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お薦めの一冊

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出会って心の響いた本を紹介していきます。
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記事一覧

物語と旅とお酒と

村上春樹氏の本は、数年間に集中してかなり読みこんでいたが、図書館でタイトルに記憶のない文…

junchan
1か月前
34

極夜行

角幡唯介氏の「書くことの不純」を読み、そこで引用されていた夢枕獏氏の「神々の山嶺」、角幡…

junchan
3週間前
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河合隼雄氏の「子どもの目」からの発想を読み、本書で紹介されているファンタジーを数冊読みだした。「ヒルベルという子がいた」、「あのころはフリードリヒがいた」、「モモ」、「時の旅人」等。ファンタジーを通して、象徴的なものが浮きあがる。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784062564342

junchan
4か月前
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河合隼雄氏が推薦されていた「あのころはフリードリヒがいた」を読んだ。普通に遊んでいた友達や隣人が、ヒトラー政権で手のひらを返したように人権を無視した仕打ちを繰り返す。今も人権を迫害した圧力、情報操作が繰り返されている。何が真実であるかを見分ける力が益々問われる時期になってきた

junchan
3か月前
3

斎藤学氏の『「毒親」の子どもたち』は、私も父を毒親として何かの理由にしてきたため胸が痛かった。悩むより家事をすること、無意識の象徴としての夢と向き合うこと、関係性の異常さを意識すること等、私自身も意識していることと重なり共感できた。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784895958745

junchan
3か月前
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沈黙のちから

元旦の震災に多くの方と同様に私自身も無力感を味わった。 金沢に住む俳句仲間の顔が先ず浮か…

junchan
4か月前
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本と出合う、自分と出合う

天秤座の季節に入った。 私のネイタルホロスコープの天秤座には惑星がない。 ドラゴンヘッドという今世のテーマを示す感受点(太陽の軌道と月の軌道の交点)があるのみ。 天秤座は、支配性が金星で、天秤座太陽は、社交的で、人に優遇され、優雅な品性をもつ。 私の父と長女が太陽天秤座で、社交的で人に優遇されるという点は共通している。私は、10代は自分の殻に閉じこもり、一人で過ごすこことを好んできた。そのためか人間関係の距離感がつかみにくく、相手の問題なのに自分の問題と受け止めてエネルギーを

「和音」

友達のやうな恋人小夜時雨 ハモニカの和音に冬日震へたる 冬の月眠れぬ夜のための本

junchan
2年前
54

オーソモレキュラー

八月に次男の調子がおかしくなってから家内と中村篤史先生が翻訳された オーソモレキュラー医…

junchan
1年前
36

新海誠論

先月、新海誠監督の新作「雀の戸締り」を次男と観に行き、メタファーが多角的に且つ深層的に含…

junchan
1年前
24

心の産ぶ毛

日本の代表的な精神科医である中井久夫氏(以下、中井先生)のことは恥ずかしながら全く知らな…

junchan
1年前
26

ユングの小路

「やさしくわかるユング心理学」という本のタイトルに、ハウツー的な要素を感じ、一瞬、読むか…

junchan
1年前
44

阿留辺幾夜宇和(あるべきやうは)

先日、書店で購入した河合隼雄先生(以下、河合先生)の「明恵 夢を生きる」は、河合先生がか…

junchan
1年前
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尹 雄大(ゆん うんで)氏の「聞くこと、話すこと。」という本との出会いは衝撃的だった。「ああ」という意味以前の音の連なり。そして昨夜は意味のない音を意識する訓練をする夢をみた。現実世界でも何が本当で何が本当でないのかをどう見極めたらよいのか意識せざるをえない局面を迎えた。