「日経平均、史上最高値」

  34年ぶりの高値に沸いている。しかし、庶民の生活実感はあのバブルの時のような高揚感はない。昨年より生活は苦しくなっているのだ。
そして、企業にしても、「失われた30年」を形成してきた大企業の組織が何ら変わり映えもしないのに株価だけが上昇していくのだ。たぶん、企業の経営者は、自分たちの手柄だと思っていることだろう。しかし、企業体質が変化ないのにこの変わりようは、日本得意の外圧でしかない。円安によって、企業利益は膨らんで業績が上向きのように見える。しかし、この株価の上昇は、中国の不況によって本来中国に投下されるはずの資金が割安感のあった日本の株式市場に回ってきただけだ。
 だから、外からの強い追い風が止んだら、元の姿に戻るだけだ。
 そして、あのバブルの時のように、新型NISAで株式投資を始めた人が手痛い傷を負うことだろうと想像する。それが1年後か2年後かわからないが・・・。
 

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