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コラム: ふと立ち止まってみる

記事の長さ:2分。
小休止。先週まで、シリーズ「キャリアで悩んでいる方に是非読んでもらいたいキャリア形成」を書いてきましたが、連続して書いていると息切れしそうだったので、少し余談(コラム)を。

仕事で忙しくなったり、いろいろとストレスが溜まったりするとふと手にとりたくなる本があります。コロナ前に奥渋を散策していた時に少し変わった本を取り扱っている書店を見つけ、そこでひとめぼれしたのですが、慌ただしい毎日に一瞬考える時間と機会を与えてくれる良書で気に入っています。

世界をきちんとあじわうための本」はその名の通り、普段気にも留めていないことについてちょっと哲学をする本になります。この本は、「私たちは毎日、毎日、何をしているのだろう?」という問いから始まります。

そしていつものあたりまえから、「気づく」、「探る」、「指し示す」、「これからも、きちんと」と各章で少しずつ想いを巡らせます。はたまた世界にあふれているのは「意味のない」ことではなく「意味ではない」ことである、と考えたり、未来や計画について常識とされてたことを疑ってみたり、普段気にも留めない床について思いをはせたり・・・

私がこの本を一目で気に入ったのは第1章の、「いつものあたりまえ」です。いつもあたりまえのことは、あたりまえすぎることなのでわざわざ考えたりしませんよね。例えば、呼吸。

でも少し考えてみてください。呼吸とはいったいなんでしょうか?

呼吸は息を吸って吐く。
それだけでしょうか?

一息つくときに深呼吸したり、シャボン玉を作って遊んだり、飲み物を吸い上げたり、笛などの楽器を演奏したり、ケーキのろうそくを消したり、体に害のあることをしたり(タバコ)、など、実は呼吸は様々な形で使われていますが、あたりまえすぎて意識をすることなんてありません。

普段あまり考えないことですが、呼吸一つ取っても見方を変えるだけでこれほどまでも世界に対する視野が広まります。そしてその世界と私たちの繋がりを意識するようになり、少し日々の景色が変わってきます。

特に社会人として生活をすればするほど、段々とそういった発想から真逆に位置する癖がどうしてもついてしまいます。もし仕事ばかり、効率ばかり、意味あることばかり、計画性ばかり、行動力ばかり、世間的に推奨されていることを追い求め続けていらっしゃるのであれば、この本を手に取って今一度立ち止まり、世界のあじわいかたについて考えてみてはいかがでしょうか?

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では、また来週。

- JumpE

※本書は残念ながらパッと調べた限り大手通販サイトにはありませんでしたが、一部のネット書店で取り扱いがあるようです。

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