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ハーバード大学「気候変化の健康への影響」で学んだこと

今回は、私が前にMOOC(edX)で受講した、
ハーバード大学の
The Health Effects of Climate Change
というコースで
学んだことを、かいつまんで
重要なところをまとめておきたいと思います。

Certificateはこんな感じでもらえます⬇️⬇️⬇️

ハーバード環境 付箋

前回の西オーストラリア大学の
農業のコースほどは難しいわけではなかったのですが、
気候変動と健康の関連について
今まで知らなかったことがたくさんあって
新しいことがいろいろ出てくるので
覚えてテストに合格するのは大変でした。

このコースの全てをまとめていくと
長いシリーズになってしまうので、
ヘェ〜〜!と驚いたことや
なるほど〜と興味深く知識を得られたことに
限って、共有してみたいと思います。

それでは、目次から。

🥗温室効果ガスと健康への影響

まずは、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスは、
二酸化炭素が有名ですが、
他に、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなどがあります。

二酸化炭素が増えると、植物の成長を早めるらしいので、
なんか人間にとってはいいことじゃないの?と
簡単に考えてしまいそうですが、

これは、成長が早まるからと言って、
別に栄養を増やすわけではないのです。


例えば、小麦が大きくなるけど、
プロテインとか鉄分とか他の貴重な栄養素は増えないので、
減少した栄養素のせいで、
お腹はいっぱいになるのに、
免疫力や骨、血流が弱くなり、
他の栄養関連の病気になるという
健康への悪影響があります。

そして、スギなどの花粉の原因となる植物も、
成長する期間が長くなります。

ということは、花粉を出す期間もその分多くなる。
そのため、アレルギーに悩む人が増えている

地球温暖化と花粉症が関連しているとは考えていなかったので、
これは本当に驚きでした!

🥗熱波と健康への影響

そして、heat wave つまり、
熱波は、年寄りや熱帯地方の人、
心臓病、肥満、糖尿病の人や
外で仕事する人に影響がある。

これを、heat diseasesと言います。

そして、この「暑さ」の体調への影響ですが、

heat + humidity is more dangerous than heat alone

と、レクチャで先生が言ってました。

同じ気温でも湿度が高いと
不快指数が上がりますよね!

Heat exhaustionと、Heat strokeについても
講義の中で出てきました。


Heat exhaustionは熱疲労とか熱ばてのことで、

Heat exhaustion is a moderately dangerous situation that should be addressed quickly. 

まぁまぁ危険な状態で、素早く対処しなければいけない物です。

そして、

Heat stroke is a life-threatening medical emergency.

ということで、Heat strokeの方は
命の危険がある緊急度の高いものです。
そして、死亡リスクと共に、
脳や神経系に恒久的なダメージを与える可能性があります。

そして、熱に晒されることで、
基礎疾患など、
もともと持っている症状を悪化させたりします。

熱波がくると、
熱疲労や熱中症、熱性けいれん、
脱水・電解質障害、心血管・脳血管疾患、
呼吸器疾患、急性腎不全、神経疾患、精神疾患など、
さまざまな熱に関連した状態で救急外来の受診が増加します。

この、熱の影響を減らす方法として4つあります。

🌟1. Conduction (伝導) involves losing heat through contact with something colder than our bodies.

👉体より温度の低い物に接触することで熱を逃します。


🌟2. Radiation (放熱) is why the sun makes you feel warm - the electromagnetic radiation that the sun lets out warms our bodies and everything else from the outside.

👉次は、Radiationですが、太陽が放出する電磁放射で
 人間の体から放熱してくれます。

When it gets hot out, our blood vessels dilate and allowing greater radiation of heat from our bodies into the air and helps cool us down.
暑くなると血管が拡張し、
体からの熱が空気中に放熱されやすくなり、
体を冷やしてくれます。

 * vasodilation = 血管拡張 /ˌveɪzoʊdaɪˈleɪʃn/ 発音も難しいですね💦


🌟3. When you turn on a fan that blows across your skin on a hot day and you feel cooler, convection (対流) is at work.

👉暑い日に肌に扇風機を吹きつけると涼しさを感じますが、
これはconvection = 対流と言います。

🌟4. The fourth way our bodies lose heat is through evaporation(蒸発).

👉4つ目としてはevaporation(蒸発)があります。
暑い日には汗をかきます。
皮膚の持つ熱は汗となり、蒸発し、熱を逃します。
When it's hot, we sweat. The heat on our skin gets transferred to the sweat and it evaporates which results a net loss of heat for our bodies.

外気温が体温より高いと、上の1〜3つはあまり役立たないのですが、
4番目の汗をかくにも限界があります。
湿度が高いと大気中にはすでに水分があるから、
蒸発できないのです。

ここでも湿度が関係してきました

湿度の高い日本の夏は
危険度も高そうです💦

その上、暖かい空気の方が水を多く含み、
水分が多い場所では気温とともに
湿度が上昇することも珍しくありません。

気温が上がることによる
健康への影響と
熱を逃すための方法
気温と湿度の関係について
学びました。


🥗オゾンと、その健康への影響

オゾンは地球の成層圏(大気の上部)にある化学物質で、
皮膚がんの原因となる紫外線から私たちを守ってくれます。

でも、これが地表近くにあると
なんと有害なんです。

オゾンを吸い込むと肺に悪い影響があります。
オゾンが肺に触れると炎症を起こし、
すべての人が呼吸困難になり
特に喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの
肺の病気を持っている人は呼吸困難になります。

窒素酸化物(NOx)や
揮発性有機化合物(VOC)を含む化石燃料の燃焼の副産物が
太陽からの紫外線にさらされることで生成されます。


🥗山火事について


森林が燃えると、
多くの有害物質を含んだ煙が出ます。

山火事の煙に含まれる有害物質には、
アクロレイン(肺を刺激する物質)、
一酸化炭素(高濃度では致命的な危険性がある)、
ホルムアルデヒド、ベンゼン、
多芳香族炭化水素(PAH)(いずれもがんの原因となる)、
粒子状物質(PM)などがあります。

この最後のPMというのは
particulate matterの略なんですが、
よくPM2.5とかいいますね、あのPMです。

これもなんだか、「へぇ〜なるほど!」と思ったポイントです。
particulate matter覚えました!

PM2.5は人の髪の毛の約1/20の幅しかないので、
めちゃくちゃ小さい粒子ってことですね。

いつも使っているマスクで本当に防げてるのかな、
と心配になるレベルです。

🥗ヒートアイランド現象

黒っぽい表面は
白いものや緑のものよりも熱を吸収しやすいのですが、
都市の大部分は
灰色のアスファルトの道路と
暗い色の屋根に覆われています。

ヒートアイランドは、
気候変動の影響よりもはるかに
早く世界中の都市を温めています。

都市にもっと緑があれば、
大幅に涼しくすることができます。

世界中の多くの都市では、
新しい木を植えるスペースが不足しているため、
人々は代替案として豊富な屋根のスペースに
注目し始めているとのことです。

植生を植えた緑の屋根は、
屋根を白く塗装するよりも費用が高く、
実現するのが難しい。

でも、屋根に緑がある方が、
エアコンなど冷暖房に使うエネルギーが少なくて済むので、
光熱費が安くなるメリットがある、とのことでした。

都市の緑の屋根のもう一つの重要な利点は、
植物が水を吸収し、
また水を吸収する土を必要とするので、
緑の屋根は雨水の下水管への流出を防ぎます。

気候変動に伴う豪雨は、
世界中の都市の下水道システムを圧迫しています。

下水道が氾濫すると、水を媒介とする病気が発生する可能性があります。

なので、屋根に植物を植えるということは
冷暖房の使用頻度を下げて、
下水道の圧迫も少し防いでくれるという
メリットがあるようです。

以上です!
こんなにも気候変動が
健康に影響を与えていて

特に、花粉症と地球温暖化が
関連しているとは驚きでした

こんな感じで、
栄養や、食事、運動、
環境問題などについて
海外大学のコースで
学んだことを
今後も少しずつ共有したいと思います。

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