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雑#5 カウンセリングの効能

昨年より、カウンセリングに通っています。
日本ではカウンセリングに行くというと、
「何が病気になった?」みたく非常に重く受け止められますがアメリカなどは、ご存知の通り風邪を引いたら病院に行く感覚で受けに行くほど、当たり前になっています。
私自身は日本もその位気軽に受けたらいいのに、と常に思っています。
そのくらい、カウンセリングの効能は素晴らしいものです。

ところが「何がいいのか」を具体的に示せないのが残念なところ。私の語彙力のなさ、なのか、そもそも私が受けてるカウンセリングが「気がついたらなんだかそうなってた」的なものだから説明し難いからなのか分かりませんが。


1つだけ、私が思うカウンセリングの「良い」点を具体的に挙げるとすれば、それは「心理のプロが安全に自分が知らない自分を一緒に探してくれること」だと思います。
誰でも過去、悩みを友達や親、その他周りの人に相談した事がありますよね?その時は色々アドバイス貰ったり、話す事でスッキリしたりします。でも自分の思考と言うのは、自分で思っている以上に強固で未知なる世界です。
ですので、形を変えて問題が起きた時にまた同じパターンで悩みます。なぜなら、自分が知っている自分を使うしかないから。それだと、問題は一向に解決はしません。解決したと思い込んでいますが、必ず違う形をしてひょっこりと問題が現れます。
もちろん、カウンセリングを受けず様々な経験を経て自分を磨ける人もいます。そう言う人はそれで良いと思います。
でも、ちょっと目先を変えてプロに話を聞いて貰うと、自分が全く知らない自分を見つける事が出来、その自分と共に新たな生き方や解決をする事が出来るようになります。

とは言え、カウンセリングでは自分のトンデモな部分(弱さや見たくなかった現実や辛すぎて蓋していた過去)が洗いざらい浮き彫りにさせられるため、しんどいしんどい。私の場合は、3日間は眠気で起きているのがやっとです。仕事にならないので、カウンセリングの次の日は重要な仕事は入れないようにしてる程です。
これは人それぞれなので、そうではない人も数多くいるとは思いますが、私自身はそんな感じです。

しかも、そのシンドサを経て得る効果は、すぐに「わからない」のです。残念ですがシンドイ時ほど、体感しにくい。
それだと身も蓋もないのですが、瞬間的に目の前が明るくなる、という目に見える効果を実感する事はありません。カウンセラーの方々に「営業妨害か!」と怒られそうですが、それは、カウンセリングが「自らの力で自らの力を獲得するためのもの」だからだと思うのです。力を獲得するには時差が起こるのは当然。筋トレで突然筋肉が付かないのと同じです。心の筋肉も同様、簡単には付きませんが、気がついたらパワーが増している、そういうものだと思うのです。

ともあれ、繰り返しになりますが、自らの力で自らを知る事で生きやすくなるためにカウンセリングがあり、その自分の力を探す旅のお供をしてくれるのがカウンセラーです。旅路の途中、迷路に迷い込んだりオバケが出てきたり深海に潜って浮上出来なくなる事が多々あります。その時カウンセラーがバディとして自分をサポートしてくれながら、安全に旅を行える場としてカウンセリングがあるんだなと最近感じています。

カウンセラーとは合う合わないがあると言われますます。カウンセリングの技法も様々あるようで、それも合う合わないがあるようです。
それでも、合った時には素晴らしい豊かな経験が出来ます。

なんだかモヤッとしてる日々を過ごしている皆さん、飲んだり買い物したり旅行や美味しいもの食べるのも全然アリですが、そのお金の一部をカウンセリングに使ってみませんか?
誰かから与えられる「面白さ」ではない、自分自身の「面白さ」を見つけた時、世界はなかなかどうして「面白い」ものとなりますよ。
嗚呼、語彙力のなさよ。ごめんなさい。

ではほんの少し、最近私が受けたカウンセリングの内容のご紹介をします。
興味ある方は読み進めて下さいね。

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話はエンパワメントの事からスタートします。エンパワメントって何のことか知っているか問われ、パワー、力をつける事だと教わります。

さて、そこから「目をつぶり、自分の身体のどこが強くて、どこが弱いか探してご覧」と言われます。
筋肉、関節、内臓、皮膚、全てを見るように言われ、私は身体の隅々までスキャンをするイメージで、強い所、弱い所を探します。ここはとても時間をかけて丁寧に見ていきます。
ほどなくして、「どうだった?」と聞かれたので、具体的に「後頭葉は強い、前頭葉は弱い、肝臓は弱い、腸は強い」などと伝えます。
すると、「では、弱い部分はそのままで強い部分をもっと強くするにはどうすれば良いか考えて」
と言われます。もう一度目を閉じて、身体に集中します。
すると、ガシャーン、ガシャーンと音がして、強い所と弱い所が接続されます。
それをカウンセラーに伝えると、「それがエンパワメントだよ」と言われます。
「このエンパワメントされた身体をあなたは何に使いたい?仕事?家族?何でもいい。何に使いたい?」と問われるので、私は「何かを描きたい」と答えます。
では何を描きたいか見てごらん、とまた目を閉じて探しに行きます。
そこには誰も見た事がない行った事のない世界が描かれていました。爽やかで輝いている世界です。ポロポロと涙が出てきます。
カウンセラーに対し、私は右腕を伸ばしながらその説明をしました。
すると「もうあなたの伸ばしたその手には、描きたい世界が入ってるんだよ。既に手の中にある。だから、あなたがその手について行ってごらん」と言われます。
そこで、私はその手に向かってついていきます。
すると、その世界には沢山の手がありました。沢山の人が私に手を差し伸べていたのです。
カウンセラーに「それはあなたが見たかった世界だよ。あなたが手に入れたかった世界だよ」と言われます。
その時私は絶望します。こんなにも寂しかったのだ、と分かったからです。

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これが、50分間の間に行われました。こうして書き起こしてもなんだか訳がわからないですね。
しかし、強い部分と弱い部分が接続された時の体感はハッキリ残っていますし、沢山の差し伸べられた手を見た時の恐怖は身体の中に残っています。

私は寂しかった。本当は憧れて喉から手が出るほど欲しい世界を望んでいたのに、絶対に手に入らないと諦めていたから。絶望感を味わう恐怖から目を背けて、そもそもないものとすれば、見えなくなれば、寂しくも怖くもないからと蓋をしていたのです。
しかし今回、その世界を見た時に、心の中にはその世界はしっかりと息づいており、本当はものすごく渇望していたんだという事実を思い知らされました。それを改めて知るのは、「やっぱり手に入らないんだ」という激しい絶望感を伴った諦めをまた再び感じなくてはなりません。
私はどっと疲れてその日は寝込んでしまいました。

しかしどうでしょう?
カウンセラーが言っていたように、実はすでに手に入っていたとしたら?
もしくは、手を伸ばしたその手に自分がついて行ったとしたら?

みなさん、ここから現実が動きます。
今振り返れば意識ではなく完全に無意識で、私は現実に欲しいものを手に入れるために、カウンセリングを受けた次の日からアクションを起こしていました。身体が「もう我慢ができない」と悲鳴をあげているのです。「私は嫌なのだ!」と全身で私に訴えてくるのです。私は私のために行動に移しました。これぞエンパワメント。アクションを起こすことはとてもシンドイ事ではありましたが、現実は思わぬ形であっと言う間にやってきました。
フラグ回収。
いつのまにかやっていた、いつのまにかアクションを起こせる筋力がついていた。
これがカウンセリングの効能です。

日々シンドイ事が起こり続けます。
助けてもらいましょう。いいんです。1人で立ち向かわなくていいんです。我々は良くやってる。頑張っている。風邪を引いたら病院に行くように、心も診て貰えばいい。
その位気楽に、カウンセリングを受けてみるのも良いかもですよ。

長々お読み頂きありがとうございました。
今日も生きましょう。

ではまた!


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