見出し画像

《Transfomation by Design》デザイン思考に触れてみた①

こんにちは、昨年4月から金融機関のデジタルマーケティング担当になったJUNです!

私自身はデザイナーではないので日々デザインと向き合っている人間ではないのですが、今回はそんなノンデザイナーがデザイン思考の片鱗に触れて感じたことについて書いていきたいと思います。

こんな人には気づきがあるかも

読んでくれたら嬉しいです
  • チームや部署、そして会社など身近にデザイナーの方がいない方(ノンデザイナーの人)

  • デザイン思考って話題になっていたなーと忘却の彼方にある方

  • 富士通さんの「Transformaiton by Design」をまだ読んでいない

きっかけ

ちょっと前にnoteに上がっていたこちらの記事を見たのがきっかけです。

モデレーターはnote CXO 深津さん、ゲストは富士通 デザインセンター長 宇田哲也さんと富士通 グローバルマーケティング本部コミュニティディレクター 高嶋大介さん(制作ディレクターとしてこのプロジェクトに1から携わった方)の3人の対談企画です。

以前話題になっていて気になっていたものの、量が多くて「そっ閉じ」していた富士通の「Transformation by Design」について作成した背景などを制作者が語る企画でした。
動画をみたら読むモチベーションもわくかなと思い、視聴してみました。
※私自身は富士通さんと全く関係ありません

結果として、話の内容がとても興味深く、またnote CXOの深津さんの例え話もわかりやすくて楽しく視聴させてもらいました。

そして、こちらの冊子が企業として情熱を込めて制作したものだということがビンビン伝わってきました…!
これは読むしかない…!ということで、一念発起して向き合って読んでみることにしました。
(とはいえ読め終えたのはまだ第1章から第3章までですが…)

原本はこちら↓

「Transformation by Design」を読んで(第1章から第3章まで)

自分の脳に汗をかいてもらいました

第1章から第3章で語られていることは以下の通りです。
詳しくは無料で読めますのでぜひご一読ください!(言っている自分が読破してませんが…)
※富士通さんの資料なので、富士通の独自アプローチも紹介されています

  • 第1章 今日のデザインとその役割
    デザインの意味、進化、役割、価値といった点を歴史を振り返りながらアカデミックに解説しています

  • 第2章 デザイン思考とその進化
    デザイン思考アプローチについて、4つのモデルを中心に解説しています

  • 第3章 デザインとAI:デジタルトランスフォーメーションの時代に
    AIの歴史、倫理的課題やデザインの役割について解説しています

ここからは、各章を読んだ私の所感や気づきを書いていこうと思います。

ノンデザイナーだからこそ読むべき:第1章

第1章はノンデザイナーだからこそ読むべき内容です。
お手軽にデザインについてアカデミックに理解できる貴重な資料になっています。しかもこれが無料!

デザイン思考とイノベーションの関係などを初心者でも理解できるような内容でした。

デザイン思考の主要モデル4選がわかる:第2章

いろんなモデルがあるんだね(びっくり)

第2章はデザイン思考の主要な4種類のモデルが解説されています。

私はいまデジタルマーケティング業務に関連してパートナー向けのWebサイトの運用も担当しています。
もちろん業務自体は、自分自身の経験や色々な書籍を読んで得た知識、チームメンバーのサポート、そしてベンダーの方々の力を借りて進めています。

こちらの章を読んで、初めて自分自身が一つのモデル(創造的問題解決:CPS)をベースにサイト改善などを進めていたことに気づきました。

正直今まで自分がそういったアプローチをしていることすら、明確に認識できていなかった気がします。

また、創造的問題解決の主要素(10種)についても、初めて目にしましたが、こちらも企画設計時には改めて意識していきたいと思いました。

創造的問題解決(CPS)について
創造的問題解決に使われる「ダブルダイヤモンド」は、デザイン思考の重要なモデルです。このモデルには、発見、定義、開発、提供という4つの主要な段階があります。~中略~
問題を定義する前半と、それに対する解決方法を作り出す後半とでそれぞれ発散と収束があり、2つのダイヤモンド形を描きます。

「Transformaiton by Design」より一部抜粋(中略は筆者注)

何より驚いたのが、アプローチの仕方は「デザインスプリント」「クリエイティブ・コンフィデンス」「意味のイノベーション」と他に3つもあったことです。

私が担当しているWebサイトであれば、「デザインスプリント」のアプローチをとれるはずだと今回初めて気づきました。
(名前からある程度想像がつくかと思いますが、ウェブサービスなどのデジタル開発環境に適したモデルと紹介されています)

デザインスプリントについて
ごく限られた時間で、全速力で問題に取り組むデザイン思考のモデルを指します。その名称は新たなアイデアの定義だけでなく開発(development)と実施(execution)にも関連しています。創造的問題解決に特徴的な「着想」の段階から、実装へと移行するのです。
~中略~
このモデルはマッピングと決定(map and decide)、構築(buikd)、測定(measure)という3つの主要な活動で構成されています。

「Transformaiton by Design」より一部抜粋(中略は筆者注)

そして、上司が言っていた「正解は自分たちの中にある(まずは内省しよう)」、はこの「デザインスプリント」や「意味のイノベーション」などのモデルのことを指しているのだと思いました。

意味のイノベーション
新しいソリューションを生み出し典型的なアプローチは、ユーザーに寄り添い、目に見えるものと見えないものの両方を含めて、彼らのニーズと要望を把握することです。
反対に、意味のイノベーションはユーザーに寄り添うものではありません。新たに出現する社会文化モデルを深く観察することから始まり、社会全体に目を向けます。
意味のイノベーションを生み出すには、ユーザーの現時点の行動を観察するだけでは不十分であり、長期的なトレンドや現象を広く見渡す必要があります。

「Transformaiton by Design」より一部抜粋

私のような事業部にいるノンデザイナーも、こういったフレームワークを理解&イメージできているか、それを意識して効率的に課題を解決できているか、はとっても大切だなと強く感じました。

モデルの詳細はぜひ原本をご確認ください!
なんせ無料です!(しつこい)

デザインの文脈でAIを理解する:第3章

AIとデザインは倫理的にも深い関係

第3章はデザインとAIの関連性について解説しています。

私はデザイナーでもエンジニアでもないので、今までAIについてはいろいろな情報を断片的に理解している状態でした。
今回、こちらの資料を読んでAIが持つ(8つの)可能性について初めて整理された形で理解できた気がします。

また、事業を進めるうえでは、倫理的な課題との向き合い方も非常に参考になります。

何度でも言いますが、詳しくはぜひ原本を!(プライスレス!)
※私自身は富士通さんと全く関係ありません

おわりに

皆さんの会社では、えらい方々が思いついたかのように「うちもデザイン思考(やAI)を取り入れて業務改善しようよ」と言っていたりしませんか?
うちは「Yes」です(笑)。

ですが、実は私の会社はデザイナーと呼ばれる人が「まったく」いません
今回の第1章~第3章を読むだけでも、その危うさに今ドキドキしています。

とはいえ「そういうお前はどうなんだ(何がわかっているんだ)」と言われてしまわないように、まずは自分自身がデザイン思考の基本を身に着け、そしてそれを広めていこうと思います。

動画の中で、デザイン思考をみんなが身に着ければデザイナーの仕事はなくなるのか、という質問がありました。
富士通デザインセンター長の宇田さんは、「当たり前だけどそんなことはない、デザイン思考は60点を素早く出せるようにはなるが、120点や200点は出せない。より高度な課題と向き合うにはデザイナーが必要」と言っていました。私もそう思います。

私の会社でも頭を悩ませる(しかも小さくない)課題があらゆるところに存在します。
どれもこれも、「Transformation by Design」が必要な課題ばかりです。
私はノンデザイナーですが、事業部の人間にとってもデザイン思考はこれから必要不可欠なものになると強く感じました。
そして、私の会社(チーム)にもデザイナーの方にJoinしてもらいたい・一緒に働きたいという思いも強くなりました(上司に言います)。

「デジタル脳を鍛えつつ、デザイン思考も鍛える。」今年の一つの目標になりそうな気がします。ずぶの素人なので大変ですが、がんばって取り組んでいこうと思います。
そして上司を含め会社の人たちに「Transformation by Design」の布教活動もしていこうと思います!(第4章以降もがんばって読み進めていきます!)

少々長くなりましたが、私と同じようにデザイン思考について学んでみよう(学びなおしてみよう)、とあなたの心が動いてくれたら幸いです。


この記事が参加している募集

読書感想文

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?