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【選手が起こす3つのミスタイプを理解】 怒鳴り続けるだけの指導者卒業しませんか?

当記事の内容を動画で視聴されたい方はこちらから↓

「そんな怒鳴って叫んで疲れない?」

このようなサッカー指導者、みなさんの周りにもいると思います。何か選手たちがアクションエラーを起こすたびに怒鳴りつけてしまうちょっと残念な指導者のことです。

もちろん試合中において「指導者の叫び」が必要な場面も存在します。モチベーション管理をしたり、切り替えのチップを変えるために少し叫んでみたり…

ただその叫び声の大半は、指導者(大人)の何かストレス発散のような形になってしまっていないか?と思ってしまうのです(バルセロナの現場でもよくいます)

このような状況を減らすためには、選手たちが試合において犯すエラーのタイプをしっかりと指導者が理解し、その各エラータイプに対する声の掛け方を理解する必要があります。

ということで今回の記事では「ただ怒鳴るだけの指導者を卒業するための3つのアクションエラー理解」で話していきますので是非最後までご購読ください。

-この記事を書いている人-

指導者向けの記事にはなりますが、読まれている方の中で子供がサッカーをしていてような保護者の方がいたら、子供の適切なチーム選びにも活かして頂けたらと思います。

ミス直後の指摘は”最小限”に、成功直後の指摘は”最大限”に

3つのエラータイプを見る前に、少し前置きとしてプレーヤーにとって非常に重要な役割を担う指導者からのFEEDBACKについて見ていきます。

前提として子供に対して、プレーの改善を促すために指導者が指摘やFEEDBACKを行うのはもちろん重要なのですが、それを何かアクションがあるたびに毎度毎度行なってしまうと彼らにとって何かネガティブな感情もしくは恐怖心に変わってしまうことを理解する必要があります。

つまりFEEDBACKを彼らに対して与える際に一番危険なことは、彼らの頭の中でFEEDBACK=罰といった認識になってしまうことです。

これらの現象を防ぐために、僕自身も常に意識していることは「アクションミス直後の最小限に、アクション成功後のFEEDBACKは最大限に」です。(これは集団的アクションでも個人的なアクションでも同じです)

結局はFEEDBACKを与える、つまり彼らのアクションを修正し改善していく本来の目的というのは「そのアクションがなぜ(WHY)成功したのか?」を理解させる部分にある中で、これがよく言う成功体験を養うことにもつながるわけです。

FEEDBACKの重要性に関して以下の動画でも話しています↓

フットボールにおける心理学面に力を入れるスペイン代表監督

現在スペイン代表監督を務めるルイスエンリケのチームスタッフには彼の右腕役として心理学者のホアキン・バルデスをバルサ時代から構えていることで有名です。

ルイスエンリケ自身、フットボールのおける心理学的アプローチにかなり重要性を持たれている監督であり、大会での試合直前ミーティングでは必ずホアキンが簡単なプレゼンセッションを行うそうです。そんな彼が以下のように言及しています。

また彼自身の中では、選手が試合のおいて犯すエラーには2種類あると定義しています↓

❶コンセプトエラー
事前にチームとして1週間準備してきたコンセプトに対するミス
❷実行エラー
単純な技術的側面でのミス(コントロール,パス,シュートミスetc…)

❷のタイプに関しては、そこまで心配する必要はなく誰にでも起こり得るといったマインドを持つことが重要になると話しながら、❶のタイプに関しては指摘の量を与えてあげないと、そのままプレーのソリューションを見出せずに試合が流れてしまう可能性があると話しています。

バルセロナの現場でもいます。まだ試合開始5分の段階で、選手が技術的エラーを起こすたびにひたすら叫んでしまいその選手は1試合を通して終始怖がりながらプレーをしてしまうような光景…

選手が起こすアクションエラーは3タイプに分類できる

最後に僕自身が考えるアクションエラーのタイプ3つを見ていきます。最低限ここを理解できれば試合において無意味に叫ぶだけの指導者にはならないかなと思います。

3タイプは以下↓

❶必要エラー(失敗+失敗=成功)
特に育成年代において新しいアクションやコンセプトの習得段階にいる選手が、学びのために必要なエラータイプ
❷相手によって引き起こされたエラー
相手が自分より上回った場合に起こるエラータイプ。相手の方が優れていたということを認め、祝福しながら次に繋げる
❸自分自身が引き起こしたエラー
自分自身の集中力不足から引き起こされるエラータイプ。リラックスや油断からくるエラーを指す

❶を各カテゴリーに習得すべきプレーアクションの定義と比較ができれば、「あ、まだこいつはこのアクションの習得段階だから必要なミスだ」となります。

❷は単純に相手の能力やアクションが自分より上回ったんだということを素直に認め、自分自身の次のアクションに繋げていくと言う形になります。

❸のタイプは先ほどの相手によって引き起こされたものとは逆で、自分自身が引き起こしてしまったミスタイプとしてなります。単純な集中力不足や気の緩みだったりが考えられると思います。

もちろんこれらのタイプを選手も理解する必要がありますし、指導者もしくは保護者の方が理解をするだけで意味を成さない叫び声は無くなると思いますし、彼らとの接し方の部分でマネジメントの側面にも良い意味で影響が出ると思っています。


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