「日本の茶番劇=政治倫理審査会」

   毎日、ワイドショウにネタを提供している国会で開催されている政治倫理審査会は本当に茶番としか言いようのないものだ。
 質問に嘘を答えても罪にならず、知っていても「知らない」「記憶にない」「秘書に任せている」で時間が来ておしまい。国民の多くがそのことを許していない。それはアンケート調査結果を見ても明らかだ。
 しかし、自民党の古手の国会議員には何ら危機感はなく、政倫審に出席したから、すべて免責されたかのように晴れ晴れした顔をしている。彼らは選挙になれば、また議席を得る自信があるから何ら痛くも痒くもないのだ。
 そして、「野党の追及が甘いから」、とか、「選挙になっても野党が政権を獲れるわけがないから」などとうそぶくだけで、自民党にとっては痛くも痒くもないというのが現状なのだろう。
 しかし、それはとりもなおさず、私たち国民に対する嘲りでしかないのだ。アンケートでは政権交代が必要と応える人が自公政権を支持する人を越えたという。しかし、選挙になれば、ほぼ現状維持か少し自民党が減っても第二自民の日本維新の会がその穴を埋めるので、問題なしという構えなのだ。
 国会では、この政治倫理審査会という茶番劇に時間を費やし、国民の生活に直結する来年度予算審議が一向に深まらないのだ。今、世界は揺れ動いているのに、日本では、全く蚊帳の外でコップの中の嵐を国会で演じているという態なのだ。
 政治が5流なら、国民の5流だということを肝に銘じておかなければならない。

 大茶番劇であったロシアの大統領選挙が終わった。しかし、日本の茶番劇は、まだ第二幕が開きそうにない。
 

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