見出し画像

初期救急、二次救急、三次救急とは

今日のポイント

  • 初期救急は休日夜間の軽症救急患者さんに外来で診療をする

  • 二次救急は救急車で搬送される先の75%を占める

  • 三次救急は救命救急の最後の砦であり、病院の数自体は多くはない

本文

初期救急、二次救急、三次救急という言葉をご存知ですか?日本の救急医療体制が整備されてきた中、1977年 (昭和52年) に発足され、現在も継続されているのが初期、二次、三次救急医療体制です。今日はこれらの違いについてお話しします。

まず、初期救急は主に「自力で歩いて来院できる程度の救急患者への夜間および休日における外来診療を行うこと」を求められています。具体的には、在宅当番医制や休日夜間急患センターが担当しています。

それに対し、二次救急の機能は「地域で発生する救急患者への初期診療を行い、必要に応じて入院治療を行うこと」「自施設で対応可能な範囲で高度な専門的診療も担うこと」「自施設で対応困難な患者は必要な処置を行なった後、速やかに救命救急を担う医療機関(三次救急)へ紹介すること」が求められています。初期救急と三次救急の間を担当します。

そして、三次救急は、都道府県知事により救命救急医療機関として指定された病院が担当します。「緊急性・専門性が高い脳卒中や急性心筋梗塞、重症外傷など幅広い疾患に対応して高度な専門的医療を総合的に実施すること」「他の医療機関では対応できない重篤患者への医療を担当し、地域の救急患者を最終的に受け入れる役割を果たすこと」が求められます。三次救急は救命救急の最後の砦として機能しています。

三次救急を担当する病院は限られており、例えば京都府であれば、京都第一赤十字病院、京都第二赤十字病院、京都医療センター、洛和会音羽病院、宇治徳洲会病院、市立福知山市民病院、の6病院のみです。一方、二次救急は92病院あり、救急車で搬送される先も75%が二次救急です。

現在はこのような救急医療体制で皆さんが急病になった時の対応をしているわけですね。今日は直接皆さんの健康の役に立つお話ではありませんでしたが、何かの参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?