グロースハックの公式、3つの必須要素

やまぴです。

pixiv片桐さんが明かすグロースハックの内側をたっぷり紹介している記事がありました。非常に興味深い内容で、響いてくるものがありました。

”月間34億PV、新規会員登録1日1万人! pixiv片桐代表が明かす、驚異のグロースハック術”
http://logmi.jp/6103?pg=2

とにかく毎日ミーティングをやること。
そしてグロースチームのミーティングを毎日するようになりました。グロース策とかA/Bテストとかってめちゃくちゃ細かいんで、週1のミーティングじゃ進まないんですよ。毎日どころか本当は時間単位でやらないと大きい結果にはならない。後は広告とか開発とかのマネージャーが集まることで、そこで決まったことがすぐに実行出来る。そういう体制になってます。

スケジュールでいうと、1日目に施策を決めて、次の日速報を見てやるかどうか決めて、本番実装まで3日しか掛けません。ボタンの色とか細かいのも、15時に決めたら17時からテストするぐらいの時間単位でやってます。トップページの改修とか大きいことはやっぱり1~2週間かかるんで、1週間測定してそのままにするかどうか決めます。

重要なのは、チームに権限を付与すること、分析態勢を整備すること、毎日ミーティングすること。具体的にどんな施策をやったのかっていうと、本当に色々いっぱいやったんですけど、主にこんな感じです。

自分自身、ECプラットフォームやショッピングキュレーションSNSのグロースハックを推進する立場としてこのアプローチは非常に重要だと思います

・KPIを構造分解し、領域ごとにブレイクダウンすること
・グロースさせたいKPIを明確にし、「何がKPIを動かすことに効くのか」の仮説を立て、過去のデータを分析してその仮説の確からしさを確認すること
・完璧な形ではなく、クイックにできる形でまず試す
・毎日数字を見ながら、こういうことしたらこのKPIがこうなるんではないかと試行錯誤する
・すぐ試す

上記が回すよくあるプロセスかなと思いますが、この3つの必須要素が揃っている必要があると思います

グロースハック=「数字と事業構造理解に基づく仮説構築のセンス」×「素早い実行能力」×「細かく数字を見続ける継続力」

突発的なアイディアや、たまにしか出てこないグレーな手法などは瞬間的なグロースにはつながるかもしれないですが、継続したグロースにつながるには難しいし、少しの環境変化でその前提が崩れる可能性が高いです。

実はこの3つの必須要素を継続して実行するためには、私がよく引き合いに出す「ハーマンモデル」でいう、「青脳タイプ」「黄色脳タイプ」、「赤脳タイプ」、「緑脳タイプ」の4つの異なる強みを求められます

タイプごとの特徴は下記のリンクから
参考:ハーマンモデルとは(Herrman International Japan)

私なりの理解でグロースハックに必要な能力をハーマンモデル的に分類するとこうなります
・数字の理解→青脳(論理、分析)
・仮説構築センス→黄色脳(全体的、直感的)
・素早い実行能力→赤脳(対人的、運動感覚的)
・継続力→緑脳(順序だった、継続的な)

人それぞれ各方面の得意不得意があるので、なかなか一人で全部を賄うことは難しい。例えば私は完全に「黄色脳」タイプなので、毎日コツコツと安定的にプロセスを回す「緑脳」的なことは大の苦手です。分析も非常に得意でロジカルではある「青脳」も持ち合わせていてよく青脳と間違われるのですが、あくまで本質は黄色脳です。

すこし横道にそれましたが、つまり、グロースハックを行うためには、異なる得意分野を持つ複数人のチームを持ってやることが意外と大事と思います。Facebookもグロースハックを行う専門のチームを持っているといわれていますしね。

また、グロースハックに参考になる記事があったら紹介して行きたいと思います


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