなことでお金を稼げること時代であることを説いている。

好きなことを掛け合わせて、「100万分の1」を目指す。

100万人に1人のレアな人材はAIには代替できないだろう。
しかし、かなりの難易度だ。
そこで、全く違う複数の分野で、100人に1人を目指そう。そうすると、いずれ1万分の1人、100万分の1人になれる。


お金より「信用」を貯めよう

何度も聞いたことのある話だと思うが、お金そのものには価値がない。
お金に価値があるのは、お金に価値がある(≒お金は価値あるものに交換できる)と誰もが信じているからだ。
お金は価値を交換するためのツールに過ぎない。

そして近年、クラウドファンディングで資金調達をしたり、中国で信用度スコアが融資の審査に大きな影響を与えたりしている(=「芝麻信用」)。
これらの例が示すように、「信用」を担保にお金が発生する時代なのだ。
お金が無いから仲の良い友人におごってもらう、起業の資金がないからSNSでフォロワーから借りる、といったことも卑近な例だ。

結局、必要なのはお金より、信用だ。
お金で買える信用があれば、どんどん買ったほうが良い。


まとめと感想

以下、ぼくが本書を読んで感じ取った4つのアドバイスです。

①自分の頭で考えろ。当たり前を疑え。

②個性を出せ。普通でいることに落ち着くな。

③趣味に没頭し、極めろ。

④お金より、人間関係や信用を大切に。

①、②、④に関しては、納得ですし、明日からそうしていこうと思います。
(金欠の友だちには、飲み代奢りますw)

でも、③については、少し不安を煽られました。
たしかに、趣味をしているだけでお金を儲けられ、それで生きていけたら最高ですよね。
できることならそうしたいです。

でも、これは2つの理由で難しい気がします。

まず、趣味によっては、仕事にするのが難しいのではないでしょうか。例えば、自分の趣味はNBA観戦です。NBA観戦しているだけで、生きていけるのでしょうか。また、どう極めていけば良いのでしょうか。
(「NBA関連のサービスを作って、起業する」という道がありますが、これは③に当てはまるのでしょうか?笑)

次に、本業を辞めて、趣味に没頭するというリスキーな行動に出るには、かなりの勇気がいるのではないでしょうか。(少なくとも自分はやはりビビってしまいそうです。)
その勇気を出せた人が、成功するのでしょうね。

今後は、
いろいろなことに触れ、趣味を増やす。
普段から少しずつリスクを取り、リスクを取ることになれていく。
という二点を意識し、③のアドバイスを受け入れられる人間になっていきたいと思います(^^)


#仕事 #働き方 #書評 #堀江貴文 #落合陽一 #ホリエモン #ビジネス書評 #はたらき方 #10年後の仕事図鑑 #AI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?