jun takada / 高田 純

■1996年1月1日 ■バルセロナ在住9年目 ■フットボール指導者 ■Founded …

jun takada / 高田 純

■1996年1月1日 ■バルセロナ在住9年目 ■フットボール指導者 ■Founded a @MLTバルセロナ サッカー育成指導に役立つ情報とスペインサッカーのリアルを発信してます

最近の記事

【スペインユース1部】1週間プランニングの作り方を公開!

学年に問わず、皆さんが指導するチームにも1週間の決まったプランニング(サイクル)が存在すると思います。 週末に練習試合やカップ戦の多い日本の育成現場では、中々その固定された1週間の流れを保つことが難しくなるとの声もよく聞きますが、スペインの育成現場ではプロの世界同様に1シーズンを通してリーグ戦を戦うため、ある一定の1週間のサイクルを所有することは可能です。 ということで今回は、僕が2023-2024シーズンに所属するUE CORNELLA(トップチームスペイン3部)のユー

    • 【デ・ゼルビ参考】 プレーアイデアが瞬時に仕込まれるチームの練習方法とは?

      「やりたいチームプレーが現象として出ない…」 「チームの構築には一定の時間が必要だから…」 なかなか結果がすぐに出ないようなチームにおいて、よく聞くフレーズだと思います。チーム構築において一定の時間を要するという点に関しては僕もそう思います。 実際にバルセロナの育成現場でも同じ監督がシーズンをリピートするようなチームの方が完成度が高かったりするし、結果も出ている印象もあります。 ただそうは言いつつも、まだ就任して数試合しかこなしていないのにも関わらず、監督のアイデアがす

      • ゴールエリアへの侵入方法、ダブルルプトゥーラの動きとは?【FW必見】

        みなさんの指導するチームが2トップでプレーしようが3トップでプレーしようが、フィニッシュゾーンの手前まではスムーズに前進できるんだけど、いざフィニッシュへ向かう際に上手くプレーできないような経験あるかと思います。 このようなチームの課題に遭遇した際に便利な戦術的コンセプトの紹介ということで今回は「ダブル・ルプトゥーラの動き」について解説します。 自分も指導者としてプロ・育成年代の異なったカテゴリーの試合を見る中で、今回紹介する動きがチームとして共有されていないことが理由に

        • 重度の持病を持つ11歳サッカー少年の感動物語

          2024年の年明け早々、バルセロナの街に11歳のサッカー少年がやってきました。名前はTatsumi. 今回はぜひ、このサッカー少年の話をみなさんに聞いてほしいです。 彼との出会いは2023夏に僕がスペイン人指導者と日本で行ったサマークリニック。彼のバルセロナへの挑戦を相談させて欲しいと、トレーニング後にお母さんがソッと僕に近づいて話をしてくれました。 そんな彼には、他のプレーヤー以上にたくさんの苦労とさまざまな障害物にぶつかっては乗り越えてきた過去があります。

        【スペインユース1部】1週間プランニングの作り方を公開!

          プレーの前進を可能にさせる”7角形ポゼッションTR”とは?

          【この記事を書いてる人】 当記事の内容を動画で視聴されたい方はこちらからご覧ください。 ”ポゼッション式トレーニング” サッカー指導者の方なら一度は聞いたこと、行ったことあると思います。育成年代においてカテゴリーに関係なく頻繁に導入される練習メニューの1つです。 今回の記事ではそんなポゼッション形式トレーニングの中でも「プレーの前進」を促すために非常に有効なポゼッションメニューを1つ紹介します がその前に… ポゼッション形式と聞いたことがある指導者は多くいても、そ

          プレーの前進を可能にさせる”7角形ポゼッションTR”とは?

          【子供を壊す】 保護者の3つのヤバい行動

          サッカー育成年代の問題について話が行われる際に、常に登場するものの1つに「保護者問題」があると思います。僕も長きに渡ってバルセロナの育成年代に立つ中で毎シーズン毎シーズン自分のチームでも何かしらの問題と直面してきました。 もちろん中には自分のミスや過ちによって生じたものもありましたが、多くのケースが保護者の見本とはならない言動や行動から発生するものでした。 我々指導者も、彼ら選手に対して1人間としての教えや評価を行い彼らと時間を共に過ごすわけですが、やはり大半の時間を共に

          【子供を壊す】 保護者の3つのヤバい行動

          【重要】 ジュニア年代のTRにおいて大事な10のポイント解説。

          今回は1つ育成年代のサッカー指導者に向けた内容を共有します。 いきなりですが、僕自身今シーズンで10年目となるバルセロナでの指導者キャリアの中でありがたいことにたくさんの異なったカテゴリーでの指導に関わることができています。 19歳の時に初めて監督として指揮をしたチームは4年生でしたし、そこから1段1段カテゴリーを上げながらジュニアユース年代も経験し、今シーズンは育成年代では最高学年でもあるU-18チームに帯同しています。 幅広い育成年代の中でも異なったカテゴリーを見て

          【重要】 ジュニア年代のTRにおいて大事な10のポイント解説。

          ドリブラーが最大限の能力を発揮するために理解必須な3つのコンセプト徹底解説。

          あなたが指導するチームにも必ず1人は、いわゆるドリブラータイプと言われるようなプレーヤーが存在すると思います。 ドリブラータイプ=質的優位性(個の優位性)を兼ね備えている選手といった見方もできると思いますが、このようなタイプの選手が目の前の敵を抜くことだけに必死になってしまうようだと少し危険です。 またせっかくドリブラータイプのような選手をチーム内に抱えているのに、このようなタイプの選手がチームにもたらすポジティブな要素を選手自身もしくは指導者が理解していないことから、集

          ドリブラーが最大限の能力を発揮するために理解必須な3つのコンセプト徹底解説。

          【守備選手は必見】 3つのCと守備的”漏斗容器”ゾーン徹底解説

          突然ですがみなさんは自チームの”守備の選手たち”に必ず伝える重要なポイントは持っていますか?もしくはあなたが選手なのであれば、守備の選手として日頃のTRや試合において意識しているポイントはありますか? 僕がここ10年指導をしているバルセロナの育成現場でも、やはり「バルセロナ」「スペインサッカー」と聞くとボール保持時の局面ばかりだと考えられる方が多かったりするんですが、バルセロナ育成現場の最大の強みはその守備コンセプトの理解度の高さにあります。 プレシーズンの使い方も、シー

          【守備選手は必見】 3つのCと守備的”漏斗容器”ゾーン徹底解説

          【12歳少年から学ぶ】 小学生にして海外に飛び込む本当の価値とは?

          少し前に1ヶ月の期間、日本からバルセロナにやってきた12歳のプレーヤー2人組のプレーヤー挑戦をサポートを行ったんですがたくさん考えさせられました。 サッカー大国スペインの中でもより育成年代のレベルが高いことでも知られるバルセロナで、サッカーへの情熱がどのようにして街を駆け抜けているのか?を感じ、さまざまなアクティビィや人々との交流を通して忘れられない国際経験を培ってもらうといった個人的にも想いの詰まったプログラムです。 彼らがどのような想いを抱いてバルセロナへの挑戦を決意

          【12歳少年から学ぶ】 小学生にして海外に飛び込む本当の価値とは?

          【誰を固定する?】 戦術意図から見る”3つの運ぶドリブル”解説

          「運ぶドリブル」 スペイン語では「コンドゥクシオン(運転)/ conducción」と表現されるテクニックアクション。これを「スペイン人は言語化が上手だな」という人もいますが、単に動詞「conducir(運転する)」を”名詞化” しているだけに過ぎないイメージ。 このアクション自体はすでに多くの指導者が把握していることは間違い無いのですが、「運べ運べ!」と指示を出すだけで「何のために運ぶのか?」を無視してしまっている指導者が多いようにも思います。 ということで今回の記事

          【誰を固定する?】 戦術意図から見る”3つの運ぶドリブル”解説

          【後編】 現分析官に聞いた、アーセナルのプレーモデル大公開。優先すべきスペースの理解 【2023最新】

          ※当記事は以下記事【前編】の続きとなります。まだご覧になられていない方は初めにご覧ください。 前編記事に続き、アーセナル現アナリストから話を伺った内容の共有をしていきますが、今回の後編ではより彼らがクラブ内で提唱する具体的なコンセプトの中身から最後にはそれらをどのようにして日々のトレーニング現場で発信するよう意識しているか?までも含めて見ていきます。 特に最後に共有するTRへの転換方法に関しては非常に興味深い内容ですので是非最後までご覧ください! 【この記事を書いてる人

          【後編】 現分析官に聞いた、アーセナルのプレーモデル大公開。優先すべきスペースの理解 【2023最新】

          【2023最新】 現分析官に聞いた、アーセナルのプレーモデル大公開 【前編】

          三笘選手が所属するデ・ゼルビ率いるブライトン同様に、ここ数年プレミアリーグで注目を集めるスペイン人監督ミケル・アルテタ率いるアーセナル。 皆さんの中にもアーセナルの試合を見ながら戦術的コンセプトの分析や学びを行う指導者の方も多いのではないでしょうか? そんな中、先日バルセロナで行われたとあるカンファレンスにて現アーセナルの戦術的アナリストを主に務めるMiguel Molina(ミゲル・モリーナ)からクラブが所有するプレーモデルやそれらのアイデアを落とし込むためのTRメソッ

          【2023最新】 現分析官に聞いた、アーセナルのプレーモデル大公開 【前編】

          【困ったときはこれ】 4vs4+3フリーマンが最強なワケ 【パフォーマンス識別トレーニング】

          「今日のトレーニング何しようか?」 「アイデアが思いつかない…」 サッカー指導者をしているとこのような経験は誰にでも1度はあると思います。バルセロナの育成年代で指導をしていても、リーグ戦の対戦相手の情報が十分にありその相手への準備を明確にできればTR設計も簡単ですが、場合によってはスカウティングの時間がなく相手の情報がなかったりそれ以外にも怪我人が続出していて思うようなTRができないような時に「何をしたらいいかわからない…」ような状況は長いシーズンを通して必ず訪れることです

          【困ったときはこれ】 4vs4+3フリーマンが最強なワケ 【パフォーマンス識別トレーニング】

          【2023夏 スペイン人指導者クリニック】 300人以上の日本人選手とのTRを終えて見えたものと今シーズンのバルセロナでの去就について

          ※この記事の内容を動画で視聴されたい方はコチラから 皆さんこんにちは! お久しぶりです、高田純です。先日約1ヶ月の日本滞在を終えてバルセロナに戻ってきました。約3年ぶりの日本帰国となった今回の大きな目的は「MLT BARCELONA サッカーサマークリニック2023」開催です。 自分自身がここ数年のバルセロナ生活の中で指導者として感じたことを日本の子供達に発信すること、また普段スペイン人指導者が行っているトレーニングの形式を通して少しでも日本の選手たちにプラスになればとい

          【2023夏 スペイン人指導者クリニック】 300人以上の日本人選手とのTRを終えて見えたものと今シーズンのバルセロナでの去就について

          【ブスケッツ大得意】 中盤プレーヤー習得必須なアクションとは?

          少し前の話になりますがブスケッツ、ついにバルサ退団してしまいましたね。本当に好きな選手で、正直ネイマール,メッシの退団後はブスケッツを見にカンプノウに足を運んでいたようなものだったので残念です。時代ですね ということで今回はブスケッツ退団記念ではないですが、彼がボール保持時に最も得意としていたと言っても過言ではない1つのアクションを紹介したいと思います。相手のプレスを一撃に超えるために非常な便利なアイテムです。 是非ジュニア年代からも選手に植え付けてほしいアクションですの

          【ブスケッツ大得意】 中盤プレーヤー習得必須なアクションとは?